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更新日:2016年2月24日
本県では,県の出資法人等の経営の健全化を推進するため,法人に対して統一的な経営評価を実施しています。 この度,平成25年度の経営評価結果を取りまとめ,「県の出資法人等への関わり方に関する基本的事項を定める条例」に基づき,経営評価結果及び県としての対応方針などについて,県議会に報告するとともに,県民に公表するものです。 |
(1) 実施した出資法人等
県の出資法人及び援助法人42法人を対象として,平成24年度決算をもとに,公認会計士2名を含む経営評価チームによる経営評価を実施しました。
法人区分 | 評価実施 法人数 |
県の出資比率 | 援助法人 | ||
---|---|---|---|---|---|
50%以上 | 25%以上 50%未満 |
25%未満 | |||
特例民法法人 (財団) |
4 | 4 | - | - | - |
一般財団法人 | 2 | - | 1 | 1 | - |
公益社団法人 公益財団法人 |
17 | 10 | 3 | 3 | 1 |
会社法法人(株式会社) | 13 | 3 | 4 | 6 | - |
特殊法人 | 6 | 3 | 1 | 2 | - |
合計 | 42 | 20 | 9 | 12 | 1 |
1. 援助法人は,県は出資していないが継続的に財政的・人的援助を行っている法人です。
2. 県の出資法人等への関わり方に関する基本的事項を定める条例第8条では,評価対象法人につい
て,「県の出資比率が4分の1以上である法人」又は「県の財政的援助が総収入額の2分の1以上である
法人」で,前年度の収支決算額が1億円以下のものは除くと規定しています。
しかし,出資法人等の自主的な経営改善努力を促す観点から,条例第8条の対象外の法人につい
ても,所管課の協力を得て経営評価を実施しました。
経営評価実施法人数 | ||
---|---|---|
42 | 条例第8条対象法人 | 条例第8条対象外法人 |
26 | 16 |
(1) 経営評価チームの評価結果
評価区分 | 法人数 (構成比) |
内訳 | 前年度比較(※) | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
特例 民法 法人 |
一般 法人 |
公益 法人 |
会社法 法人 |
特殊 法人 |
|||
概ね良好 | 24 (57%) |
3 | 2 | 12 | 4 | 3 | +3 |
改善の余地あり | 9 (22%) |
0 | 0 | 4 | 5 | 0 | △5 |
改善措置が必要 | 6 (14%) |
1 | 0 | 0 | 3 | 2 | +4 |
緊急の改善が必要 | 3 (7%) |
0 | 0 | 1 | 1 | 1 | △2 |
合計 | 42 | 4 | 2 | 17 | 13 | 6 | - |
(※)
・ 評価プラス法人(5法人)
「改善の余地」 →「概ね良好」 (財)茨城県科学技術振興財団,(公財)茨城県農林振興公社,
(公財)那珂川沿岸土地改良基金協会
「緊急の改善措置」→「改善措置必要」 (株)茨城放送,茨城県土地開発公社
・ 評価マイナス法人(2法人)
「改善の余地」→「改善措置必要」 (社福)茨城県社会福祉事業団,
(株)いばらきIT人材開発センター
○ 法人形態別の結果は,「平成25年度県出資法人等経営評価一覧(PDF:92KB)」を参照
(1)経営改善専門委員会の意見書の提出
経営改善専門委員会において,過去に廃止や県関与の縮小など,改革方向について提言をした法人から4法人を選定し,これまでの対応状況等について改めて検証を行い,平成26年3月,県に「県出資法人改革に関する意見書(PDF:2,543KB)」を提出しました。
<対象4法人>
(社福)茨城県社会福祉協議会,(株)いばらきIT人材開発センター,(一財)茨城県建設技術管理センター,
茨城県道路公社
職 | 氏 名 | 所属・役職等 |
---|---|---|
委員長 | 小濵 裕正 | 株式会社カスミ 代表取締役会長 |
副委員長 | 坂本 和重 | 公認会計士 坂本計理事務所 |
委員 | 岡部 登志子 | 有限会社きらら館 取締役会長 |
〃 | 木内 敏之 | 木内酒造合資会社 取締役 |
〃 | 三上 靖彦 | 株式会社ミカミ 代表取締役 |
〃 | 兪 和 | 茨城大学人文学部 教授 |
〃 | 渡辺 満枝 | 株式会社EMMY 代表取締役 |
(2)「県出資法人の改革に関する意見書」に対する対応方針
県は,経営改善専門委員会の「県出資法人の改革に関する意見書」に対する対応方針(PDF:219KB)を決定し,平成26年5月の県議会県出資団体等調査特別委員会に報告しました。
(3)経営検討特別委員会
平成20年6月の総務省通知「第三セクター等の改革について(PDF:31KB)」において,経営が著しく悪化しているおそれのある第三セクターについては,経営検討委員会を設置し改革案を策定することとされました。このため,平成20年6月に経営改善専門委員会の中に新たに特別委員会を設置し,財団法人茨城県開発公社については平成21年8月に「財団法人茨城県開発公社 経営改革に関する意見書」が県に提出されました。
県は,財団法人茨城県開発公社経営改革に関する意見書を踏まえ,平成21年10月に「茨城県開発公社経営改革プラン(PDF:220KB)」を策定し,その実施状況については,特別委員会において毎年度点検評価することとしました。
茨城県開発公社経営改革プランは,平成30年までの10か年の計画ですが,中間年度に見直しをすることとされていました。平成25年度がその見直しの年に当たっていたことから,スリムな組織体制を構築し,公益財団法人の使命を果たせる経営体として真の自立を果たされたい等といった趣旨の「公益財団法人茨城県開発公社改革プランの見直しに関する意見書」が県に提出されました。これを受けて県は,「茨城県開発公社の経営改革プラン」の一部改定を実施しました。
(1) 自主的な経営改善の促進
経営評価書の作成を通じて,決算資料のみでは把握しにくかった出資法人等の経営上の課題や運営上の問題などを,法人及び所管課の担当者が把握できるようになり,自主的な経営改善が進みつつあります。
(2) 外部有識者の意見の反映
経営評価チームや出資団体等経営改善専門委員会からは,専門的な立場からの経営改善策等に係る意見・提言を受け,それらを反映した改善策や組織の見直しなどが進みつつあります。
(3) 全庁的な経営改善策の推進
政策幹部会議の審議などにより,出資法人等に対する全庁的な視点からの改善策や支援策の検討などを行うシステムが確立されました。
(4) 県議会の意見の反映
評価結果とその対応方針を議会に報告することにより,県議会の意見を反映した経営改善策等の実施が見込まれます。
(5) 県民への情報提供
県ホームページや行政情報センターでの出資法人等経営評価結果や経営改善専門委員会の意見及びその対応方針の公表など,出資法人等に関する県民への情報提供が可能となり,毎年更新しています。
(公表資料)
・ 平成25年度県出資法人等経営評価結果報告(PDF:622KB)
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