涸沼は、東茨城台地、鹿島台地に囲まれた関東地方で唯一の汽水湖です。涸沼は、涸沼川・那珂川を経て、約7.5kmで海に注いでいます。満潮時には川が逆流し、涸沼に海水が流れ込むため、涸沼は海水と淡水が混じる汽水となります。
今から約6000年前の地球は温暖な気候であったため、海水面が上昇(縄文海進)し、当時の涸沼の周辺は入江となっていました。その後、寒冷期と温暖期を繰り返しながら、やがて入江の出口が川の土砂によってふさがれて涸沼ができました。
現在の涸沼は、ヤマトシジミなど汽水性魚介類の漁場であり、ヒヌマイトトンボなど希少動植物の生息場所となっているほか、キャンプ、釣り、ウィンドサーフィンなどの場として、県内外の人々に広く親しまれています。
| 涸沼の諸元 | |
|---|---|
| 湖沼の成因 | 海跡湖 |
| 最大水深(m) | 6.5 |
| 平均水深(m) | 2.1 |
| 湖の面積(km²) | 9.36 |
| 湖容積(万m³) | 2,000 |
| 湖周(km) | 22 |
| 流域面積(km²) | 466 |
| 流域人口(千人) | 157 |
| 平均滞留日数(日) | 約50 |
| 湖沼型 | 富栄養湖・汽水 |
| 利水の状況 | 水産 |
出典:茨城県「涸沼水質保全の対応方針」
県では、涸沼の水質保全を図るため、総合的な水質保全対策を定めた「涸沼水質保全の対応方針」を策定し、様々な対策を実施しています。
涸沼の水質は、年度間で増減が見られるものの、長期的にはほぼ横ばいで推移しています。
@COD

A全窒素

B全りん

涸沼における水質の経年変化(基準点3地点年平均)
※ 公共用水域測定結果
詳細は以下のページをご覧ください。
涸沼の水質浄化を目的に、流域住民、事業者、団体、行政が一体となり活動している団体です。団体の活動内容等はクリーンアップひぬまネットワークのホームページをご覧下さい。