本来の野菜を届け心も体も元気に!(2020年8月)

石岡市
JAやさと有機栽培部会


部会は,JAやさとが東都生協に『やさとのグリーンボックス』という野菜セットを年間契約で販売したことから始まります。
その方々へより安心・安全なものを提供したいと,生産者7名が1997年にJAやさと有機栽培部会を設立。
現在部会員は28名,平均年齢約47歳,県外からの新規参入者が過半数を占めています。


(写真1:部会員の家族と一緒の集合写真)


 

既婚者、家族単位で研修生を募集

写真2:定例会の様子

 

1999年『ゆめファームやさと』がスタート。
これはJAやさとの新規就農研修制度で,既婚者・家族単位で研修生を毎年1組募集しています。
農場や農機具はJAやさとから貸出されますが,栽培から出荷までを自ら行い,販売はJAやさとを通して行います。
部会員がその指導にあたっています。
会員の圃場巡回や定例会を行い,会員の取り組みを共有化することで技術力を高めています。
また,生協交流会を開催し,顔の見える販売を心がけています。

 

(写真2:定例会は、2か月に1回開催し、会員自らの取組みを情報交換します。)

生協を通して全国へ販売

チラシ

露地品目(ニンジン・ネギ・レタス等)を中心に約30品目,旬のものを生産しています。
販売は生協を通して全国にお届けしています。
特に,東都生協向け『皮ごと丸ごと有機野菜セット』(旬のお野菜3品組合せ春・夏五週間+秋・冬1,2週間)が好評です。

収穫した人参の写真写真3:収穫したかぶ

 

(写真3(左):丹精込めて育てられた有機野菜たち)

 

(写真4(右):皮ごと丸ごと通信。
生産者紹介や商品説明,レシピ紹介を掲載して配送時に梱包しています)

 

部会長からひとこと

 

当部会はストーリー性を持った環境再生を念頭に,地域内資源循環で栽培を行っているのが特徴といえます。
現在の野菜は,味,栄養,機能性がかなり低下しております。
本来の野菜を届け,心も体も健康になれる有機農業で持続可能な循環型の社会を目指します

(写真5:部会長の岩瀬直孝さん。後継者の寛文さんと露地野菜(ニンジン・サトイモ等)+水稲経営をしています。)



 

JA担当酒井さんからひとこと

今年も春に『ゆめファームやさと』に新しい研修生を迎え,毎年若い生産者が増えていく事を産地として大変うれしく思っています。
生協との産直の取り組みがはじまって40年余り。
その中で発足した当部会と、22年経過した今もなお,先進的とも言われる研修制度。

JAの先輩方や生産者の皆さんが築いてきた物は本当に偉大なものと思います。
生産者からJAに求められる事はやはり販売力。
今後も新規研修生を迎え、部会の安定的な販売を続けていくには販売先の拡大が必要です。
販売先や消費者のニーズに応えていけるよう、課題や問題は生産者とともに解決し、販売先の拡大に努め、これから先に繋げていけるよう努力していきます!


 

県南農林経営・普及部門



2020年08月05日