わたしたちの県議会 茨城県議会

常任委員会活動状況

農林水産委員会 調査結果

 県議会農林水産委員会(本澤徹委員長)の平成24年度の閉会中委員会では,「大震災からの復興と茨城ブランドの発信を中心とした農林水産業の再生」をテーマに足腰の強い茨城の農林水産業を推進するための方策を検討してまいります。

 以下,調査の概要につきまして,随時御報告いたします。
 (写真をクリックすると拡大します。)

平成24年11月7日(水曜日)

<(有)イワセアグリセンター(桜川市)>

 代表者である菱沼氏は,近隣農家4戸で「有限会社 イワセアグリセンター」を平成13年3月に設立,水稲,麦・大豆・蕎麦の栽培では,省力化・ 機械化を導入した大規模土地利用型経営に着手・確立をしました。
 今回の調査では,土地利用型農業での経営の多角化について説明を受けた後,保有する大型農業機械や蕎麦等の製粉施設等の視察をしました。

大型農業機械や蕎麦等の製粉施設等の説明を受ける様子

<(株)塚原牧場(猿島郡境町)>

 株式会社 塚原牧場は国内唯一の梅山豚(めいしゃんとん)の生産・販売を行っている牧場です。
  梅山豚の希少性とともに,上質な脂身のおいしさによって,有名レストランや百貨店等の引き合いが多くなかなか手に入らないことから,「幻の豚肉」と称されています。
 今回の調査では,梅山豚の飼育状況等を視察した後,これまでの梅山豚の販売促進とブランド化の取り組みについての説明を受けました。

梅山豚の飼育状況等を視察する様子

平成24年10月30日(火曜日)

<石岡鈴木牧場(石岡市)>

 牧場で生産される牛乳を原料に,平成16年からヨーグルトを,平成22年からはモッツァレラチーズの製造・販売を行っており,乳製品の販売割合が売上高の4割を占めるまでになっています。
 今回の調査では,酪農での6次産業化への取り組み等について説明を受けた後,ヨーグルトの製造状況やチーズ工房を視察しました。

酪農での6次産業化への取り組み等について説明を受ける様子 ヨーグルトの製造状況やチーズ工房を視察する様子

<(有)シモタ農芸(取手市)>

 代表者である霜多増雄氏は,1983年にハーブの専作化に踏み切り,1990年に(有)シモタ農芸を設立。日本でのハーブ栽培のパイオニアであり,現在では日本有数のハーブ栽培農家となり,生産物はホテルオークラ,ペニンシュラ等国内高級ホテルのレストランでも使用されています。
 今回の調査では,ハーブのブランド化の取り組み等について説明を受けた後,自社保有のイオンクロマトグラフィーやORAC等の分析機器や農園を視察しました。
 ※ORAC・・・酸素ラジカル吸収能,活性酸素吸収能を数値化したもの。食材や健康食品などの機能を計る指標の一つ。

ハーブのブランド化の取り組み等について説明を受ける様子 農園を視察する様子

<(有)なかのきのこ園(つくば市)>

 43年前,原木1,500本で原木しいたけの栽培を始め,その後も一貫して「むかしながらの原木栽培」にこだわり,原木しいたけの生産・加工・販売を行っています。
 福島第一原発事故による放射性物質の影響への対応として,高圧洗浄機の導入による原木の除染作業の実施や,放射性物質の自主検査の徹底等による安全なしいたけの生産・販売への取り組み等について説明を受けた後,原木洗浄機や施設等を視察しました。

安全なしいたけの生産・販売への取り組み等について説明を受ける様子 原木洗浄機や施設等を視察する様子

平成24年10月4日(木曜日)

<JAかしまなだ鉾田中央野菜選荷場(鉾田市)>

 鉾田市はメロンの生産量日本一の産地であることから,JAかしまなだ鉾田中央野菜選荷物場において,JAかしまなだにおけるメロンのブランド化への取り組み,茨城県のオリジナル品種「イバラキング」についての説明を受けました。
また,先の東日本大震災により被災した野菜の集荷施設である選荷ラインが,今年4月,東日本大震災農業生産対策交付金を活用し新たに整備されたことから,新たな選荷ラインの概要等についても説明を受けた後,選荷ライン等施設を視察しました。

JAかしまなだにおいて説明を受ける様子 選荷ライン等施設を視察する様子

<波崎漁港(神栖市)>

 昨年3月11日に発生した東日本大震災により,茨城県の漁港施設は約415億円の被害を受け,そのうち,波崎漁港については北茨城市の大津漁港に次ぐ約93億円の被害額となりました。
今回の調査では,波崎漁港の被害及び現在の復旧状況,震災後におけるはさき漁業協同組合の組合員の操業状況や水産加工業における風評被害等の説明を受けた後,復旧工事が進められている漁業施設等を視察しました。

風評被害等の説明を受ける様子 漁業施設等を視察する様子

県外調査(北海道) 平成24年7月11日(水曜日)〜13日(金曜日)

