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霞ケ浦環境科学センター 公開セミナー等

■過去に実施した公開セミナー等

茨城県の環境の今−霞ヶ浦の流入負荷と大気環境の変遷−(令和5年12月2日実施)

   当センターでは、県内の湖沼・河川の水環境や大気環境などの保全に取り組むため、調査研究を行っております。
   今回、環境保全にご興味のある一般県民のみなさまに理解を深めていただくため、茨城県の環境の現状について調査研究結果などを踏まえて分かりやす
く解説する公開セミナー「茨城県の環境の今」を開催し、会場とオンラインを合わせて100名以上の皆様にご参加いただきました。
   (1)日時:令和5年12月2日(土) 13時30分から15時45分まで
          ※会場とオンライン(Zoom予定)によるハイブリッド開催
   (2)会場:茨城県霞ケ浦環境科学センター 多目的ホール(土浦市沖宿町1853番地)
   (3)テーマ:霞ヶ浦の流入負荷と大気環境の変遷
   (4)内容
    ○基調講演:「近年の集中豪雨の経年変化と大雨をもたらす線状降水帯」
     (気象研究所 台風・災害気象研究部部長 加藤 輝之 氏)
    ○研究発表
     ・「霞ヶ浦における流入負荷の長期変化とその要因」 (湖沼環境研究室 主任 大内 孝雄)
     ・「茨城県における大気環境の変遷について」 (大気・化学物質研究室 主任 齋藤 佑樹)
    ○公開セミナー終了後に希望される方を対象に分析室案内ツアーを実施しました。
   (5)開催案内チラシ pdf:チラシ、申込用紙

茨城県の環境の今−霞ヶ浦の水質と大気中のPM2.5−(令和5年3月4日実施)

当センターでは、日頃、センター職員が行っている霞ヶ浦などの水環境や大気環境に関する調査研究について、県民の皆様により分かりやすく発表を行う公開セミナー「茨城県の環境の今」を開催し、会場とオンラインを合わせて90名以上の皆様にご参加いただきました。

今回は、筑波大学名誉教授の福島武彦先生から「霞ヶ浦の水質−霞ヶ浦ってどんな湖?−」と題して基調講演をいただきました。 当センターの研究発表として、湖沼環境研究室から「北浦の水質変動要因」と題し、西浦と比較して水質の改善が見られない北浦について、

令和元年度から3年をかけて当センターで実施した溶存酸素濃度の分布の詳細調査等から、栄養塩であるりんが底泥から溶出している影響が大きいことなどを説明いたしました。 さらに、大気・化学物質研究室から「県内のPМ2.5の状況」と題し、大気中のPM2.5(微小粒子状物質)について、近年は県内全地点(19地点)で環境基準*を下回っている状況ですが、冬季は一時的に高濃度化することもあり、当センターで実施した成分分析の結果から、この原因はバイオマス燃焼の影響が大きいことであると考えられることなどを説明いたしました。

*PM2.5の環境基準:1年平均値15μg/m3以下 かつ 1日平均値35μg/m3以下

 

研究発表の後、希望者の皆さんに、当センターが所有する測定機器や実施している分析について紹介する「分析室案内ツアー」を行いました。

(1)日時:令和5年3月4日(土曜日) 13時30分から16時30分まで
   ※会場とオンラインによるハイブリッド開催

(2)会場:茨城県霞ケ浦環境科学センター 多目的ホール(土浦市沖宿町1853番地)

(3)テーマ:霞ヶ浦の水質と大気中のPM2.5

(4)内容 

 ○基調講演:霞ヶ浦の水質−霞ヶ浦ってどんな湖?− (筑波大学 名誉教授 福島 武彦 氏)

 ○研究発表

 ・北浦の水質変動要因−汚れの原因は何だろう?− (首席研究員兼湖沼環境研究室長 湯澤 美由紀)

 ・県内のPМ2.5の状況−PM2.5って何?どこから飛んで来るの?− (大気・化学物質研究室 主任 小田 直哉)

 ○分析室案内ツアー

(5)開催ポスター pdf:チラシ、申込用紙

(6)セミナーの様子pdf:チラシ、申込用紙

生態系サービスって知っていますか?(平成29年10月28日実施)

