日本を代表するブランドカボチャ産地(2016年6月)

稲敷市
JA稲敷江戸崎南瓜部会

写真:贈答用2個入り江戸崎かぼちゃ

(写真1:贈答用2個入り江戸崎かぼちゃ)

「江戸崎かぼちゃ」は、50年以上にわたり稲敷市(旧江戸崎町)で栽培されている地域の名産品です。

昭和40年頃に生産者10名、栽培面積70アールで開始しました。部会方針である「組織づくりは人づくり」「良品に安値なし」の合言葉のもと、栽培や販売をより良くしていこうと生産者や関係機関が協力して努力を重ね、茨城県を代表するカボチャ産地になりました。昭和57年には茨城県銘柄産地に第1号で指定され、全国を代表するブランドカボチャの地位を維持しています。

特徴は完熟でホクホク

(写真2:完熟収穫)

現在は、生産者30名、約28ヘクタールで栽培され、ハウス、トンネル、露地、抑制の作型を組み合わせて安定した出荷量を確保しています。

江戸崎かぼちゃの1番の特徴は完熟収穫を行っていることで、原則着果後55日以上圃場で熟させています。これにより、江戸崎かぼちゃの特徴であるホクホクした食感が得られます。生産者が試行錯誤して設定した方法です。

厳しいチェックで良品安定出荷

割ったかぼちゃの断面で熟度を確認している様子

(写真3:試割り調査)

生育期間中は、生産者、普及センターが全圃場を巡回し着果状況を確認する着果調査、収穫前に果実を割って熟度を確認する試割り調査を必ず行い未熟果の混入を防いでいます。
出荷時には検査員による全品検査を行い、未熟果や規格外品の混入防止に努めています。
出荷開始前には市場担当者と生産者、関係機関が集まり販売対策会議を開催します。綿密な情報交換と計画的な出荷により市場からも高い評価を受けています。
また、通常の10キロ箱のほか、贈答用の2個入り箱での出荷もしています。お中元などの贈り物として消費者に大変喜ばれています。

GI登録でブランド力の強化

平成27年12月に、地理的表示保護制度(GI)の登録を全国で最初に受けました。江戸崎の地で栽培されてきた歴史と産地が一丸となり、良品安定出荷に取り組み高い社会的評価を受けてきたことが評価されました。これを機にブランド力を強化し、さらなる産地の活性化を目指します。

江戸崎かぼちゃは、5月下旬から出荷が始まります。茨城県内のスーパーや量販店のほか、JA稲敷新利根直売所で購入することができます。こだわりの味をぜひ味わってください。

稲敷普及センター

2016年05月25日