わたしたちの県議会 茨城県議会
平成9年第3回定例会


行政全般
2期目に臨む取り組みについて(今後の県政推進の基本姿勢)
質問 財政状況などが非常に厳しい中で、2期目に臨む知事の県政推進の基本姿勢は。
答弁 行財政改革をぜひとも成し遂げ、行財政基盤を固め、21世紀が茨城の時代となるよう、県長期総合計画に基づき、地域ケアシステムの充実や総合的な保健医療体制の整備、身近な道路や下水道といった社会資本の整備などの諸施策を積極的に推進し、県民が「生まれてよかった、住んでよかった」と実感できる県づくりに全力で取り組んでいく。
知事の県政運営への取り組みについて(2期目への抱負)
質問 知事はどのような抱負を持って2期目に臨むのか。
答弁 バランスのとれた県土の発展と新しい豊かさの実感できる社会づくりに向けて、積極的に施策を展開していくが、極めて厳しい県財政の状況から、行財政改革にも積極的に取り組み、21世紀が茨城の時代となるよう、そしてまた、他県からうらやましがられるような県を目指して、全力で取り組んでいきたい。
投票率の向上について
質問 事前から低投票率が懸念されていた今回の知事選に臨み、どのような取り組みを行ったか、また今後の対策は。
答弁 今回初めての試みとして、明るい選挙推進大会の開催、インターネットのホームページ開設、夕方駅頭での棄権防止の呼びかけなどを実施した。今後は、若い有権者対策、投票しやすい環境づくりなどさまざまな対策を検討していきたい。
地方分権の推進について
質問 地方分権をどのように推進していくのか。
答弁 県と市町村は、「対等・協力」の新しい関係に立つことから、住民に身近な行政は、できるだけ市町村で処理するという考え方を基本に地方分権を推進するためには、市町村の行財政基盤の強化が不可欠である。合併など広域行政の推進や相互の人事交流、人材の育成など、積極的な支援を行ってまいりたい。

企画開発・街づくり

ひたちなか地区開発について
(国営ひたち海浜公園の第2期計画等の整備)
質問 国営ひたち海浜公園の第2期整備に当たり、通年利用の海浜海洋性レクリエーション拠点として、どのように整備していくのか。また、屋内プール整備の考えはあるか。
答弁 第2期では砂丘・海浜ゾーン約60haの整備を予定しており、平成12年度までの5か年計画期間で安らぎの森などを整備する。屋内プールについては、次の整備計画策定の中で可能性を検討する。
県西地域の振興について
(県西総合公園第2期事業における公式野球場整備)
質問 均衡ある県土の発展のためにも、県西総合公園へ当初の基本計画にあった公式野球場を整備することが必要と考えるが。
答弁 基本計画策定から14年余りが経過しているため計画の見直しが必要であるが、見直しに当たっては、住民の意向調査や財政事情などを考慮しつつ、野球場なども視野に置きながら、関係市町村などと十分に協議し、検討を進めていきたい。

環境保全

産業廃棄物関係について(ゴミ不法投棄問題)
質問 廃棄物不法投棄に対する県の対応は。
答弁 10月から現職警察官1人を併任で廃棄物対策課に配置した。悪質な事案については、併任警察官を班長とする不法投棄監視班を設置し、警察署や市町村などとの連携のもとで解決を図っていく。
霞ヶ浦問題について
質問 地域結集型共同研究事業と霞ヶ浦環境センターとの関係は。
答弁 環境など地域の重要課題について、約30の研究機関などが協力体制を築き、優秀な人材を結集しながら共同研究を進め、本事業から得られる成果などは、センターが承継して、調査研究機能の充実につなげてまいりたい。

