良食味ブランド米の生産と多角的な産地をPR(2022年6月)

                     城里町
JA常陸ななかいの里生産研究部

 

 

城里町(旧七会村の地域)はホタルが生息するほどの清流「藤井川」が流れ、標高200メートル前後の丘陵地帯で気温の日格差も大きく、良食味米生産に有利な条件が揃っています。


「JA常陸ななかいの里生産研究部会」は、平成7年に「七会やまびこ米生産研究会」として発足して以来、有機質肥料を使用した減化学肥料栽培、減農薬栽培に取り組み、消費者が安心して食べられる良食味米を生産しています。


(写真1:部会員の皆さん)

 


良食味米生産技術向上のために

部会では収量より食味を優先させた生産を行うために、毎年4回の現地研修会を実施しています。
全会員の圃場で生育状況把握のために草丈、茎数、葉色の測定を行います。


その他、12月の研修会では土壌診断・食味値の結果や栽培・気象記録の検証を行い、翌年の水稲栽培管理にフィードバックしている他、一定の基準を満たすもののみを「ななかいの里コシヒカリ」として販売しています。



(写真2:現地研修会のようす)


写真3:コンテスト受賞を知事に報告しました

さらなる産地発展のための挑戦

部会員は全国規模の各種食味コンテストに積極的に出品してレベルアップ、知名度アップに努めており、毎年のように上位入賞を果たしています。
とりわけ令和3年度は「お米日本一コンテストinしずおか」で上位6名に贈られる最高金賞を2名が受賞し、今や当地域は日本一美味しいお米の産地の一つといっても過言ではないといえます。


また、県GAP認証(2名取得)による安全安心のための取り組み、田植え・稲刈り体験、ホタル観賞会などの消費者との交流活動も行い、多角的な産地のPRに努めています。

(写真3:コンテスト受賞を知事に報告しました)



写真4:研修会のようす

品質に見合う価格で販売できる体制

部会では前記の取り組みに加えて、①茨城県特別栽培農産物認証取得、②有機質に限定した施肥、
③1.9㎜選別、④食味計で測定した食味値区分、を行うことにより、買取価格の向上を実現しています。

これにより、玄米30㎏当たりの買取価格が1500~1000円上積みされ、会員の収益増に寄与するとともに、技術向上のうえでのモチベーションになっています。

 

(写真4:研修会のようす)

 

 

おいしい米づくりへの情熱

令和2年度から部会の有志メンバーが「ゆうだい21研究会」を立ち上げ、栽培を開始しました。
それは、今年から始まった「いばらき米の極み頂上コンテスト」でのローズドール賞(最優秀賞)受賞につながっています。

今後もこれらの良食味米生産・産地発展に向けた取り組みを続け、さらに飛躍していくことが期待されます。

(写真5:いばらき米の極み頂上コンテスト授賞式のようす)

 

 

 

県央農林事務所笠間地域農業改良普及センター


2022年06月08日