トップページ > 調査・研究 > 世界湖沼会議・霞ヶ浦宣言 > 第17回世界湖沼会議(いばらき霞ヶ浦2018)への参加について
第17回世界湖沼会議(いばらき霞ヶ浦2018)が,つくば国際会議場において2018年(平成30年)10月15日から19日までの日程で開催されました。
霞ケ浦環境科学センターは,開会前日14日の学生会議をはじめ,会期中を通して事例発表やパネルディスカッションのコーディネート等を行いました。
区分 | 番号 | タイトル | 発表者 |
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霞ヶ浦セッション | 事例発表@ | 霞ヶ浦の生態系サービスとその経済評価 | 江幡一弘副センター長 |
分科会(口頭) | O1-14 | 霞ヶ浦の生態系サービスの経済評価と評価手法の課題 | 北村立実主任 |
分科会(口頭) | O3-7 | 霞ヶ浦外浪逆浦の浚渫窪地での水温成層形成とそれによる水質への影響 | 中川圭太技師 |
分科会(口頭) | O3-12 | 霞ヶ浦土浦入を対象に構築したアオコ予測システムの紹介 | 長濱祐美技師 |
分科会(口頭) | O5-5 | 巴川・鉾田川流域における地下水の硝酸態窒素による汚染状況及びその要因 | 菊地哲郎技師 |
分科会(口頭) | O6-5 | 汽水湖涸沼における水質の周期変動について | 松本俊一首席研究員兼湖沼環境研究室長 |
分科会(口頭) | O8-26 | 地方環境研究所が行う河川環境学習が児童の自然環境に対する意識・理解に与える影響 | 三輪俊一主査 |
分科会(ポスター) | P3-17 | 湖水直接浄化施設の稼働による土浦港水質浄化効果について | 志村隆二流動研究員 |
分科会(ポスター) | P3-20 | 牛久沼における水質等調査結果について | 富永佳子主任研究員 |
分科会(ポスター) | P3-35 | 気候変動による霞ヶ浦水質への影響について | 小室俊輔主任 |
分科会(ポスター) | P4-4 | なぜ湖沼は人々の心を惹きつけるのか -湖沼と信仰に関する考察 | 沼澤篤嘱託((一社)霞ヶ浦市民協会として) |
分科会(ポスター) | P5-5 | 基盤整備後ハス田地帯からの流出量調査について | 飯尾恒技師 |
分科会(ポスター) | P8-6 | 霞ケ浦環境科学センターにおける環境学習実施後の環境保全意識の変容 | 細田直人係長 |
主催者展示 | 1 | 霞ケ浦環境科学センターについて | 環境活動推進課 |
主催者展示 | 2 | 霞ケ浦環境科学センターにおける環境学習事業等について | 環境活動推進課 |
主催者展示 | 3 | 霞ケ浦環境科学センターにおける霞ヶ浦の調査研究について | 湖沼環境研究室 |
主催者展示 | 4 | 霞ヶ浦の生態系サービスについて | 湖沼環境研究室 |
区分 | 番号 | タイトル | 発表者 | 当センター共同発表者 |
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霞ヶ浦セッション(ポスター) | KP-15 | 市民参加による実践型の霞ヶ浦水質浄化啓発事業について | 粟野哲雄(霞ヶ浦水辺ふれあい事業実行委員会) | ・福島武彦 ・秋永吉隆 ・竹内聖架 |
霞ヶ浦セッション(ポスター) | KP-17 | 霞ヶ浦(西浦)におけるユスリカ群集の長期変遷 | 中里亮治(茨城大学広域水圏科学環境教育研究センター) | ・石井裕一(旧) ・神谷航一(旧) |
霞ヶ浦セッション(ポスター) | KP-33 | 鉾田地域における地下水中の硝酸態窒素濃度と土地利用及び畜産関連施設との関係 | 平野七恵(農研機構農業環境変動研究センター) | ・大内孝雄(旧) |
分科会(口頭) | O3-6 | インドネシア西スマトラ州のマニンジャウ湖における溶存酸素の統計データとその問題 | Luki Subehi(Research Centre for Limnology) | ・Takehiko Fukushima |
分科会(口頭) | O3-21 | レジームシフト解析による霞ヶ浦での水質生態系変動要因の分析 | 高津文人(国立環境研究所地域環境センター | ・小室俊輔 ・松本俊一 ・福島武彦 |
分科会(口頭) | O5-2 | 硝酸イオンの窒素及び酸素安定同位体比を用いた茨城県鉾田川流域地下水の窒素負荷源の推定 | 箭田佐衣子(農研機構農業環境変動研究センター) | ・大内孝雄(旧) |
分科会(口頭) | O5-3 | 茨城県霞ヶ浦流域における大気アンモニア濃度の広域観測 | 堅田元喜(茨城大学) | ・松本俊一 ・中川圭太 ・北見康子 ・菊地哲郎 |
