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更新日:2024年3月21日
茨城県では、子育て中の職員が仕事と家庭を両立しやすい環境づくりに努めており、育児休業(以下「育休」)については対象となる職員が全員取得できるよう、全庁を挙げて取り組んでいます。
今回は、育休を取得した2名の男性職員(事務職、建築職)の体験談をご紹介します。
他の体験談も知りたい方は過去の記事もご覧ください。
共働きなので、もともと家事や育児は夫婦で行うものという感覚があったことから、育休を利用することは自然な流れでした。利用期間については、最初は3~6か月程度の利用を考えていましたが、金銭面や担当業務の区切り等も考慮して、5か月間としました。
入庁してから、何か月も仕事をしないということはなかったので、長期間不在にすることに対し不安はありましたが、早い段階で職場に相談できたこともあり、業務体制等を調整してもらうことができたので、スムーズに育休を利用できました。また、夫婦ともに育休を利用したため、収入が3割程度減ってしまうことから、金銭面での不安はありました。しかし、事前に収支を計算することで不安を取り除くことができました。
その他、初めてのことなので、育児に関する不安や周りの目線等不安要素はつきないですが、子どもの成長を身近で感じることができるのは、人生で数回程度しかない貴重な機会なので多少の不安は気にしないことにしました。
復帰前に何度か面談をしていただく機会があったので、スムーズに復帰ができました。ただ、5か月も仕事から離れていたので、仕事スキルが低下しており、2カ月ほど慣れるのに苦労しました。
また、育児だけをしていた育休中とは違い、復帰後は、仕事+育児となるので、最初は体力的に大変な部分もありましたが、体はすぐに生活リズムに慣れました。
育休を利用してよかったことは、子どもの成長や子育てに関する話を夫婦で共有できたことです。「最近、絵本が好きだね」とか「首が据わってきたね」等、成長を一緒に喜べたり、「そろそろミルクの量を増やした方がいいのかな」とか「今日は元気がないね」など今後の方針や悩みなどを一緒に話し合うことができるようになりました。育休中に子育ての悩みを一人で抱え込まず、夫婦で共有できる体制を整えることができたので、復帰してからも大きなトラブルなく過ごすことができています。育休を利用していなければ、妻の指示待ちで主体的に動けなかったと思うので、やはり育休を利用してよかったと改めて思います。
就職先を決めるうえで、ワークライフバランスの実現が可能な職場であるか否かは、多くの人にとって重要なポイントだと思います。
茨城県は、育休に限らず様々な制度を用意して職員のワークライフバランスの実現を図っています。また、最近では、私のように育休を長期間利用する人も多くなっている印象であり、制度の活用も進んでいるところです。
私の育児休業体験談が皆さんの就職先を選択するうえで参考となれば幸いです。
5歳の上の子がいるのですが、上の子が生まれたときには育休を取得することができず、妻の育児の負担が大きくなってしまったので、今回は育休を取得したいという思いが強かったです。安定期に入ってすぐに育休を取得したい意向を上司に相談したところ、快く了承していただき、育休を取得する後押しになりました。
取得期間は、妻に相談して「首が座るまでが一番大変だからそれまでの期間を取ってほしい」という要望があったため、生後3か月までの期間が目安となりました。一方で、私自身の感覚として何か月も仕事をせずに育児に専念する状況に耐えられるのかという悩みもありましたが、育休取得の意向を職場に伝えた当時の上司が育休経験者だったため、経済面の分からない事や育休中の過ごし方など相談にのっていただき、最終的に4か月という期間を決めました。
結果的にはもっと長く育休をとってもよかったなと思えるくらい充実した育休期間を過ごせました。
不安だったことは大きく2つありました。
1つ目は仕事面で、これまで長期間仕事から離れることがなかったため、自分が不在になることによって職場の同僚に迷惑をかけてしまうのではないかという不安がありました。これは育休取得について早い段階で上司に相談したことで引継ぎを円滑に行うことでき、不安を解消できました。
2つ目は育児をできるのかという根本的な不安です。上の子の経験はありましたが、当時は育休を取得しておらず、ほとんど休日しか育児に関わることができなかったため、私が育休を取ることで逆に妻に迷惑をかけることにならないか心配でした。
しかし、実際に育休期間に入ると、毎日子供と一緒にいることで子供のちょっとした仕草で何をしてほしいのか感じることができるようになり、分からないことがあれば妻に聞いて教えてもらいながら日々過ごすなかで、自分ひとりでもできる事が多くなっていき、自然と不安はなくなっていきました。
私の場合は、育休中にWebex(※)で上司と定期的に連絡をとっていたため、育休中の職場の状況などをいつでも聞ける環境だったことや、復帰した際に職場の皆様が自然体で声をかけてくださったので、思っていた以上にスムーズに復帰することができました。
一方で、私の業務は法律に基づく判断をしなければならないため、復帰後しばらくは育休期間中に取扱い等に変更がなかったかどうか確認するなど慎重に業務にあたりました。
※茨城県が組織内の情報共有のために使用しているアプリケーション
今回育休を取得させていただいたことで、改めて育児の大変さと楽しさの両方を感じることができました。そして育児という一言のなかには、食事や洗濯、寝る準備など自分たちが生活するために必要なこと以外に、哺乳瓶等の消毒やミルクやおむつ等の在庫状況の把握など子供のために「気にかけないといけないこと」がたくさんあり、1日があったという間に過ぎていく日々を世の中のお母さま方は当たり前にしていることの凄さを実感しました。
また、私にとっては下の子はもちろんですが、上の子と過ごす時間が多く取れたこともとてもよかったと思います。上の子は運動量が多く一緒に遊ぶにも体力がいるため、どこかに出かけるときは基本的に私が一緒にいるようにしたことで、貴重な時間を過ごすことができたなと思います。
私が就職活動していたときは、育児休業を含む福利厚生制度は重視していませんでしたが、いざ自分が育児をする場面に直面したときに「育児休業」の制度があったことでワークライフバランスがとれた生活ができたため、制度の有難みを実感しました。
男性職員の育児休業はここ数年でとても取りやすい環境になったと感じますし、茨城県では育児休業だけでなく様々な福利厚生制度があり、それを活用できる職場環境がありますので、ぜひその辺りを就職先を決める参考にしていただけたらいいのかなと思います。
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