ラナンキュラス(キンポウゲ科キンポウゲ属)

ラナンキュラスの写真

花言葉は、「晴れやかな魅力」、「名誉」、「可愛さ」などです。

原産地は西アジアからヨーロッパです。キンポウゲ属の植物は世界で500種以上分布しているといわれ、園芸種として出回っているのは、「ラナンキュラス・アシアティクス」の改良種がほとんどを占め、ヨーロッパを中心に、日本でも品種改良が行われています。日本には、明治時代中期に渡来したと言われています。

名前の由来は、ラテン語で「カエル」を意味する「ラナ」と言われています。これは、ラナンキュラスの仲間の多くが「カエル」が住むような湿地に自生することにちなみます。

栽培上は、秋植えの球根に分類され、早春から春にかけて、切り花や鉢花として出回ります。花は、絹や紙のように薄い花びらが幾重にも重なって、肌ざわりがよく、色も赤、ピンク、オレンジ、白、黄色など豊富で、直径が10センチメートルを超える大輪種もあります。

球根は根が肥大した「塊根」でサツマイモやダリアと同じです。夏の終わり頃から乾燥させた球根が出回ります。植え付ける前にゆっくりと吸水させて、もどしてから植え付けます。

早春を彩る花として、全国的にも生産が増えており、茨城県内では切り花が県南地域を中心に、鉢花は春出荷の主要品目として、茨城県内各地で生産されています。

管理のポイント

管理場所
日当たりのよい場所で育てます。凍ったり、霜に遭わなければ、戸外でも越冬できますが、直接冷たい風が当たらない場所を選びましょう。
室内の日当たりのよい、窓際がよいでしょう。夜間も15℃を超える場所で管理すると徒長してしまいます。
かん水・追肥
極端な乾燥(萎れ)、過湿(球根腐敗)にならないように、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えるようにします。
花が終わるまでは、薄めの液肥を10日~2週間に1回与えます。
その他の管理
花が枯れてきたら、花茎のもとから切り落とします。花びらの縁が枯れ始めた頃です。
枯れた葉や黄化した葉も早めに取り除きましょう。
球根掘り上げ
花が終わり、葉が黄色く枯れてきたら掘り上げます。適期は6月頃です。
掘り上げた球根は葉を取り除いて土を落とし、日が当たるところでしっかり乾燥させてから、涼しい暗所で貯蔵します。乾燥が不十分だと腐敗することがありますので、注意が必要です。
植え替え・植え付け
植え付けの適期は10月頃です。
市販の球根は乾燥した状態になっています。そのまま植え付けると急激な吸水で球根が腐敗します。ゆっくりと吸水させて、もどす必要があります。水の中に直接球根を入れて、急激に吸水させないようにしましょう。吸水中は日陰で涼しい場所に置きます。
  • 湿らせたバーミキュライトや砂、固く絞った水ごけと球根をビニール袋に入れ、一晩以上かけてゆっくり吸水させる。
  • 湿らせたキッチンペーパーなどで球根をサンドして、ビニール袋に入れるか、ラップで包む。
十分に吸水した球根は膨らむので、その状態で5号鉢なら2~3球、プランタなら10~15センチメートル間隔で植え付けます。
2013年02月01日