地域農業の課題を共有化し、相互の交流を深める(2022年4月)

                         つくば市
つくば市次世代普通作経営研究会

 

写真1:研究会の設立のようす。

 

 

つくば市次世代普通作経営研究会は、つくば市の次代を担う若手農業者が集い、普通作経営や地域農業に係る課題の共有化を図るとともに、相互の交流を深めることを目的として令和元年8月に設立された組織です。
今年1月現在、28名が会員となっています。

 

(写真1:研究会の設立のようす。)

 

 

 


写真2:研修会のようす。農研機構の講師から先進研究を学びました。

 

技術だけでなく幅広い分野を学ぶ

活動は会員の多くに共通する経営課題を題材とした研修会が主体となっています。
活動のテーマは、技術的なものから経営管理や農地集積・集約についてなど幅広いものとなっています。
技術的なテーマでは、高密度播種育苗やドローンの有効活用などについて研修してきています。

これらのテーマは、会員自らの実際の取り組みにおける創意工夫や試行錯誤に関する発表を行うスタイルとし、他の会員の参考となっています。

(写真2:研修会のようす。農研機構の講師から先進研究を学びました。)

 

 


写真3:高密度播種・疎植栽培について学びました。

 

また、水稲新品種「にじのきらめき」や「近年の畑雑草の問題と対策」をテーマに研修を実施したときは、地元つくば市にある農研機構の研究員を講師とするなど先進的な研究成果を学びました。

経営的なテーマでは、収入保険とナラシ対策など農業経営リスクに対する備えの勉強会を開催しました。

この勉強会をきっかけとして収入保険への新規加入を行った会員もおり、制度への理解を深める一助となったと考えられます。

農地集積・集約のテーマでは、県内の先進的な大規模農家の視察を行った他、一部の会員間では自らの耕作地を色塗りした地図を元に農地に関する話合いも行いました。

 (写真3:高密度播種・疎植栽培について学びました。)

 

 

 

会員同士の相互交流の深まり

新型コロナウイルスの流行により、設立当初に意図していた親睦の場を設けることはなかなか難しい状況が続いています。
しかし、研修会を重ねることで徐々にお互いの情報交換を行えるようになってきています。

昨年7月に開催した研修会では、会員自らが自身の取組のポイントを発表するとともに、その他の会員から熱心に質問が行われる様子がみられました。

(写真4:研修会のようす。会員自らが取組を発表しました。)

 

 

 

県南農林事務所つくば地域農業改良普及センター


2022年04月21日