観光イチゴを核とした産地づくり(2019年12月)

石岡市
やさと観光果樹組合辻いちご部会

(写真1:一番人気の「いばらキッス」(左)と着果状況(右))

筑波山ろくの温暖な気候に恵まれた八郷地区は、観光農園の盛んなところで、年間を通じて、イチゴ、ブルーベリー、ナシ、ブドウ、カキ、リンゴ、ミカンなどの果物狩りが楽しめます。
そのなかで、辻地区のやさと観光果樹組合辻いちご部会(中村剛部会長)では5軒のイチゴ農園がイチゴ狩り・直売を営み、年間およそ7000人の来客がある観光いちご産地となっています。

観光バスと連携した販路拡大

(写真2:県道138号線沿いにはイチゴ狩り・直売所が並ぶ)

2012年の朝日トンネル開通以来、目の前を通る県道138号(フルーツライン)の交通量が増え、土浦北インターまで車で約15分という便利さから、観光客が倍増しています。
この機を逃さず、観光業者とのコラボレーションにより、県内観光ツアーに組み入れることで、美味しいイチゴと、美しいロケーションで大人気の立ち寄りスポットとなっています。シーズン中(1~5月)には、観光バス70~80台を受入れています。

観光客に一番人気の「いばらキッス」

(写真3:いばらキッスの部で大賞を取りました)

糖度が高く酸味とのバランスが良い県オリジナル品種「いばらキッス」は、観光客にとても人気があり、栽培面積の約70%を占めています。他に「とちおとめ」「紅ほっぺ」なども栽培しています。
茨城県農業総合センターや県いちご経営研究会が催す研修会には、組合員全員で参加するように努め、県外研修や組合員相互のハウスを巡回する勉強会などを通じ、栽培技術の向上に取り組んでいます。
平成28年には、会員の松延氏が「茨城いちごグランプリ・いばらキッスの部」で大賞を受賞しました。

お客様に満足してもらえる産地へ

(写真4:園児たちも夢中で楽しんでいます)

天敵、粘着トラップの導入や有機肥料の使用などにより、化学農薬、化学肥料の使用を極力控えるとともに、筑波山麓からの自然水を利用して安全で美味しいイチゴ栽培に取り組んでいます。お客様が快適に過ごせるように、休憩所やトイレの整備も進めています。看板にもこだわり、統一デザインの導入も進めています。
会員みんなでアイデアを出し合い、いちご祭りなどのイベントへの参加や、都会の子供たちの農家体験の受入れなどにより、八郷の美味しいイチゴのPRに努めています。
1月上旬~5月頃までがイチゴ狩りのシーズンです。たくさんのお客様に満足してもらえるように、これからも美味しくて、楽しい産地を目指していきます。

 

(注:辻いちご部会の辻の字のシンニュウは、点が一つです。)

 

茨城県県西農林事務所 坂東地域農業改良普及センター

2019年11月29日