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平成26年度成果発表会

成果発表会の様子

概要

霞ケ浦環境科学センターでは今年も成果発表会を開催しました。

今回の発表会では、国立環境研究所 今井章雄様から「NIES霞ヶ浦長期モニタリングと底泥環境研究について − 霞ヶ浦底泥で激しい変化が起きている」と題して基調講演をしていただきました。また、当センターで実施している事業の成果として、霞ヶ浦や流域の調査研究、微小粒子状物質(PM2.5)の解析結果、湖上体験スクールの学習効果について発表しました。参加した皆様から熱心な質問が出されました。

基調講演  「NIES霞ヶ浦長期モニタリングと底泥環境研究について − 霞ヶ浦底泥で激しい変化が起きている」

      国立環境研究所 地域環境研究センター長 今井 章雄 様

講演概要

今井様は、水環境における溶存有機物の特性、起源、影響に関する研究に携わられています。今回は、国立環境研究所で1977年から実施しているモニタリング調査で得られた水質の長期トレンドについてご発表いただきました。クロロフィルa濃度、COD等の推移はアオコの出現に鈍感であること、アオコが出現すると透明度が高くなること等のご説明がありました。加えて、底泥の間隙水中の栄養塩、溶存有機物の長期トレンドや溶出特性より、2006年頃から底泥の酸化還元環境が変化していることをお示しいただきました。また、新しい測定技術として底泥構造のMRIやCT撮影で、ガス胞の季節変動などの写真をご紹介いただきました。

調査研究報告