わたしたちの県議会 茨城県議会
平成9年第4回定例会


総務企画委員会

税収減による財源対策は
減収補てん債や節約で

 景気の低迷による税収減に対する財源対策について質問がありました。
 県は、歳入面で、法人事業税などの減収に対しては、償還時に交付税措置のある減収補てん債の発行について、国に要望の事務手続きを進める一方、歳出面では、節約や本年度事務事業の見送りなどについての検討を行うと答えました。
 また、2002年開催のワールドカップの準備状況について質問がありました。
 県は、カシマサッカースタジアムの改修のための実施設計や用地買収を進める一方、交通輸送、宿泊対策、県民の気運醸成などの諸準備も進めると答えました。
 そのほか、景気対策、広域連合の活用、常磐新線、工業団地開発、県長期計画の行動計画の見直し、地域振興計画の策定などについて質問がありました。


環境商工委員会

大規模観光物産施設の整備を
今後も検討加えて推進

 霞ヶ浦の水質浄化に関し、汚濁の大きな原因である生活排水対策について質問がありました。
 県は、現在40%台である下水道普及率について、平成12年度には50%台を目指し、農業集落排水施設の整備も進める。また、汚濁の進んでいる地域については、集中的に事業を実施していくと答えました。
 また、観光振興のための大規模な観光物産施設整備の取り組み状況について質問がありました。
 県は、これまで他県の施設の運営の実態などについて調査をしてきたが、今後、その規模、事業主体、運営方法などについて検討しながら、整備の方向で進めたいと答えました。
 そのほか、環境保全対策、原子力施設に対する指導監督体制、中小企業対策などについて質問がありました。


福祉衛生委員会

介護認定審査会制度は
正確性、公平性が重要

 12月9日に国会で成立した介護保険法に関連して、介護認定審査会制度について質問がありました。
 県は、正確性、公平性が重要であり、基本的には市町村ごとに審査会を設置するが、人材不足あるいは効率性の点から共同設置も進めており、既に指導に入っていると答えました。
 また、訪問看護ステーションの整備状況について質問がありました。
 県は、平成11年度までの110カ所の計画に対し、現在53カ所であり、やや遅れているが、7年度からは急上昇してきており、今後とも医師会、看護協会などと連携しながら推進していくと答えました。
 そのほか、痴呆性老人などの支援、療養型病床群ベッド数の重点配分、県西地域の水道事業の進め方などについて質問がありました。


農林水産委員会

米の生産調整対策は
地域とも補償の推進

 目標面積が大幅に拡大された米の生産調整対策について質問がありました。
 県は、生産者の理解と協力を得て、集落ぐるみで転作に取り組む、「地域とも補償」への加入を強く働きかけるなど100%達成に向け、関係者が一体となって努力していきたいと答えました。
 また、土地改良区の検査及び指導のあり方について質問がありました。
 県は、定期的な検査のほか、新たに改良区の監事研修会を実施し監事の資質向上を図るとともに、事務局運営体制の強化のため土地改良区の合併を一層進めると答えました。
 そのほか、巴川下流地区の湛水防除事業、米の消費拡大のための取り組み、農業後継者の育成確保対策、土地の集約化と土地利用規則の緩和などについて質問がありました。


土木委員会

公共事業の進め方は
コストの縮減を推進

 予算の重点化、効率化など今後の公共事業の進め方について質問がありました。
 県は、公共事業は地域の設備投資であるとの観点から、長期的展望に立って必要な事業を実施するとともに、行動計画に基づいてコストの縮減を推進する。事業の重点化、効率化については現在検討中であると答えました。
 また、県内で実施されている土地区画整理事業における保留地の処分状況について質問がありました。
 県は、保留地予定面積の約84%は販売済みであるが、50%未満の事業が6カ所ある。今後はPR冊子などを作成したり、事業のチェック体制を整えて進めていくと答えました。
 そのほか、公共事業における県産材の利用、ダムの整備などについて質問がありました。


文教治安委員会

県北生涯学習センターの整備は
基本的方向などを検討

 9年度に調査、検討を行っている県北生涯学習センターの整備について質問がありました。
 県は、生涯学習関係団体の意見を聞いたり、整備の基本的方向や施設、事業などについて広く検討しているところであり、9年度中に施設の考え方や方向をまとめたいと答えました。
 また、在日外国人の犯罪対策について、9年2月に設置された国際犯罪対策室の役割と総合的な対応について質問がありました。
 県は、国際犯罪対策室を窓口として、事件発生時には関係部門の要員を編成、各警察署と連携のもとに、対応していると答えました。
 そのほか、笠松運動公園の開園時間延長、天心記念五浦美術館の誘客対策、全国生涯学習フェスティバルの誘致、少年犯罪対策などについて質問がありました。


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