市場からも高い評価を受ける高品質ネギ(2021年11月)

                                 筑西市
JA北つくば関城ねぎ部会

 

 

JA北つくば関城ねぎ部会(部会員16名 現部会長:斉藤一弥さん)は、筑西市関城地区を拠点に、昭和50年頃、結成されました。
現在本部会では、秋冬ネギを中心に、春ネギ、初夏ネギ(露地、トンネル)と、軟白ネギ(ハウスネギ)の栽培をしています。

(写真1:JA北つくば関城ねぎ部会の皆さん)

 

 

 

写真2:箱詰めされた秋冬ネギ。なべ用に太く、軟白部が長いことが特徴で、火を通すと甘みを増し、なべに彩を加えます。

部会員の経営に合わせたネギを栽培

本部会は複合経営を行う部会員が多く、その作型は実に様々です。
特に秋冬ネギは、本部会のメインです。
秋冬ネギを栽培する部会員の多くは、普通作経営を行っており、農閑期である冬季(11~3月収穫)に栽培しています。
また、大規模普通作経営を行う部会員は、その面積の広大さから外国人技能実習生を活用しています。
周年雇用のため、手すきになりやすい6~7月に収穫を行う初夏ネギ(トンネルネギ)を導入しています。
その他にも、施設園芸経営を行う部会員は、既存のパイプハウスを利用し、軟白ネギを栽培しています。
軟白ネギは、柔らかく甘みのあるネギで評価が高く、出荷は4~6月の期間限定で、単価も高い時期に栽培しています。

(写真2:箱詰めされた秋冬ネギ。なべ用に太く、軟白部が長いことが特徴で、火を通すと甘みを増し、
     なべに彩を加えます。)


高品質と統一された規格から単価が向上

本部会が生産・出荷したネギは、市場からその高い品質と統一された規格を評価されています。
これは、現部会長斉藤一弥さんが部会長に就任した際に始めた、新たな取り組みです。
①部会で統一した肥培管理の実施、②作型の切り替えによる規格変更に合わせた、毎年3回の圃場巡回の実施、③圃場巡回と同時に実施する目揃会の実施、④出荷期間中のJA職員による抜き打ちの品質チェックの4点です。

特に圃場巡回では、JA職員、普及指導員に加えて、部会員も同行することで、部会員同士が品質向上のため活発な情報交換を行います。

(写真3:圃場巡回のようす)

 

 



また、JA職員による抜き打ちの品質チェックでは、生産物が不揃いの部会員に、規格の揃っている部会員のとを比較させ、改善を呼びかけます。

これらの取り組みにより、斉藤部会長就任後(平成26年~)、本部会の出荷物は、高い品質と統一された規格が市場から評価され、単価が向上しました。
単価の向上に伴い、ネギの集荷量も年々増加し、販売金額が右肩上がりに増えました。

(写真4:目揃会のようす)

 



 

 

売上目標の二億円は通過点

本部会では、昨年度売上一億八〇〇〇万円を達成しました。
「儲かる農業」を実現のため、さらなる売上向上を目指しており、来年度以降の売上目標として二億円を掲げています。


斉藤部会長は、「本部会では、部会員の半数以上は後継者がいる、または経営主自身が後継者である経営体である。部会の取り組みによる結果が、担い手に響いたのだろう。これからもさらに部会の売上向上に取り組む。また、来年度以降の売上目標に掲げている二億円は通過点に過ぎない。部会では、さらに上を目指している」と、今後の展望を話してくれました。

今後も、「儲かる農業」の実現および高い品質のネギを皆様の食卓へお届けするため、部会員一同切磋琢磨し栽培に取り組んでいきます。

(写真5:部会長の斉藤一弥さん)

 

 

 

県西農林 経営・普及部門


2021年11月01日