分科会(口頭) | O6-10 | 霞ヶ浦におけるMERISによる透明度板深さ推定 | Dalin Jiang(筑波大学) | ・Takehiko Fukushima |
分科会(口頭) | O6-14 | インドネシアにおける湖沼表面積変化のGlobal Surface Waterデータによる長期監視 | Rossi Hamzah(筑波大学) | ・Takehiko Fukushima |
分科会(口頭) | O6-24 | ランドサットTMとETM+を用いたインドネシア湖沼における透明度推定モデルの開発 | Fajar Setiawan(筑波大学) | ・Takehiko Fukushima |
分科会(口頭) | O8-28 | NHKテレビ番組で放映された霞ケ浦の環境問題 | 川村志満子(筑波大学大学院生命環境科学研究科) | ・福島武彦 |
分科会(ポスター) | P6-13 | クロロフィルaの時空変動 -MERISデータを用いたマラウィ湖における濃度 | Augusto Nunes Brito Vundo(筑波大学) | ・Takehiko Fukushima |
区分 | 内容 | 職氏名 |
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湖沼セッション | パネルディスカッション コーディネーター | 福島武彦センター長 |
霞ヶ浦セッション | パネルディスカッション コーディネーター | 福島武彦センター長 |
分科会 | 第3分科会 セクション11(水質モニタリング) 座長 |
広瀬浩二研究調整監兼大気・化学物質研究室長 |
分科会 | 第4分科会 セクション2(霞ヶ浦の歴史と市民活動) 座長 |
沼澤篤嘱託((一社)霞ヶ浦市民協会として) |
学生会議 | 中学生の部 ファシリテーター | 三輪俊一主査 |
学生会議 | 小学生の部 ファシリテーター | 細田直人係長 |
また,当センターが行った研究発表の中で,口頭発表2件とポスター発表1件が優秀発表賞に選ばれ,主催者である茨城県知事から表彰されました。
区分 | 番号 | タイトル | 発表者 |
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分科会(口頭) | O3-12 | 霞ヶ浦土浦入を対象に構築したアオコ予測システムの紹介 | 長濱祐美技師 |
分科会(口頭) | O5-5 | 巴川・鉾田川流域における地下水の硝酸態窒素による汚染状況及びその要因 | 菊地哲郎技師 |
分科会(ポスター) | P3-35 | 気候変動による霞ヶ浦水質への影響について | 小室俊輔主任 |
10月15日(月曜日) 開会式・基調講演・湖沼セッション(国外湖沼)
10月16日(火曜日) 政策フォーラム・湖沼セッション(国内湖沼)・分科会
10月17日(水曜日) エクスカーション(霞ヶ浦コース,北浦・涸沼・千波湖コース)
10月18日(木曜日) 霞ヶ浦セッション・主催者等の取組展示(コアタイム)・分科会
開会前日の10月14日は,次世代を担う子供たちの水環境に関する意識向上と,身近な湖沼等を誇りに思う郷土愛の醸成を図るための学生会議が開かれ,水や湖沼に関する研究取組の成果の発表とディスカッションが行われました。
霞ケ浦環境科学センターからは,中学生の部のファシリテーターとして三輪俊一主査が,小学生の部のファシリテーターとして細田直人係長が参加し,閉会式では各部門の総括を発表しました。
[ファシリテーターの様子]
[学生会議総括発表]
[学生会議全体の様子]
[開会式・いばらき霞ヶ浦賞授与式]
初日の10月15日は,第17回世界湖沼会議の開会式と「いばらき霞ヶ浦賞」の授与式が開催されました。
[基調講演]
開会式・いばらき霞ヶ浦賞授与式に引き続き,茨城大学長・三村信男氏の基調講演「地球環境の変動と湖沼の未来」が行われました。
[湖沼セッション(国外湖沼)]
湖沼流域管理の取組の経緯と現状及び今後の展望についてオセアニア,アフリカ,ラテンアメリカにおける事例の紹介発表と,世界の湖沼と生態系サービスを巡る動向についてのパネルディスカッションが行われました。
霞ケ浦環境科学センターからは,湖沼セッション(国内湖沼)では福島武彦センター長がパネルディスカッションのコーディネーターとして参加し,分科会では口頭5名,ポスター3名が発表しました。
[湖沼セッション(国内湖沼) パネルディスカッション]
[分科会口頭発表]
北村立実主任(第1分科会)