福祉

高齢者対策における今後の介護保険制度導入に向けての県の取り組みについて
質問 介護保険制度導入にあたっての準備状況と市町村への指導は。
答弁 実施主体となる市町村に対し、首長に直接説明するトップ懇談会や担当部課長会議などを通して全般的な指導を行っている。また、検討組織を設置して導入に当たっての課題や対応方策などの検討を進めるとともに、説明会を実施し、制度の周知を図っている。
障害者対策の推進について(ゆうあいピックへの取り組み)
質問 平成10年10月に本県で開催されるゆうあいピック大会は、本県を全国にアピールする絶好の機会であり、全庁的取り組みで対応すべきと考えるが。
答弁 庁内全部局での実施本部を設置して取り組みたい。また大好きいばらき県民まつりなど各種イベントとの連携を図るとともに、徳川慶喜など歴史的資源を活用した観光コースを設定し、本県の良さをアピールしてまいりたい。

農業・観光

農業問題について(生産調整のあり方)
質問 まじめに生産調整に取り組む農家に不公平感を抱かせないような対策をどのように進めていくのか。
答弁 不公平感を解消するため、とも補償の導入などにより、生産者全員が参加する生産調整の実施に努めてきた。国でも、新たな政策の検討を進めており、実施者のメリットが確保され、公平な制度となるよう、要望していきたい。
観光振興について(徳川慶喜放映に伴う観光振興)
質問 大河ドラマ「徳川慶喜」放映による波及効果を、継続して最大限に活用する施策が必要だと考えるが、どのような観光施策を進めていくのか。
答弁 平成10年1月にオープンする大河ドラマ展示館を観光拠点とした、慶喜関連の観光コースや魅力的な広域観光コースを設け、数多くの団体観光ツアーを呼び込む。また、テレビCMにより偕楽園や弘道館などを全国に紹介、宣伝する。

道路

道路網の整備について
質問 国道50号内原バイパスは昭和63年度から事業化が進められているが、現在までの進ちょく状況と今後の見通しを伺いたい。
答弁 延長4.5kmのうち、用地取得済みは約85%であり、現在約1.7kmの区間について、平成10年度供用に向け整備が進められている。今後とも、早期完成に向け国に強く働きかけてまいりたい。
国道245号の4車線化と湊大橋の整備について
質問 国道245号の水戸市塩ヶ崎から東水戸道路の245号IC(仮称)までの5km区間の4車線化と湊大橋の歩道整備は。
答弁 国道245号については、東水戸道路などの整備により、交通量の転換が見込まれるため、今後の交通量の推移を見ながら事業化の時期を検討する。また、湊大橋の歩道整備は、単独の歩道橋を含めた対策を調査検討していく。
鹿島地域の道路整備について
質問 ワールドカップ関連道路の現状と見通しは。
答弁 3本の関連道路のうち、国道51号鹿嶋バイパスは今年度中供用を目途に、国道124号鹿島バイパスは早期に用地買収を完了し整備を行っていきたい。
 また、県道大洋鹿島線の拡幅については約7割の用地買収が済んでおり、順次工事を進めている。

教育・青少年

教育行政について(生徒の減少に伴う今後の高等学校のあり方)
質問 少子化に伴う生徒の減少や生徒の興味・関心の多様化などに対応した今後の高等学校のあり方は。
答弁 生徒の減少がなお続く見通しであり、中長期的展望に立って計画的に学級を削減するとともに、学科の適正配置など学校編成のあり方について調査・研究を進め、県立高校の将来構想を策定したい。
心の教育について
質問 「心の教育」を基本とした真の教育改革、特に学校教育の重要性を痛感するが、知事の考えは。
答弁 先生と子供たちが接触する時間を、より多くできるような対策を講じていくべきと考える。また、県民1人1人が心の教育の大切さについて、さらに意識を高めていただき、学校・家庭・地域社会相互の連携を深めながら、創造性に富み、心豊かでたくましい子供たちの育成に努めていきたい。
思春期の青少年問題について
質問 ここ数年来、子どもの相談件数は増加し、内容も複雑、深刻化している。思春期の青少年の支援システムをつくることが必要であると思うが。
答弁 青少年たちへの相談事業を実施し、内容に応じてほかの機関と意見交換などを行っているが、一層連携強化していきたい。
 また、民間相談機関などの役割もさらに重要になってきているので、関係団体と協力し連携を深めながら青少年問題に対応していきたい。

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