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更新日:2023年9月28日

県広報紙「ひばり」3月号「コミュニティいばらき」

自分たちの地域は自分たちの手で守る!
~自主防災組織の結成と活動のポイント~

画像:コミュニティいばらき自分たちの手は自分たちで守る女性特派員リポート

写真:田子真弓さん

いばらき女性特派員
田子

【プロフィール】
守谷市在住
趣味:ものづくり、文章を書くこと

県では、各地域の防災力を高めるため、地域防災の一翼を担っていただく自主防災組織の結成を促進しています。
今回は、「守谷の地域防災を考える会」を立ち上げ、自主防災組織の活動を支援している守谷市民活動支援センター長の髙木保さんに、ご自身の住む地域の「下ヶ戸町内会自主防災組織もしもネットSAGEDO」の活動を例に、お話しを伺いました。

画像:髙木保さん
髙木保さん

自主防災組織とは?

「自分たちの地域は自分たちで守る」という意識のもと、災害が起きたときに地域・近隣で協力し合う組織のことです。
県や市町村に任せるだけではなく、地域でも、自分たちで対策を考えておかなければなりません。土地の特徴や建物の状況など、地域でおのおの違っているからです。
例えば、阪神・淡路大震災の時には、助かった人の約9割は、自力または家族や地域の人が助けたというデータがあります。「助かる人を助けるためには、身近な地域の人たちで助け合わなければいけない」というのが基本的な自主防災の考え方です。

助け合いイラスト

自主防災組織を作る場合のポイントは?

地域の人たちで地域防災が必要な理由をよく話し合い、気持ちを一つにすることが大切です。
自主防災組織の重要性などを話してくれる方を講演会に招くなど、地域の皆さんの気持ちを高めていくことから始めてみると良いのではないでしょうか。
なお、結成する場合は、市町村の防災担当課にご相談ください。

自主防災組織を継続していくための秘訣は?

守谷市では、町内会の会長は、大半が1年で交代してしまいます。そのため、自主防災組織を結成した背景や理由を、次の代に伝えていくことが秘訣であり、継続することで地域の財産になっていくのではないかと思います。
下ヶ戸町内会では、毎年、「みんなで創る町内会をめざして」と題した冊子を各家庭に配布し、自主防災を含め、情報を共有するようにしています。

実際の自主防災組織の活動や訓練の様子は?

守谷市では、東日本大震災後、「自分たちの地域で災害が起きたときにどう動くか」を課題とした発災対応型の防災訓練を始めました。電話が使えない状況下で、地域における火災やけが人の状況を把握した代表者が、小・中学校など指定避難所へ行き、市が整備した無線を使って、地域の情報を市の災害対策本部に伝えるという内容です。
下ヶ戸町内会の防災訓練では、災害発生後、各班長が担当する家(約20軒)を巡回して状況を把握し、町内会の災害対策本部のボードに張り出された地図と用紙に、「火災発生」「けが人発生」というような状況を時系列で書き込んでいきます。次に、集まった人たちで役割を分担し、火災などの緊急性のある状況から対処していきます。

写真:情報収集訓練の様子
情報収集訓練

災害発生時には、いかに臨機応変に対応できるかがポイントとなるので、より多くの人がやり方を知っていることが大切だと思います。例えば、消火班が消火栓を開けたり放水する作業を、消火班以外の方も見たり、実際に行ったりします。また、チェーンソーなどの機材を使った救出訓練、骨折などのけがを想定した簡単な応急処置の訓練、けが人を担架に乗せて救護所まで運ぶ訓練も、なるべく多くの方に実際に体験してもらいます。

写真:消火栓を使った消火訓練の様子
消火栓を使った消火訓練

写真:救出訓練の様子
救出訓練

また、訓練後には、炊き出しや芋煮会を行います。災害発生時の炊き出しの練習になることに加え、何かを一緒に食べて、みんなで交流することが、地域のつながりを作る上で重要だからです。

写真:炊き出し訓練の様子
炊き出し訓練

私たち一人一人が普段からできることは?

地域の方とのつながりをいかに多く作っておくかが、地域の防災力を高めることにつながるので、老若男女問わず、普段の町内会の活動(行事やお祭りなど)や、防災訓練に積極的に参加することが大切です。
防災訓練では、大人から子どもまで参加できるバケツリレーがおすすめです。みんなで力を合わせることにより、地域の一体感・連帯感を味わうことができるからです。実際にどのくらいの火が消えるのかも体感してください。

写真:バケツリレーによる消火訓練の様子
バケツリレーによる消火訓練

取材を通して感じたこと

地域の方との普段からのコミュニケーションがいかに大切かを改めて考えさせられました。また、自主防災組織は自分、家族、近所の方の命を守るというだけではなく、その大切さや意味をみんなで共有することで、そのつながりや絆を強めるための、地域の要となる要素もあるように感じました。
市の職員の方や、消防の方たちだけに情報や救助を頼るのではなく、同じ一人の人間として、協力し合い、自分がやれることを率先して見つけ、行動していく大切さを教わったと思います。この自発的な考え方や発災対応型防災訓練が、守谷市の一地域だけではなく他の市町村、県全体と、より広い地域に浸透していくと良いと思います。私も今後は、防災訓練や町内の自主防災組織に積極的に参加し、地域の方とのコミュニケーションをより大切にしていきたいと思いました。(田子真弓)

防災お役立ち情報

自主防災組織結成促進事業

県では、自主防災組織の結成を促進するため、自助や共助などの防災講話や自主防災組織の必要性、活動内容などを説明する講師を無料で皆さまの自治会などに派遣しています。
少人数でも対応しますので、希望される方はお問い合わせください。

お問い合わせ先:県防災・危機管理課029(301)2885

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