<(株)町村農場(江別市)>

 株式会社町村農場は,生乳生産から製品加工,直営店等での販売までを行う6次産業化した「酪農,乳業総合企業」です。自社牛乳を原料とした乳製品の製造販売や,販売力のある菓子メーカーなどの2次加工品製造業に牛乳・乳製品を原材料として供給するなどのブランド化にも取り組んでいます。本県における今後の施策の参考とするため,「農のブランド化及び6次産業化への取り組みと課題」について,説明を受けるとともに質疑を行い,施設等を調査しました。
「農のブランド化及び6次産業化への取り組みと課題」について説明を受ける様子 株式会社町村農場視察

<札幌市中央卸売市場(札幌市)>

 札幌市中央卸売市場では平成23年の青果物取扱量298千トンのうち北海道に次いで第2位を占める茨城県産の農産物の流通拡大を図るため,同市場の調査を行うとともに,市場関係者の方々と「北海道での茨城県産青果物の評価及び産地への期待」をテーマとした意見交換を行いました。
市場関係者の方々と意見交換の様子 札幌市中央卸売市場視察

<コープさっぽろ西宮の沢店(札幌市)>

 足寄町原産カラマツ集成材で建てられたコープさっぽろ西宮の沢店は,国内最大級の大型木造店舗です。本県における県産材の利用促進の参考とするため,木造店舗の概要及び道産材の利用等について説明を受けるとともに,質疑を行い,店舗内を視察しました。
木造店舗の概要及び道産材の利用等について説明を受ける様子

<東しゃこたん漁業協同組合(古平郡古平町)>

 東しゃこたん漁業協同組合は,新鮮で安心,さらには低価格な水産加工品を提供するために,衛生管理施設を備えた生産加工施設を整備したほか,水揚げされた新鮮な魚介類や加工品の直売所を運営しています。本県における今後の施策の参考とするため,海産物の加工品の製造・販売への取り組み等について説明を受けるとともに,質疑を行い,施設等を視察しました。
海産物の加工品の製造・販売への取り組み等について説明を受ける様子

平成24年5月28日(月曜日)

<宮の郷木材事業協同組合>

 県北林業地帯の林業者,森林組合,製材業者などで設立した当組合において,間伐材や曲がり材の有効活用により,適正な森林整備と再生を進めるため,これらを原料として使用する集成材用ラミナ製材施設が,昨年11月に完成しました。
 今回の調査では,施設の概要や県産材の利用拡大等の説明を受け,施設を視察をしました。写真は,委員長の挨拶の様子です。

委員長の挨拶の様子

<もっくりん協同組合,(株)林産>

 質の高い材料を安く,また付加価値を付けて提供し,県産材の消費拡大を図るため,もっくりん協同組合において,羽柄材や造作材のプレカット加工施設が,(株)林産においては,原木加工流通施設が,それぞれ今年の2月に完成しました。
 今回の調査では,それぞれの施設の特徴や概要,また他の施設と連携した取り組みなどの説明を受け,施設を視察しました。写真は,原木加工流通施設の視察をする委員の様子です。

原木加工流通施設の視察をする委員の様子

<ほしいも学校>

 全国産出額の99%のシェアを占める本県産のほしいもですが,そのほしいもをあらゆる角度から分析・研究し,ほしいもを通して人の営みと環境を考え,未来へとつなぐプロジェクトが,このほしいも学校です。
 今回の調査では,ほしいも学校の概要や活動,ほしいものブランド化への取り組み等について説明を受けるとともに,(株)照沼勝一商店のほしいも加工工場を視察しました。写真は,ほしいも学校の活動等について説明を受ける委員の様子です。

ほしいも学校の活動等について説明を受ける委員の様子

平成24年5月17日(木曜日) 〔突風・降ひょう被害調査を実施いたしました〕

<イチゴハウス倒壊(つくば市泉地内)>

 イチゴを主力に,アスパラガスやイチゴ苗を栽培していたパイプハウス16棟が,突風により全壊する被害を受けました。
 今回の調査では,ハウスの倒壊状況やボランティアによる瓦礫の撤去等について,事業主の方から説明を受けるとともに,現地視察を行いました。写真は,左がイチゴハウスの倒壊状況の説明をうける委員の様子,右が倒壊現場です。

イチゴハウスの倒壊状況の説明をうける委員 イチゴハウス倒壊現場

<花きハウス損壊(石岡市真家地内)>

 チューリップ等の花きを栽培していたガラス温室が,約7pのひょうにより破損する被害を受けました。
 今回の調査では,ガラス温室の破損状況や破損したガラス屋根の落下の危険性などについて,事業主の方から説明を受けるとともに,現地視察を行いました。写真は,左がガラス温室の倒壊状況の説明をうける委員の様子,右が降ひょうにより破損したガラス温室の様子です。

ガラス温室の倒壊状況の説明をうける委員 降ひょうにより破損したガラス温室の様子

<梨被害(石岡市真家地内)>

 降ひょうにより,梨の葉や摘果前の実が傷を受ける被害を受けました。
 今回の調査では,現在の被害状況とともに今期の梨の出荷に及ぼす影響等について,事業主の方から説明を受けるとともに,現地視察を行いました。

<コギク被害,ハウス損壊(笠間市湯崎地内)>

 ゴルフボール大のひょうにより,コギクを栽培しているパイプハウスやマルチの破損や,露地栽培されているコギクの茎葉が損傷するなどの被害を受けました。
 今回の調査では,パイプハウス等の破損状況や今後のコギクの出荷状況等について,事業主の方から説明を受けるとともに,現地視察を行いました。




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