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平成25年度成果発表会

成果発表会の様子

概要

霞ケ浦環境科学センターでは、霞ケ浦の水質汚濁の原因を探るため、流域からの汚濁物質の流入状況や湖内の栄養塩や植物プランクトン発生状況などを研究するとともに、さらに茨城県内の大気や騒音についても研究しています。

今回の発表会では、天野一男 茨城大学教授から「茨城県におけるジオパーク事業の展開と地域振興」のテーマで基調講演をしていただき、あわせて流入負荷や霞ケ浦のリン、アオコ調査、茨城県内のPM2.5等、当センターで実施している事業の成果について発表しました。
主な質問として、循環灌漑による機場管理や稲の収量の影響はどうか、リンの溶出に関係する湖内の溶存酸素濃度の変化は頻繁に起きているのか、アオコの発生を抑制した要因の1つとして挙げた窒素濃度の低下がなぜ起きたのか、PM2.5の中国からの影響があるのか等、多くの質問がよせられました。

また、展示室において霞ヶ浦の浄化対策や研究部門の調査研究事業についてポスター展示を行いました。

講演  「茨城県におけるジオパーク事業の展開と地域振興」

     天野一男 国立大学法人茨城大学教授

2011年9月に茨城県北地域は日本ジオパーク委員会の認定を受け、日本ジオパークネットワーク(JGN)の正式メンバーとなりました。また、筑波山地域は同ネットワークの認定を目指しています。今後、以上の2地域を中心に、茨城県においてジオパーク事業が活発に展開されることが予想されます。ジオパークは、特徴ある貴重な自然(ジオ)とその地域の歴史・文化を総合して、それらを資源とした知的観光旅行(ジオツアー)、地域の教育を通じて地域振興を目指す事業です。茨城県におけるジオパークの可能性について講演していただきました。

調査研究報告

研究部門特別企画展

展示室において霞ヶ浦の浄化対策や研究部門の調査研究事業についてポスター展示を行いました。アオコ抑制装置設置事業や土浦港直接浄化事業等の浄化対策や霞ヶ浦の植物プランクトン、有機物、窒素およびリンに関する調査研究、流域からの負荷に関する調査研究、騒音、大気、地下水汚染に関する調査研究について展示しました。

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