ユリ(ユリ科ユリ属)

ユリ

花言葉は、「威厳」、「純潔」、「無垢」などです。

ユリは北半球の温帯から亜寒帯地方に分布し、100余の種が存在しています。日本には世界に誇れる美しいユリが自生しており、全部で16種が日本に分布しているといわれています。伊豆諸島に「サクユリ」、沖縄諸島に「テッポウユリ」、奄美大島に「ウケユリ」、鹿児島県口之島に「タモトユリ」、新潟・福島・山形県境には「オトメユリ」、九州から中部地方には「ササユリ」、近畿以北には広く「ヤマユリ」などが分布しています。

西洋でユリは、新約聖書の中で繁栄の象徴、キリスト教においては純潔の象徴、また聖母マリアの象徴(マドンナリリー)とされています。日本では球根が食用や薬用として利用され、観賞用として本格的に使われるようになったのは、明治30年代頃といわれています。また、幕末にはユリの球根は絹製品に次ぎ、当時2番目の主要輸出品となっていたそうで、茨城県においてもヤマユリを中心に輸出されました。

現在流通しているユリは、万葉の時代に観賞していた同じユリをそのまま園芸植物としている原種と、原種の系統選抜、自然交雑、交配育種によって育成された原種の血の濃い園芸種、最近の新しい育種技術によって育成された種間交雑の園芸種に分かれます。ユリの代名詞といえる純白の「カサブランカ」は、種間交雑のオリエンタル・ハイブリッド系の品種です。

ユリユリ

茨城県内ではオリエンタル・ハイブリッド系の年末出荷とテッポウユリの9月盆出荷が主体となっています。

2013年08月01日