未来の野菜消費動向に対応した産地づくり(2020年12月)

茨城町
JA水戸茨城町キャベツ生産部会



部会は国内の加工・業務用野菜ニーズの高まりを受けて,平成24年に設立された部会です。
加工・業務用の春夏キャベツと秋冬キャベツの栽培を行っています。

(写真1:キャベツ乗用収穫機)

 

 

 

安定した収益確保による部会の発展

 

契約によるシーズン値決めでの出荷を実現し,安定した収入を確保しています。
部会設立当初は,生産者数15名・栽培面積10㏊の規模でしたが年々組織は拡大し,令和2年現在では生産者数26名,栽培面積45㏊を超えています。
販売金額も順調に伸び続け,当初目標の1億円を平成30年に突破することができました。


 

(写真2:鉄コンテナでの出荷積み込み)

 

JAの施設整備と機械化一貫体系の確立


平成26年,JA水戸ひぬまセンターに野菜予冷施設が設置されました。
予冷施設を利用することで出荷時期の調整が可能となり,出荷時期の拡大と品質維持を実現しています。
また,出荷容器もプラスチックコンテナ(容量15㎏)から鉄コンテナ(容量300㎏)に移行したことで作業効率は格段にアップしました。

 

 

 

(写真3:野菜予冷施設)

 

 

 

 

 

 

(写真4:ハイクリブームでの病害虫防除   写真5:水田畑地化の実演会    写真6:ドローンを利用した収穫適期予測)

さらに全自動定植機,ハイクリブーム,乗用除草機,乗用収穫機などを導入することで栽培面積の拡大を進めてきました。
出荷期間中は毎回,出荷者全員が参加する出荷物検査を実施しています。
厳しい出荷基準を設けることで,近県の大産地にも負けない評価を得ています。
また,目揃会で市場との意見交換を実施して,出荷基準を確認しています。



産地に適した品種の選定


部会では,より産地に適した品種を選び出すために毎作,品種試験を行っています。
業務用キャベツは市場出荷用に比べ,よりボリューム(重量)が求められます。
さらに生理障害の回避,病害虫防除なども鑑みたうえで茨城町の気候に適した品種の選定が必要となってきます。
そこで、部会員数名で多くの品種試験を行い,数年かけて有望品種を選定後,他の部会員へ普及するというシステムを採っています

(写真7:品種の比較試験調査)

 

 

 

 

生産者と関係機関が一体となって

 

ドローンを利用した収穫適期予測や水田での高品質キャベツ栽培技術の確立など,
生産者と関係機関が一体となってこれらの新しい技術に取り組み,導入を進めていくことにより,
部会の今後の発展がますます期待されます。

(写真8:一面に広がるキャベツ畑)


 

県央農林 経営・普及部門
瀬尾かほる


2020年12月02日