住民の暮らしは食料や水の供給,気候の安定など,生物多様性を基盤とする生態系から得られる恵みによって支えられており,これらの恵みを「生態系サービス」と呼んでいます。平成30年に茨城県で開催する世界湖沼会議では,テーマを「人と湖沼の共生―持続可能な生態系サービスを目指して―」としているところです。しかし,「生態系サービス」は県民の皆様には聞きなれない言葉であり,理解しにくい状況となっていませんか。

当センターでは,「霞ヶ浦における生態系サービスの経済評価」に関する取り組みを実施しており,公開セミナーで生態系サービスについて,事例紹介を交えて県民の皆様に分かりやすく説明することにより,県民の皆様の「生態系サービス」への理解を深めてもらうことを目的として,次のとおり公開セミナーを開催いたしました。

(1)日時:平成29年10月28日(土曜日) 13時30分から15時30分まで

(2)会場:茨城県霞ケ浦環境科学センター 多目的ホール(土浦市沖宿町1853番地)

(3)テーマ:生態系サービスって知っていますか?

(4)内容   

  ○基調講演:生態系サービスと日々の暮らし
(北海道大学農学研究員 教授 中村 太士 氏)

  ○事例紹介1:自然に値段をつける:経済学から見た生態系サービス
(国立環境研究所生物・生態系環境研究センター 研究員 久保 雄広氏)

  ○事例紹介2:霞ヶ浦の生態系サービスの経済評価について
(当センター湖沼環境室 主任 北村 立実)

(5)開催案内チラシ,参加申込用紙pdf:チラシ、申込用紙

レンコンを霞ヶ浦のシンボルに!(平成28年10月15日実施)

レンコンを霞ヶ浦のシンボルに!(平成28年10月15日実施)

霞ヶ浦の周辺は広大なレンコン田が広がり,全国一の産地であるとともに特徴的で美しい景観を形成している一方で,レンコン栽培には多量の肥料が施用されることから,余分な肥料成分が湖内へ流入することによる水質への影響が懸念されているところです。

 

農業総合センター園芸研究所や当センターでは,環境にやさしい栽培方法について調査・研究を実施してきた結果,環境負荷を減らす栽培ができることが分かりましたので,このようなこれまでの調査研究や茨城大学における取り組みを紹介するために,次のとおり公開セミナーを開催いたしました。

PM2.5の現状とその対策(平成28年2月13日実施)

微小粒子状物質(PM2.5)は,粒径が2.5μm以下の小さな粒子のことで,粒径が非常に小さいことから肺の奥深くまで入り込みやすく,その健康影響が懸念されている物質です。特に,中国で高濃度となることが多く,その関心が高まっているところです。

 

そこで,PM2.5の県内の状況及び健康影響に関する正しい知識を皆様に知っていただくことを目的に,平成28年2月13日(土曜日)に水戸市の県立図書館視聴覚ホールにて,センター公開セミナー「PM2.5の現状とその対策」を開催し,57名の御参加をいただきました。今回のセミナーでは,国立環境研究所の新田裕史氏によるPM2.5の健康影響に関する基調講演の他,県環境対策課職員によるPM2.5の対策の状況や当センター職員によるPM2.5の成分についての説明を行いました。

 

当日の資料は、次のとおりです。

北浦の水質の現状と対策について(平成26年10月25日実施)

霞ヶ浦の北浦の水質の現況は,CODの改善傾向が見られるものの,流入する河川の窒素濃度は長期的に増加傾向にあります。そこで,北浦の水質や浄化対策の現状を県民の皆様に知っていただくことを目的に,10月25日(土曜日)に鉾田市の鹿行県民センター大会議室にて,センター公開セミナー「北浦の水質の現状と対策について」を開催し,55名の御参加をいただきました。

 

今回のセミナーでは,当センター職員による,北浦の概要説明と県関係各課から第6期湖沼水質保全計画に基づく「生活排水」「農地」「畜産」に関しての対策や平成27年度までの目標等が説明されました。また,併せて当センターが行う環境学習についても紹介され,参加者との意見交換も活発に行われました。

参加者の方からは,生活排水対策の強化やその周知徹底が望まれる御意見をいただきました。

 

当日の資料は次のとおりです。