県広報紙「ひばり」5月号【特集1】
5月から始める熱中症対策!
(いばらき大使・気象予報士)小林さん教えてください!
「熱中症が危ない」ということは誰でも知っているはずなのに、昨年度は過去最多の10万人を超える方が全国で救急搬送され、年々増加している状況です。
熱中症は、命に関わることもありますが、きちんと注意して対策をとれば、予防できます。
気象予報士の小林正寿さんから熱中症予防のポイントを今からしっかり学びましょう。

今回お話を伺ったのは…
小林正寿さん
・常陸大宮市出身、気象予報士、お天気キャスター
・2022年いばらき大使に就任
\県民の皆さんへ/
近年の暑さは命に関わります。「自分だけは大丈夫」と思わないでください。5月のうちから暑さに体を慣れさせたり、冷房器具の点検をしたりして、真夏に備えておきましょう。
今年の夏の傾向を教えてください!
今年の夏も暑い!
- 気象庁発表の暖候期予報(6月〜8月の夏の予報)では、平年に比べて気温が高くなる確率が高いと予想されています。
- 去年は古河で40.6℃を観測しましたが、今年も40℃くらいまで上がる所があってもおかしくありません。
やむを得ず屋外で活動するときには…
- 長時間の作業を避け、見守りのため、2人以上で活動しましょう
- 帽子や日傘、冷感素材でできたシャツや扇風機付きのベストなどを着用し、しっかり対策しましょう

県内の状況(昨年度)
- 住居、仕事場(工事、工場、農・畜産・漁業など)のリスクが高いです。
- 救急搬送された約2人に1人はすぐに回復せず、そのまま入院しています。
- 7月はもちろん、暑くなる6月や疲れがたまる8月も救急搬送が多いです。
| 発生場所分布 |
住居42.9%、仕事場16.4% |
| 高齢者(65歳以上)の救急搬送率 |
52.7%(約2人に1人は高齢者) |
| 熱中症による緊急搬送人数 |
2,442人
|
お問い合わせ▶県保健政策課☎029(301)6203
ニュースでよく聞く「危険な暑さ」とは?
- 気温も湿度も高く、命に危険を及ぼす恐れのある暑さのこと。近年の暑さは災害級です。
- 高温多湿の日は、汗が蒸発しにくく、体に熱がこもりやすくなり、熱中症のリスクが高まります。
- そんな日は「熱中症警戒アラート」(※)が発表される可能性が高いです。発表された日は、命を守ることを第一に考えましょう。昼間の外出はできるだけ控え、涼しい部屋で過ごすように。予定を変更するという勇気も大事。
- (※)熱中症警戒アラートとは危険な暑さが予想される場合に、暑さへの「気付き」を促し、熱中症への警戒を呼び掛けるもの。

熱中症について県のホームページもチェック!
暑い夏に備える!5月の過ごし方
暑熱順化を意識しよう
暑さに体を慣れさせることを「暑熱順化」といいます。暑い夏に備えるため、日常生活で取り入れましょう。
- 湯舟につかる

- 適度な運動
・ジョギング
・ウォーキング
・筋トレ


少し汗をかくよう意識を
5月でも暑い日があるので、無理のない範囲で行いましょう
冷房器具の試運転をしよう
夏が近づくと、エアコンの修理や設置工事の注文が集中します。5月のうちに試運転や点検を行いましょう。

熱中症対策これって正解?
- Q1.冷房の設定温度は28℃!
A×28℃『設定』にすればいいというわけではありません!

部屋の広さや環境により、設定温度まで下がらないことも。室温だけでなく、湿度にも気を付けましょう。温度計・湿度計を部屋に置いて、室内の温度や湿度を確認しましょう。(熱中症指数計があると、なお良いです。)
個人差があるため、自身の体感や体調に合わせて快適に過ごせる設定を。
- Q2.水は喉が渇いたら飲めばよい
A×喉が渇く前に飲むことが大事!


飲む時間をあらかじめ決めておく、周りの人と声を掛け合って飲むなど、意識的に水分補給をしましょう。
入浴時や就寝中に体内の水分が失われ、熱中症になることもあるので、入浴前後や就寝前、起床後などの水分補給も大切です。
- Q3.室内でも熱中症に気を付けるべき?
A〇室内で熱中症になる方も多いです!

室内であっても要注意。特に調理中は、熱とともに蒸気による湿気が発生し、高温多湿になります。また、冷房のない部屋(浴室や脱衣所、納戸など)で掃除や作業をするときも注意!暑い時間を避けて、短時間で行いましょう。
■夜間の暑さにも気をつけよう
25℃を下回らない『熱帯夜』のときは寝苦しく、就寝中に熱中症になる恐れも。就寝前や起床後の水分補給、就寝中の冷房の使用などで対策を。
- Q4.暑く感じなければ熱中症にはならない
A×油断は禁物!特に高齢者は要注意

夏休みにおじいちゃんやおばあちゃんの家に行くと、エアコンが付いていなくて部屋が暑い…という経験はありませんか?
高齢になると、暑さを感じにくくなったり、汗をかきにくくなって体内に熱がこもりやすくなったりするそうです。自身で対策することも大切ですが、周りの方の思いやりのあるサポート(電話での声掛けや、様子を見に行くなど)が大切です。