茨城県農業総合センターでは、「研究開発の流れを一般に公開し、客観的な評価の下に生産・消費サイドのニーズに対応した研究の推進や効果的・効率的な研究の実施を図る」ため、外部評価を基本とした試験研究課題評価システムを導入しています。研究評価の対象は、当センターで重点的に取り組む研究課題です。
評価の種類及び内容
事前評価
次年度に実施を予定する新規研究課題について、研究の必要性、目標達成の可能性、期待される成果や全体計画、研究手法などについて評価します。
中間評価
研究期間が5年以上の継続課題について、研究実施期間の中間年又は所要の検討が必要と判断される時期に、試験研究の進捗状況を取りまとめ、目標達成の見通しや研究継続の適否等について評価します。
完了評価
研究期間の終了時に目標達成度について評価を行うと共に、成果の活用・普及等の可能性、残された問題の解決方策などについて評価します。
評価方法
「県立試験研究機関の機関評価指針」に基づく機関評価と「農林水産試験研究評価に関する指針」に基づく試験研究課題評価との整合を図る観点から次の方法で評価します。
評価項目
総合評価のみとします。
評価方法
難易度・重要度を勘案し、表1のマトリックスを参考に判断し、AA(採択)、A(採択)、B(一部見直して、採択)、C(不採択)の4段階で評価します。
- 難易度
- H:極めて挑戦的な課題
- M:通常取り組む課題
- L:容易な課題
- M:通常取り組む課題
- 重要度
- AA:質・量の両面において目標を超えた優れたパフォーマンスを実現することが見込まれる
- A:質・量の両面において概ね目標の達成が見込まれる
- B:質・量のどちらか一方において目標を見直す必要がある
- C:質・量の両面において目標を大幅に見直す必要がある
- A:質・量の両面において概ね目標の達成が見込まれる
総合評価
各委員の評価を数値化(※1)し、その平均を4段階(※2)で示しております。
- (※1)各委員の評価の数値化
- AA:4点
- A:3点
- B:2点
- C:1点
- A:3点
- (※2)総合評価の決定
- AA:3.5点以上
- A:2.5点以上3.5点未満
- B:1.5点以上2.5点未満
- C:1.5点未満
- A:2.5点以上3.5点未満
評価委員会の構成
委員会は、大学、国立研究開発法人など研究機関の専門家及び農業者及び関係団体代表等、組織外部の有識者・専門家の委員9名で構成しています。
委員
- 委員長
- ・元 公益財団法人 日本植物調節剤研究協会 理事長 小川 奎
- 委員(五十音順)
- ・前 公益財団法人 農民教育協会 鯉渕学園農業栄養専門学校 教授 小川 吉雄
- ・茨城大学農学部 教授 小松﨑 将一
- ・全国農業協同組合連合会 茨城県本部 副本部長 鈴木 一男
- ・いばらきコープ生活協同組合 全域理事 鈴木 礼子
- ・国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 中日本農業研究センター 所長 中村 ゆり
- ・国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 本部 企画戦略本部 スマート農業研究管理役 長崎 裕司
- ・茨城県農業経営士協会 会長 畠 長弘
- ・国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 食品研究部門 主席研究員 山本 万里
- ・茨城大学農学部 教授 小松﨑 将一
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