稲敷市
JA稲敷蓮根部浮島支部
JA稲敷蓮根部浮島支部(部会員39名)のレンコンは,「浮島れんこん」と呼ばれ県青果物銘柄産地に指定されています。
稲敷市浮島地区特有の砂質土壌で栽培されることで,レンコンの肌の色が白くなるのが特徴です。
約90㏊で栽培,部会員全員がエコファーマーを取得,部会面積の8割が特別栽培に取り組む等,安全安心な栽培を行っています。
(写真1:JA稲敷蓮根部浮島支部役員の皆さん)
環境に優しい、安全安心なレンコンづくり
産地では以前から土質に合うレンコンの系統を選抜してきました。
砂質土壌はレンコンに傷等を生じるため,レンコン栽培に適さないと言われています。
そのような土壌で形状が綺麗なレンコンを作るため,産地では堆肥や有機質肥料を用いる等,土づくりに力を入れてきました。
化学肥料は全く使用せず,減農薬栽培に取り組む生産者も多く,現在では部会面積の8割で県の特別栽培の認証を受けています。
現在は県の優良系統の種バス増殖圃を設置し,部会員に供給しています。
(写真2:県の優良系統種バス圃の掘取り)
茨城県GAP第三者確認制度への登録
若手生産者で構成される研究部(11名)では,10年程前からGAP活動を自主的に行ってきました。
そのため、茨城県GAP第三者確認制度にも取り組み,令和元年11月12日に10名で登録されました。
産地が一体となったPR活動
「浮島れんこん」の知名度向上を目的に,浮島地域レンコンPR実行委員会(令和元年7月)が結成されました。
浮島地域の二生産者組織,JA稲敷蓮根部浮島支部,桜川浮島蓮根組合に加え、加工・直売を行うゴッドマザーUR会,稲敷市,JA稲敷,普及センターで構成されました。
9月に,つくば栄養医療調理製菓専門学校の学生が「浮島れんこん」を利用した料理を作成し,委員会メンバーが審査する「レンコンレシピコンテスト」が開催されました。
入選したレシピを活用するため委員会で市内外の飲食店に働きかけたところ,「稲敷れんこんフェア」と称して2~3月に6か所の飲食店でレンコン料理が提供されました。
委員会は期間限定で結成されましたがPR活動は継続していく予定です。

(写真3:レンコンレシピコンテスト審査の様子)
産地のさらなる発展のために
JA稲敷蓮根部浮島支部では品質が良いレンコンを提供し続けるため,
出荷形態が変わるごとに目揃い会を行い,部会員持ち回りで3日に1回出荷物の抜き打ち検査を行っています。
(写真4:出荷形態が変わる毎に、皆で目合わせをします)
(写真5:肌の白さが特徴の浮島レンコン)
今後も,品質を重視したレンコン産地のチャレンジは続いていきます。
県南農林 稲敷普及センター