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汗をかいた際、体内の水分や塩分が減り、血液の流れが滞ることや体温が上昇して重要な臓器が高温にさらされることにより発症する障害を熱中症といいます。
死に至る可能性もありますが、適切な予防や対処が実施されれば、死亡や重症化を防ぐことができます。正しい知識を身に着け、適切な備えをすることが非常に重要です。
過去数年の救急搬送患者数を見ると、梅雨明けの前後から急激に熱中症で倒れる人が増えます。体が暑さに慣れていない時期は、特に注意が必要です。
早めのクーラー利用など、過ごしやすい環境をつくることが重要です。
熱中症患者のおよそ半数は65歳以上の高齢者です。
高齢者は暑さや喉の渇きに対する感覚が弱くなるために、室内でも熱中症になることがあります。
室内に温度計を置き、気温が上がったらエアコンをつけましょう。また、喉が乾かなくても、こまめに水分補給することが重要です。
幼児は体温調節機能が十分に発達していないため、特に注意が必要です。
また、晴れた日は地面に近いほど気温が高くなるため、大人以上に暑い環境にいます。
普段から体調をよく観察して、ちょっとした子どもの変化に気をつけましょう。
屋外にいるときはもちろん、救急搬送される方の4割は、住居・敷地内にいる時に熱中症にかかっています。
熱中症は放っておくと生命にかかわる病気ですが、適切な予防法を知っていれば防ぐことができます。日常生活において、以下の点に気をつけましょう。
熱中症にかからないよう適切な対応をとるために、熱中症の危険度がどれくらいあるかを知るための予防情報が公表されています。
気温、湿度、日射量などをもとに算出する熱中症予防の指数です。この指数が31を超えた場合、運動を原則として中止すべきとされています。環境省のホームページ(外部サイトへリンク)などから確認できます。
県内の観測点のいずれかが、暑さ指数33を超えた場合に発報されます。外出を避けエアコンを適切にかける、外出を避けられない場合はこまめな休息や塩分、水分を意識して補給するなど、特に注意して過ごすことが必要です。
県内の観測点の全てが暑さ指数35を超え、過去に例のない危険な暑さとなり、重大な被害が生じるおそれがある場合に発報されます。普段と同様の対応では不十分な可能性があります。危険な暑さから自分と自分の周りの人の命を守る行動をしましょう。
熱中症特別警戒アラートが発報された際は、各市町村から住民の方へ周知するとともに、暑さをしのげる施設として、『指定暑熱避難施設(クーリングシェルター)』が事前に公表されている情報のとおり、開放されます。
暑い環境の下での体調不良はすべて熱中症の可能性があります。放置すれば、死に直結する事態であることを認識しなければなりません。
熱中症を疑ったときは、現場で応急処置を行い、意識がないなど重症の場合は、直ちに救急車を呼んで医療機関へ搬送しましょう。