・霞ヶ浦の生態系サービスの経済評価と評価手法の課題
中川圭太技師(第3分科会)
・霞ヶ浦外浪逆浦の浚渫窪地での水温成層形成とそれによる水質への影響
長濱祐美技師(第3分科会)
・霞ヶ浦土浦入を対象に構築したアオコ予測システムの紹介
菊地哲郎技師(第5分科会)
・巴川・鉾田川流域における地下水の硝酸態窒素による汚染状況及びその要因
松本俊一首席研究員兼湖沼環境研究室長(第6分科会)
・汽水湖涸沼における水質の周期変動について
[分科会ポスター発表]
志村隆二流動研究員(第3分科会)※当日発表は松本俊一首席研究員兼湖沼環境研究室長
・湖沼直接浄化施設の稼働による土浦港水質浄化効果について
小室俊輔主任(第3分科会)
・気候変動による霞ヶ浦水質への影響について
飯尾恒技師(第5分科会)
・基盤整備後ハス田地帯からの流出量調査について
[16日(2日目)全体の様子]
≪エクスカーション(霞ヶ浦コース)≫
霞ヶ浦周辺の国や県の環境関連施設等の現地視察を行い,霞ヶ浦の生態系サービスに触れ合うとともに,霞ヶ浦の水質浄化に係る取組を学ぶ「エクスカーション(霞ヶ浦コース)」を行いました。
参加者数:129名(外国人89名,日本人40名)
視察場所:霞ヶ浦自然再生地区
石田浜直接浄化施設
茨城県霞ケ浦環境科学センター
茨城県流域下水道事務所霞ケ浦浄化センター
霞ヶ浦直接浄化実証施設
茨城県企業局霞ヶ浦浄水場
霞ケ浦環境科学センターでは,亀城太鼓保存会の皆様による歓迎太鼓と福島武彦センター長のウェルカムスピーチの後,関係機関プレゼンテーションや館内ミニツアーを行い,昼食と霞ヶ浦産品(川エビ,ワカサギ,レンコン)の試食や,環境学習(子供たちの授業)の見学,研究紹介,実験室見学を行いました。
[エクスカーション(霞ヶ浦コース) 霞ケ浦環境科学センターの様子]
[エクスカーション(霞ヶ浦コース)全体の様子]
≪エクスカーション(北浦・涸沼・千波湖コース)≫
ラムサール条約湿地に登録された涸沼に係る関係機関の取組を紹介するほか,北浦,涸沼及び千波湖の視察を行いました。
参加者数:125名(外国人110名,日本人15名)
視察場所:北浦北部周辺地域
いこいの村涸沼
涸沼自然公園
千波湖
那珂機場(霞ヶ浦導水事業)
霞ケ浦環境科学センターからは,いこいの村涸沼会場における市民団体等の取組に係るパネル展示等においてポスター発表を行いました。
[ポスター発表]
松本俊一首席研究員兼湖沼環境研究室長,中川圭太技師
・涸沼水質調査で得られた成果 〜霞ケ浦環境科学センターの調査研究〜
[エクスカーション(北浦・涸沼・千波湖コース全体の様子]
霞ケ浦環境科学センターからは,霞ヶ浦セッションで江幡一弘副センター長が事例発表を行い,福島武彦センター長がパネルディスカッションのコーディネーターとして参加しました。
また,主催者等の取組展示(コアタイム)では4枚のポスター発表を行い,分科会では広瀬浩二研究調整監兼大気・化学物質研究室長が第3分科会(セクション11・水質モニタリング)の座長として参加し,口頭1名,ポスター2名が発表しました。
[霞ヶ浦セッション 事例発表]
[霞ヶ浦セッション パネルディスカッション]
[主催者等の取組展示(コアタイム)]
環境活動推進課
・霞ケ浦環境科学センターについて
・霞ケ浦環境科学センターにおける環境学習事業等について
湖沼環境研究室
・霞ケ浦環境科学センターにおける霞ヶ浦の調査研究について
・霞ヶ浦の生態系サービスについて
[分科会 座長]
広瀬浩二研究調整監兼大気・化学物質研究室長(第3分科会)
・第3分科会 セクション11(水質モニタリング)座長
[口頭発表]
三輪俊一主査(第8分科会)
・地方環境研究所が行う河川環境学習が児童の自然環境に対する意識・理解に与える影響
[ポスター発表]
富永佳子主任研究員(第3分科会)
・牛久沼における水質等調査結果について
細田直人係長(第8分科会)
・霞ケ浦環境科学センターにおける環境学習実施後の環境保全意識の変容
[18日(4日目)全体の様子]
霞ヶ浦環境科学センターからは,15日から行われた各プログラムについての各代表者による総括発表として,湖沼セッション(国内)と霞ヶ浦セッションの総括を,福島武彦センター長が発表しました。
[会議総括 湖沼セッション(国内)・霞ヶ浦セッション]
[閉会式]
大井川和彦茨城県知事からのあいさつの後,会期中の成果として,「湖沼が有する生態系サービスを衡平に享受すること」,「生態系サービスを次世代に引き継ぐこと」が重要であるとする「いばらき霞ヶ浦宣言2018」が齋藤章県民生活環境部長より読み上げられました。
次回開催地であるメキシコ合衆国のあいさつがあり,閉会しました。