世界にはばたく「なめがたかんしょ」(2020年3月)

行方市
JAなめがたしおさい甘藷部会連絡会

(写真1:カナダ向けの輸出開始セレモニー(左)輸出専用の段ボール箱(右))

JAなめがたしおさい甘藷部会連絡会は、平成29年に第56回農林水産祭 多角化経営部門において、最上位賞である「天皇杯」を受賞しました(受賞当時の名称は「JAなめがた甘藷部会連絡会」、本誌第70巻8月号参照)。メディアからの取材も増え、全国からますます注目を浴びるカンショ産地へと成長を遂げました。今、産地は先を見据え販路を海外にも広げ始めています。

おいしいカンショを欧米へ

平成29年度より、産地では北米カナダへの輸出を開始しました。現地でもカンショはスーパー等で取り扱われていて、「なめがたかんしょ」は味の良さから好評を得ています。カナダへの輸送は船便で約一か月かかり、輸出当初はかびの多発生の問題がありました。しかし、輸送用段ボールの改善や品質保持シートの活用といった対策を取り、問題を解決してきました。
昨年夏には、甘藷部会連絡会会長がフランスに渡って、現地の料理人やパティシエ等に試食を交えた「なめがたかんしょ」のPRを実施しました。反応は上々で、今後フランスへの輸出も開始する予定となっています。

茨城県GAP第三者確認制度へ登録

(写真2:茨城県GAP第三者確認制度の確認証交付式)

部会では以前より、JA-GAPに取り組んでいました。今後輸出拡大を目指している事もあり、GAPの取り組みを強化する目的で部会内にGAP部を結成し、茨城県GAP第三者確認制度への登録を目指しました。JA職員や普及員による内部監査や、GAPに関する勉強会を重ねるごとに、メンバーの取り組み意識は高まり、農薬の保管方法の改善や異物混入対策の強化等を実践しました。そして、昨年10月4日付けで茨城県GAP第三者確認制度に登録されました。
今後はGAP部のメンバー拡大を図りながら、国際認証GAPの取得を目指していきます。

キュアリング処理と貯蔵施設を新設

(写真3:昨年10月に竣工したキュアリング処理・貯蔵施設)

「なめがたかんしょ」の販売戦略の大きな特徴として、国内向け・海外向けとも、品種をリレーすることによって美味しいカンショを“一年中”出荷している事が挙げられます。年間通した出荷のためには、秋に収穫されたカンショを翌年の夏まで鮮度を保持したまま貯蔵する必要があります。それには、キュアリング処理ができる貯蔵施設が必要です。
産地ではこれまでも適時施設を整備してきましたが、輸出量の増大もにらみ、昨年10月に新たな施設を竣工しました。貯蔵体制が強化されたことにより、美味しいカンショの安定供給が今まで以上に可能となりました。

産地のチャレンジは止まらない!

産地ではこれまで様々な事に取り組み、失敗する事もありましたがそれを糧にして成長してきました。「天皇杯」受賞という大きな勲章を得て、その後も輸出強化を進めています。他にも新品種の導入やカンショを使った加工品の販売等も計画しています。
挑戦を続ける産地の将来を、乞うご期待!

 

 

 

茨城県鹿行農林事務所経営・普及部門(鉾田地域農業改良普及センター)

2020年03月05日