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更新日:2025年12月4日

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卓越した技能者厚生労働大臣表彰(現代の名工)

 卓越した技能者を表彰することにより、広く社会一般に技能尊重の気風を浸透させ、もって技能者の地位及び技能水準の向上を図るとともに、青少年がその適性に応じ、誇りと希望を持って技能労働者となり、その職業に精進する気運を高めることを目的としています。

表彰は、厚生労働大臣が毎年1回、概ね150名の被表彰者に表彰状・卓越技能章(楯及び徽章)及び褒賞金(10万円)を授与して行われています。
和42年度に第1回の表彰が行われて以来、令和7年度の第59回の表彰までで7,376名が表彰されております。(平成7年度までは概ね100名、平成8年度から概ね150名、本年度は142名を表彰しています。)

 令和7年度の現代の名工に茨城県からは7名が受賞となりました。

 卓越した技能者厚生労働大臣表彰(厚生労働省ホームページ)(外部サイトへリンク)

令和7年度卓越した技能者厚生労働大臣表彰(現代の名工)受賞者

氏名 ふりがな 職種 所属

市野沢 雅嘉

いちのさわ まさよし

プリント基盤組立工

株式会社日立ビルシステム
水戸事業所

大山 訓

おおやま さとる 一般機械器具組立工

株式会社日立インダストリアルプロダクツ

機械システム事業部

佐藤 英行

さとう ひでゆき 電子計算機組立工

日本電気株式会社

セキュアシステムプラットフォーム研究所

鈴木 髙行

すずき たかゆき

研削盤工

キヤノン株式会社

阿見事業所光学機器工場

武井 昭二

たけい しょうじ

土石製品製造工

武井石材店

綿引 正則 わたひき まさのり 電子線応用装置組立調整工 株式会社日立ハイテク
綿引 康之 わたひき やすゆき 木製家具・建具製造工 有限会社石塚木工所

受賞者の功績

氏名 職種 功績
市野沢 雅嘉 プリント基盤組立工  昇降機製品を制御するプリント基板の製作に卓越した技能を有している。産業用製品のプリント基板は耐用年数も長く、電子部品のはんだ付け品質と信頼性を確保するためには、高い技術が求められる。これまで数多くの信頼性の高い製作工法を確立し、環境に配慮した再生化技術を推進するなど多岐に渡り活躍し、唯一無二の生産体制を構築してきた。また、社外協力会社への技術指導や、茨城県の技能検定では首席技能検定員としても長年尽力し、後進育成にも大きく貢献している。
大山 訓 一般機械器具組立工  氏は、火力発電設備やトンネル換気設備に用いられる送風機組立・大型産業機械の圧縮機組立において卓越した技能を有する。
 特に、遠心ファンの縦組み手法への改善や、ジェットファン試験段取りの標準化・治具整備により、安全性と作業性を飛躍的に向上させ、組立技術の基盤を確立してきた。これらの技能は国内外で高く評価され、現地据付作業を通じた技能伝承にも貢献している。
 後進指導として技能検定委員や社内競技会幹事として技能者の育成に尽力し、若手技術者の活躍を支えている。
佐藤 英行 電子計算機組立工  精緻な装置部品の設計や高難度な研究試作において、仕様検討・精密部品加工・組立・調整といった高度な工程を短期間でこなす、多能工としての卓越した技能と経験を併せ持っている。これまでにノートパソコン搭載用燃料電池や超伝導量子コンピュータなどの実証に貢献し、国際競争の激しい分野で世界初となる成果を数多く生み出す原動力となってきた。現在も現役として量子技術の社会実装に向けた研究開発に注力する傍ら、卓越した技能を次世代に継承する指導活動にも熱心に従事している。
鈴木 髙行 研削盤工  金属およびセラミック部品の研削技能者として、半導体やFPDの露光装置に搭載される超精密部品の研削加工に卓越した技能を有する。
 五感を研ぎ澄ませ、砥石の目立てや摩耗状況を把握する特殊な技能により大型薄物形状部品の高精度化を実現し、露光装置の大画面化やスループット向上に貢献した。
 創意工夫と柔軟な発想によって培われた製造ノウハウは、作業の標準化に活用され後輩の育成や技能の伝承活動に寄与している。また、技能検定の実技指導も行い、数多くの技能士を輩出している。
武井 昭二 土石製品製造工  墓石や燈籠等の石材製品において、一級技能士かつ伝統工芸士として、優れた技術と豊富な経験を持つ。伝統技法と現代加工技術を用いた作品製作でコンクール入選したほか、アクアワールド茨城県大洗水族館のイルカのモニュメント製作や被災した県指定工芸品等の修繕工事を手掛けるなど、業界においても高く評価されている。県内外での様々なイベントで石彫製品などの啓発活動を行うほか、県内高校で作品製作の講師や若年従事者の指導を行うなど、石材業界の発展を大きく牽引している。
綿引 正則 電子線応用装置組立調整工  長年にわたる技能の鍛錬により、電子顕微鏡製作における数μレベルで部品組み合わせを行う精密組立技能に卓越する。また、これまで培った技能・知識を活かし、精密組立方法の確立や自動化設備開発に取り組み生産性の向上に寄与した。後進指導においては、基礎技能の底上げを図るべく技能検定「電子機器組立て」の実技指導・学科試験対策講座を開催するなど多数の資格取得者を輩出してきた。
綿引 康之 木製家具・建具製造工  氏は、建具製作に長年従事し、鉋や鑿(のみ)を用いた手加工、そして継手・組手といった伝統的な木組み技術に卓越している。木材の繊維の流れを読む感覚や独自の治具を活かし、高精度で優美な建具を製作。この優れた技能により、耐久性・安全性の高い高品質な製品を数多く手掛けている。第31回技能グランプリでは第1位となり、厚生労働大臣賞を受賞するなど、その技能は高く評価されている。また、茨城県家具建具商工連合会の理事として、後進の指導育成や業界の発展にも貢献している。

このページに関するお問い合わせ

産業戦略部産業人材育成課技能振興

〒310-8555茨城県水戸市笠原町978番6

電話番号:029-301-3656

FAX番号:029-301-3669

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