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更新日:2025年2月3日
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以前は都内の行政機関に勤務し、仕事もプライベートも充実した毎日を送っていました。しかし、実家の愛犬が徐々に年をとっていくのを見て、家族や大切な人との時間をもっと大事にしたいと思い、転職を決意しました。学生時代は海洋政策や海洋文学を専攻するなど、もともと海が好きでしたので、自然と「行政×海×茨城」に関する仕事をしたいと考えるようになり、それが叶えられる仕事は「茨城県」だけでしたので、志望しました。
「つくり育てる漁業(栽培漁業)」や「水産資源を持続的に利用するための取組(資源管理)」を担当しています。さらに、茨城県としてはまだまだ新しい事業なのですが、「養殖産業の創出」にも取り組んでいます。これまで、茨城県は地形的に海面養殖は不向きとされていたのですが、近年の気候変動の影響などを踏まえ、挑戦的な取組として、新たな養殖の実証や事業者支援、養殖魚のブランド化など幅広い業務に携わっています。
行政の仕事は、どのようなものであっても、めぐりめぐって「誰かのためになる仕事」だと思っています。ですから、仕事を通して「やりがい」を感じることは、数えきれないほどたくさんあります。とは言え、同僚からの「ありがとう」といった感謝の言葉はやっぱり嬉しいですし、自分で考えて実行したプロモーションが漁業関係者の売り上げアップに繋がるなど、狙い通りに企画が成功したときはテンションが上がりますね。
コロナ禍に海洋高校から「授業の一環で水産加工品を製造し、学園祭で販売していたが、コロナで学園祭の開催が難しく、(生徒たちが学びの場を失って)困っている」との相談を受けました。そこで、大手スーパーに「海洋高校の生徒と県の水産物を使った商品開発・販売をしてみないか」と持ちかけ、全国販売にまで広がったことがありました。私が現在の部署に異動した後も、そのコラボが続いていると聞き、嬉しく思っています。
学生時代に働いていたうどん屋の社訓が「走りながら考えます。考えながら走ります。」でした。当時はバイト仲間と笑っていたのですが、社会人になって「実は大事なことなのかも!」と考えを改めました。それから、社会人1年目の時に、財務省からの出向の上司から「明日死んでもいいように仕事をしろ」と言われたものですが、「後悔がないよう懸命に取り組むこと、仲間との情報共有を日々行うこと」と解釈し、大切にしています。
転職前は国内全てをカバーする仕事だったため、必然的に現場に触れる機会が少なく、また、よくも悪くも紙文化でした。一方で、茨城県は現場が近いため、想像以上に取組の成果を肌で感じられますし、現実の難しさも痛感します。もちろんプレッシャーもありますが、難しいほど挑戦しがいがありますし、面白いと思います。他にも、ギャップというより衝撃に近かったのですが、トップ自らリスクを恐れずに挑戦する姿勢には驚きました。
一番気に入っているのは休暇が取りやすいこと。もちろん、業務に影響がないのが大前提ですが、「1日休んで好きなことをしよう」と思えば、いつでも休暇をとれるので、のびのびと働ける環境だと思います。それから、残業時間が増えると、上司が(優しく)声がけをしてくれたり、パソコンの画面上に自動で「体調に問題がないか」メッセージが表示されたりと、職員一人一人の働き方にはかなり気を配ってくれる職場だと思います。
2018-2019 | 霞ケ浦北浦水産事務所 (霞ケ浦北浦の水産物のPR) |
2020-2022 | 漁政課 (茨城県の水産物のPRやブランド化、技術普及) |
2023- | 水産振興課 (栽培漁業や資源管理、養殖産業の創出や養殖魚のPRなど) |
勤務前 |
6時40分 起床 7時40分 出勤 8時00分 職場着、コーヒーを飲む |
午前 |
8時30分 メールチェック 9時00分 来年度予算の資料作成 10時00分 テレビ局とWEB会議 11時00分 補助金申請のチェック 11時30分 補助金の決裁文書作成 |
昼休み |
昼食後に昼寝する。起きたら、喫煙所に寄る。歯磨きをして職場へ。 |
午後 |
13時00分 知事に業務報告 13時30分 テレビの台本作成 14時00分 水産試験場へ出張 14時40分 打ち合わせ、養殖の実験 17時15分 本庁着、報告書作成 |
勤務後 |
18時00分 退勤 18時20分 自宅着、夕食やお風呂、楽器など趣味の時間 23時00分 就寝 |
水産職は研究のイメージが強いかもしれませんが、水産行政の仕事も魅力的です。むしろ、県職員では研究だけを担当するのは難しいので、どんな仕事でも面白さを見つけられる方こそ向いているのではないかと思います。