ホーム > 茨城を創る > 農林水産業 > 県西地域 > 茨城県県西農林事務所土地改良部門 > 県西土地改良通信一覧 > H29県西土地改良通信第14号 平成29年度多面的機能支払交付金技術研修会が行われました。
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更新日:2017年11月22日
平成29年11月14日(火)に茨城県県西生涯学習センターにおいて,多面的機能支払交付金の技術研修会が茨城県ふるさと多面的機能推進協議会主催で行われました。多面的機能支払交付金では,農業農村の持つ様々な働き(多面的機能)が適切に発揮されるよう,地域の共同活動(草刈り,水路泥浚い等)による取組みを国,県,市町村で支援しております。当日は68の活動組織と関係市町及び関係土地改良区職員,計164名に出席して頂きました。
今回の研修会では,関東農政局土地改良技術事務所保全技術課 上條課長を講師にお招きし,コンクリート水路のひび割れの原因や補修方法,注意点などについて詳しく説明を頂きました。コンクリート水路は,周辺の環境や,流水など様々な影響を受けることにより,ひび割れや変状などを起こし,漏水や溢水などの問題が発生しています。農業用水の安定供給や排水の確実性を阻害してしまう上に,周辺農地等の湛水被害にも繋がってしまうことから適切な保全・管理が求められており,出席者の皆さんは,講師の説明を熱心に聞いていました。
水路のひび割れ,変状の種類及び,簡易補修の可否,補修について
<水路の簡易補修が可能な場合>
乾燥伸縮による縦方向のひび割れ,局所的な欠損(深さ3cm未満),局所的な摩耗など
●水路ひび割れ補修工法
充填工法(事前に目地を削りシーリング材を充填する)
【ポイント】補修する目地又は,ひび割れの幅が10mm未満の場合は,シーリング材が入りづらいので
ディスクグラインダーにより補修幅を広げます
被覆工法(テープにより目地を被覆する)
被覆工法の特徴
・充填工法に比べディスクグラインダーによるUカットの必要がないため,施工が簡単
・材料代(テープ代など)がかかるため,充填工法に比べ割高
【注意点】目地やひび割れ周りのゴミや詰め物,泥や砂利などの不純物は完全に取り除く
確実に補修面を乾燥させる(携帯型バーナーを使うと早く乾く)
●水路補修(穴あき3cm未満補修等の変状補修について)
・壁の穴あき補修(ポリマー系モルタルを使用し穴を埋める)
※水中パテによる緊急的な水路の補修もある。
隣接車道を大型車両を通ったことで大きな外力を受けたことによる斜めに走るひび割れ等,鉄筋が露出した欠損(深さ3cm以上),広範囲の摩耗,地盤沈下,地震などによる水路の変形,アルカリ骨材反応,凍害,塩害など
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