日本のナシ、世界に発信!(2020年4月)

下妻市
下妻市果樹組合連合会

下妻市果樹組合連合会(以下 果樹連)では,産地の活性化や生産者所得を上げるべく,海外輸出やGAPの承認に向けてチャレンジしてきました。
輸出やGAPに取り組むことにより,産地の知名度および生産者のやる気向上をさせ,安全安心な産地と認識されることを目指しています。

輸出の先進地として


果樹連では平成25年に輸出の手始めとして,タイで行われた国際展示会に出展しナシの試食アンケートを実施しました。
結果は好評だったことから,“ナシは海外でも売れる”という実感を得ることができ,輸出活動の原点となりました。

(写真1:タイ展示会で試食アンケート実施のようす)

 

 

輸出地域拡大も視野に

JETRO(日本貿易振興機構)主催の海外商談会への参加など積極的な活動を展開し,徐々に輸出量を増加。
平成28年に日本とベトナムのナシ輸出条件設定にも貢献したことから,平成30年には150tを輸出するまでに至り名実ともにナシの輸出産地となりました。
JA常総ひかりや普及センターと連携して生産体制を整えた結果,令和元年度から検疫条件の厳しいアメリカへ無事に検疫合格し,輸出されました。

(写真2:フィリピンでナシの商談)

今後も現状に留まることなく,新たな輸出先としてマレーシアやシンガポールなどに積極的な営業を仕かけており,海外における日本のナシ,茨城のナシの地位を確立させるべく
美味しくて安全な日本ブランドを強みとして,PR活動も積極的に行い,輸出量のさらなる増加を目指しています。


安全安心産地を目指して


果樹連では、東京2020を契機に茨城県GAPに本格的に取り組みはじめました。
平成30年から会員の内9名を「GAP推進チーム」として組織し,JA常総ひかり,全農いばらき,JA茨城中央会,普及センターと連携して活動を展開しました。
GAPの基本的事項を勉強した後,GAPマニュアルを作成し,チーム員の各農場のリスク評価および審査を繰り返し行いました。
その後、第三者による審査も無事合格し,令和元年五5月には県GAPに登録されました。
今後は国際競争力を強化するため,Global GAPの取得にむけた活動を始めています。

(写真3:茨城県GAP第三者確認制度の確認証交付式のようす)


収穫前のナシ

(写真4:世界に輸出されていくナシ)
現状に留まることなく海外における日本のナシ,茨城のナシの地位を確立させるべく日々努力しています。

 

 

県西農林事務所経営・普及部門

2020年04月03日