わたしたちの県議会 茨城県議会

常任委員会活動状況

県議会総務企画委員会の県内調査(県北地区)の結果について


 県議会総務企画委員会(飯塚秋男委員長)では,平成20年4月23日(水)に,下記のとおり県内調査を実施いたしました。



1 日立建機(株)常陸那珂工場の概要等について(ひたちなか市)
  日立建機(株)の常陸那珂工場において,同社人事部土浦総務センタの長谷川センター長及び関係職員から,超大型油圧ショベルなどの建設機械製造を手掛ける同社の概要と,中国やロシアなど世界的な資源開発の進展に伴い急成長する建設機械市場に対応するため,常陸那珂港に隣接するひたちなか地区に常陸那珂工場及び常陸那珂臨港工場を整備し,併せて霞ヶ浦工場や土浦工場などの既存の生産拠点の機能を再編し,生産能力増強を図っている同社の現況について,説明を受けました。
  常陸那珂工場は油圧ショベルやホイルローダーなどのコンポーネント(主要部品)を生産する工場で昨年9月に操業を開始,常陸那珂臨港工場は超大型油圧ショベルやマイニングダンプを生産する工場で今年5月に一部稼動予定です。
  その後,常陸那珂工場の稼働状況及び常陸那珂臨港工場の整備状況を視察しました。

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※日立建機(株)常陸那珂工場を視察する総務企画委員会委員


2 大強度陽子加速器施設(J−PARC)の整備状況について(東海村)
 日本原子力研究開発機構の東海研究開発センターにおいて,同機構の横溝理事・センター長及び関係職員から,エネルギー・環境問題などに取り組む同機構の事業概要や今年12月に供用開始予定の大強度陽子加速器施設(J−PARC)の概要について,説明を受けました。
 J−PARCは,同機構と高エネルギー加速器研究機構の共同事業で,平成13年度から整備を開始。陽子を光速近くまで加速し原子核と衝突させることで発生する中性子や中間子を利用し,原子や分子を今までとは違った世界から見るための新しい装置で,バイオテクノロジーや新材料 開発など生命・物質科学を大きく発展させる可能性を秘めた世界的な施設。茨城県ではJ−PARC内の物質・生命科学実験施設に2本の中性子ビーム実験装置を整備しています。
 その後,J−PARC内の物質・生命科学実験施設やニュートリノ実験施設などの整備状況を視察しました。

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※J−PARCの仕組みについてモデルを使った説明を受ける総務企画委員会委員


3 J−PARC利用に係る産学官共同研究施設の概要について(東海村)
  J−PARC利用に係る産学官共同研究施設の整備を予定しているNTT茨城研究開発センター跡地建物において,県企画部の小松原企画課長から,施設計画の概要について,説明を受けるとともに,施設を視察しました。
  同施設は,日本原子力研究開発機構東海研究開発センターに隣接する場所にあり,J−PARCの産業利用を促進するため,放射線の研究支援や研究者・産業界の相互交流の促進,産業波及支援機能を備えた中核的な施設として,今年12月のJ−PARCの供用開始に合わせて,今後,研究室や実験室などの整備を行い,J−PARCセンターや茨城県,茨城大学などが入居する予定です。

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※J−PARCで整備が進められている中性子ビーム実験装置



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