わたしたちの県議会 茨城県議会
平成11年第3回定例会



総務企画委員会

財政問題の検討状況は
 財産処分12億、新税も

 財政問題について、財政力指数、未利用財産の活用・処分、新税導入の検討状況などの質問がありました。
 県は、財政力指数は全国第10位だが、財政力指数が高い都道府県ほど税収不足の影響が厳しい。県では9年度に約8億円、10年度にも約4億円の財産を処分した。今後、新税や超過課税、外形標準課税の検討をしていくと答えました。
 また、常磐新線に係る関係都県の工事着手状況についての質問がありました。
 県は、東京都内では秋葉原駅など71%、埼玉県内では江戸川橋梁など44%、千葉県内では南流山駅など5%、茨城県内では小貝川橋梁など14%が着手されていると答えました。
 そのほか、地方分権の推進、職員の採用や処遇、常磐線の東京駅乗り入れなどについて質問がありました。


環境商工委員会

働く女性への支援策は
 育児介護休業者に貸付

 県のダイオキシン分析体制などについて質問がありました。
 県は、昨年度養成した2名の分析技術者に加え3人体制で分析に取り組んでいく、また、ダイオキシン類対策特別措置法に基づく総量削減計画の策定などの準備も政省令の制定を踏まえ進めていくと答えました。
 また、育児・介護休業法等が施行されたが、働く女性に対する県の支援策について質問がありました。
 県は、育児・介護休業者生活資金の貸付を行うとともに、ファミリー・サポート・センターの設置市町村に対し助成しており、今後も設置希望に対し、厳しい財政状況ではあるが努力していきたいと答えました。
 そのほか、公共関与の廃棄物処理施設、いばらき未来産業プロジェクトなどについて質問がありました。

保健福祉委員会

食中毒の予防対策は
 家庭での啓発に努める

 食中毒の予防対策について質問がありました。
 県は、細菌を付けない、増やさない、殺すの3原則を中心に対策を進めている。特に家庭での食中毒予防対策は、買い物から後片付けまでを分かりやすく示した「家庭でできる食中毒の予防6ポイント」の普及に努めていると答えました。
 また、少子化対策臨時特例交付金の申請状況について質問がありました。
 県は、これまでに古河市ほか35市町村から申請があったことを把握している。保育施設の増設・定員の弾力化などに取り組もうとしている市町村もあり、これにより待機児童解消が一歩進むものと考えていると答えました。
 そのほか、児童虐待、ダイオキシン問題、県立長生園のあり方などについて質問がありました。

農林水産委員会

農業用水事業の推進は
 国営事業完成へ努力

 つくり育て管理する漁業が推進されている中、放流用ヒラメ種苗の高品質化に向けた取り組みについて質問がありました。
 県は、放流したヒラメの体の裏側に黒斑が現れる原因は、稚魚期の栄養面と飼育環境にあると思われ、栽培漁業センターの大規模な水槽を使って調査研究に取り組んでいきたいと答えました。
 また、国営事業を含めた農業用水事業の推進について質問がありました。
 県は、これまでも、関係市町村と一体となって、水利用のための施設整備、農家負担の軽減などに努めてきたが、今後も、国営事業などの早期完成に向け努力していくと答えました。
 そのほか、養豚の振興、防火林道の整備、学校給食良質米安定供給事業などについて質問がありました。

土木委員会

設計施工一括発注方式は
 一部工事に導入検討

 公共工事のコスト縮減のための方策として、設計施工一括発注方式について質問がありました。
 県は、土質条件などにより設計変更が予想される工事にはなじまないが、特別な設計・施工技術を一括して活用することが適当な一部の工事については、今後前向きに検討していきたいと答えました。
 また、常陸那珂港の色彩計画について質問がありました。
 県は、平成9年度に策定した色彩計画で、シンボルカラーを「緑がかった菜の花色」としている。今後、立地企業などをメンバーとした協議会を組織し、具体化に努めていきたいと答えました。
 そのほか、工事契約の変更手続き、県営住宅へのエレベーターの設置促進、ローリング族対策などについて質問がありました。

文教治安委員会

チャイルドシート着用推進は
 産婦人科等で着用指導

 学級崩壊に対応するための教員の指導力向上について質問がありました。
 県は、教員の採用にあたって人間性のある教員を採用できるようにしている。また、校内での研修や年齢に応じた研修などを実施し、教員の資質を高めたいと答えました。
 また、来年4月1日から義務化されるチャイルドシートの着用推進について質問がありました。
 県は、各種交通安全運動を通じて強化しているほか産婦人科や保健所などの協力を得、着用の必要性を指導している。さらに自治体などが行うチャイルドシートのリサイクル事業を支援していくと答えました。
 そのほか、高校入試制度、文化財専門調査員の派遣、2002年W杯の警備体制、オウム真理教問題などについて質問がありました


 

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