暮らしの中に岩井野菜を!(2021年8月)

                                       坂東市
岩井農協園芸部


 

坂東市岩井地区は、夏ネギとレタスの国内有数の産地です。
岩井農協園芸部は、日本の食卓を担う責任産地として、「いつも暮らしの中に岩井野菜を!」を産地目標にしています。
また、目標とは別に、「個人格差をなくし、品質日本一の岩井産地を目指そう!」を産地スローガンに掲げ、その高い品質から高単価を維持し、ネギでは昭和59年から、レタスでは平成3年から県銘柄産地に指定されています。

(写真1:箱入りレタス 写真提供:JA岩井)

 

 


 

写真2:いわい21農業賞試験研究結果報告会 写真提供:JA岩井

経営に役立つ青年部の研究活


園芸部の下部組織である青年部では、地域の課題解決に向け試験研究活動に取り組んでいます。
その歴史は長く、今年で30年目となります。
地域に適した新品目・新品種の試作、新資材や機械の試験導入などを行っています。
研究活動はグループごとに行われ、青年部員が自らの圃場で試験を行い、その結果を持ち寄って話し合い検討します。
まとめられた研究成果は、「いわい21農業賞試験研究結果報告会」によりコンテスト形式で審査が行われ、優秀な取組には表彰を行います。
さらに、地域の推奨品種・資材の選定にも反映され、地域全体の栽培技術向上につながっています。
 

(写真2:いわい21農業賞試験研究結果報告会 写真提供:JA岩井)


写真3:冊子一覧

 

青年部ではこれらすべての取組を冊子にまとめ、親組織である園芸部員全員に配布し、各々の経営に役立てています。

(写真3:冊子一覧)


 

 


写真4:立毛競作会 現物審査のようす

競作会で部員全員の品質向上

園芸部では、夏ネギを対象に立毛競作会を行っています。
この取り組みは昭和53年から始まり、今年で43回目となりました。
出品は、支部ごとに優れた栽培管理・生育の圃場が選ばれます。
審査は、園芸部の生産委員、JA、市・普及センターの担当者、市場関係者が行い、
出品された圃場を審査員全員で巡回して、管理状況や収穫されたネギの品質を確認し順位をつけます。
上位入賞者の栽培概要は、部員全員に情報提供され、各々の栽培管理の改善に役立てられています。

(写真4:立毛競作会 現物審査のようす)

 

衛生管理も配慮された野菜予冷センターの新設

新予冷センターは、昨年12月4日に竣工式が行われ、6日から稼働が始まりました。
新設に伴い一元集荷、一元販売体制を整えたことにより、さらなる品質の高位平準化に加え、商品力の向上が見込まれます。
以前に比べて、予冷機の更新による予冷時間の短縮と品温の改善、保冷庫の拡張による受入れ可能な量の増加に加え、集出荷時の品質維持にも配慮された造りとなっていることが大きな特徴です。
また、施設前面に設置されたシャッター、天井に設置された鳥よけのネット等により、ほこり・雨の吹込み、害虫・鳥の侵入や異物混入を防ぐなど、衛生管理にも配慮しています。

(写真5:新予冷センター外観)


日々のチャレンジが責任産地をつくる

岩井農協園芸部は産地ビジョンを平成20年に制定しました。
以降毎年検討を重ね、ビジョンの達成を目指して、日々努力しています。
今後も続くたゆまぬ挑戦により、産地の飛躍が期待されます。

県南農林 つくば普及センター


2021年08月16日