安全で美味しいピーマンを届けたい(2018年10月)

神栖市
JAしおさい波崎青販部会

(写真1:緑が濃く苦みが少ないピーマンです)

JAしおさい波崎青販部会は、神栖市波崎地区のピーマン生産者236名で構成する、50年以上の歴史を持つ生産組織です。
主に促成、半促成、抑制の3つの作型の導入により、全国で唯一の周年で安定した出荷を実現し、昭和58年から県の銘柄産地に指定されているとともに、昭和63年に日本農業賞金賞を受賞しました。

栽培技術の向上を目指して

(写真2:圃場巡回や現地検討会を開催し、栽培技術の向上を図ります(左)コンテナで出荷します(右))

部会では、安全で美味しいピーマンを安定して出荷するため、栽培技術の向上に力を入れています。具体的には、全員がエコファーマーを取得して環境にやさしい栽培に取り組むとともに、作型別に講習会を開催し、肥培管理、病害虫防除の徹底を呼び掛けています。さらに、きめ細かな栽培指導のため、営農指導員、部会役員等が、作型別に全戸の圃場巡回を行っています。
その結果、養液土耕栽培や天敵昆虫利用等の技術導入が進み、年々出荷量が増加してきました。
最近では、一番難しいとされる促成栽培の収量安定が課題となっているため、毎月1回の圃場巡回を行い、栽培技術の高位平準化に取り組んでいます。

将来を担う「NEXT」の活動

(写真3:地元消費者にピーマンのPRを行っています(左)採れたてピーマンを配布しています(右))

平成26年に、20~30歳代の後継者を中心とした青年部組織「NEXT」を立ち上げました。同世代の横の繋がりを深め、各々が産地の中核的な担い手となることを目的に、現在は15人が定期的に集まり、勉強会や交流会を開催しています。
技術交流を行うことで互いに切磋琢磨し、経営の向上に役立てています。
また、地元のイベント等に積極的に参加し、産地PRを実施して消費者との交流を図っています。採れたてピーマンの配布やピーマン料理のふるまい、中でも、ピーマンの丸焼きは消費者から大好評です。

高度なGAPへの取り組み

(写真4:GAP講習会のようす(農薬保管庫の整理))

部会では、栽培技術だけでなく、GAP(農業生産工程管理)に力を入れており、平成19年からいち早く導入を始めました。
人数の多い組織ですが、チェックリストを用いたGAPの内部監査は3巡目に入り、部会員の意識が年々向上し、生産環境が大きく改善されてきています。
最近では、第三者認証GAPや東京オリンピック・パラリンピックへの食材提供を視野に入れた、より高度なGAPへの取り組みが始まっています。

新集出荷施設が稼働開始

(写真5:新集出荷施設の自動選果システム)

平成30年8月1日に、新しい集出荷施設が稼働しました。重量選果による自動選果機が備えられ、今まで自宅で行っていた出荷調製作業が必要なくなりました。その労働力を栽培管理に向けることにより、さらなる高品質、多収を目指しています。
さらに、共選による一層の品質向上と生産量の拡大が期待され、安全で美味しいピーマンを生産する産地として、さらなる発展が見込まれています。



茨城県鹿行農林事務所 経営・普及部門
(鉾田地域農業改良普及センター)

2018年09月27日