アジサイの管理-発根したら半日陰に-(2017年6月)

せん定

アジサイ(青色)の写真

通常のせん定は、花後に花の下3~4節目あたりで切り取ります。大きくなりすぎた株を小さくしたい場合は、すべての枝を数節残して株元近くで切除します。枯れ込みが心配な場合は葉を何枚か残しておきます。

来年も花をつけたい場合は注意が必要です。せん定後に伸びた側枝に花芽をつけるには、伸びた枝が成熟することが必要となるため、せん定は7月下旬頃までに行います。せん定時期が遅くなると、その後伸びた枝に花芽がつかない場合があります。今年花をつけなかった枝は、来年は花をつけますので残しておきます。アジサイの花芽は9月下旬頃から形成され始めますので、これ以降にせん定すると花芽を切り取ってしまうため、翌年の花数減少につながります。

 

さし木

時期は6月頃が適しています。花芽のついていない側枝を使います。側枝の先端部、中間部とも利用できます。中間部を使う場合は1節または2節で茎を切り、2節の場合は下の節の葉を切除し、大きな葉は半分~3分の2くらい切除します。さし穂は1時間くらい水につけておきます。用土は細粒の鹿沼土や赤玉土などを用い、あらかじめ十分潅水をしておきます。棒などで挿し穴を開けてさし穂を挿し、その後ジョウロなどで十分潅水します。ポリフィルムなどでトンネル被覆をして湿度を保ち、その上に遮光率60パーセントくらいの遮光資材をかけて管理します。発根したらポリフィルムを取り外します。さし木後1カ月くらいで鉢上げできるようになります。

鉢上げとその後の管理

発根したら直径12センチメートル程度の鉢に植え替えます。用土は普段使用しているものを使います。鉢上げ後は1週間程度日陰から半日陰でならし、その後は半日陰から日なたにおいて管理しましょう。1日中日が当たらない日陰では花芽があまりつきません。夏場の日中は直射日光に当たらないよう遮光するか半日陰の場所に置くとともに、水切れに注意して管理しましょう。

専門技術指導員室T.K

2017年06月26日