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更新日:2017年12月21日
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この資料は,県政記者クラブとの定例記者会見での発言内容を要約したものです。
知事定例記者会見の動画は,こちらから視聴いただくことができます。
(作成:広報広聴課)
平成29年11月2日(木曜日)
11時15分~11時40分 会見室
産経(幹事社):本日は,まず,知事からお知らせがあるということですので,お願いいたします。
知事:では,まず最初に,こちらの画面に映っています,11月22日から,茨城,栃木,群馬3県での合同の北関東三県観光物産フェアを開きますので,そのお知らせをさせていただきたいと思います。
三県合同のこういう形での物産展は初めてでございまして,東京の池袋サンシャインシティワールドインポートマートビルを中心に展開しようということでございます。
次に,部門が「食べるエリア」と「見るエリア」と「遊ぶエリア」というふうに三部制になっておりまして,食で言えば,例えば,ブランド牛の食べくらべです。三県それぞれブランド牛がございますので,そういうことができましたりとか,例えば,クラフトビールの飲みくらべです。茨城,栃木,群馬それぞれのクラフトビールの特徴を飲みくらべて味わっていただくとか。
それから,これは共同製作のオリジナルエクレアですが,三県の特産品のおいしい食材を使ってつくったオリジナルエクレアを提供させていただいたりということをします。これは500円です。
「見るエリア」のほうでは,笠間焼,益子焼,こけし,それぞれの三県の特産品などを展示しながら出展販売をしていくということでございます。
ワークショップや実演などもございますので,見るだけではなくて,実際に楽しんでいただく,あるいは体験していただくということもできるようになっております。
「遊ぶエリア」のほうでは,いろいろなステージイベントもございますし,それ以外にご当地キャラを使ったPR,八木節,排禍ばやしなどの披露を,ステージを中心に展開をするということで,三県の特徴を見比べながら,北関東の三県の魅力を味わっていただくというイベントを計画していますので,お知らせをさせていただいております。
以上でございます。
産経(幹事社):まず,先ほどのお知らせに関して,幹事社から質問をさせていただきます。知事も当日は現地に向かわれるということですか。
知事:初日22日のオープニングセレモニーに参加して,自ら魅力を訴えてこようと思っております。
産経(幹事社):知事は,かねてからトップセールスの重要性というのを説いていらっしゃいましたが,今回のようなことを皮切りに,今後されていくのかなと思いますので,トップセールスにかける意気込みですとか,また,ほかの二県に埋もれてしまわないように,茨城をPRする工夫などがありましたらお願いいたします。
知事:当然,私の仕事の大事な部分は茨城県のセールスマンでございますので,顔が見えるセールスマンとして,こういうイベントを皮切りに茨城県の魅力を率先して展開していく仕事をどんどん続けていきたいなと思っております。
特に,今回,三県一緒にやるというのが非常に私は意味があることなのではないかなと思います。魅力度ランキングでも「だんご三兄弟」などと揶揄されている群馬,栃木,茨城でございますが,そこが一緒になって魅力をアピールするというのも,これも一つの話題づくりになりますでしょうし,それから,この前の関東知事会でも大澤知事や福田知事にもお会いしてお話をさせていただきましたが,一緒になっていろいろなことを,これを契機に三県が展開するということのきっかけになるのではないかなと思います。そういう意味では,非常に意義深いイベントなのかなと思っています。
その中で,茨城が云々というよりは,三県一緒に盛り上げていこうというつもりでございます。当然,自分は茨城県の知事なので,茨城県が最も魅力があるとは思っていますが,三県一緒に,近くて意外と知られていない,そういう魅力をしっかり東京でアピールしていきたいと思っています。
産経(幹事社):ありがとうございます。
各社,質問がありましたらお願いいたします。
朝日:先日行われた衆院選のことでお伺いしたいのですが,大井川知事は,就任後の記者会見で,応援活動はしないという意向を示していらっしゃったと思うのですが,一部の自民候補の応援に駆けつけたと伺っています。
応援しようというふうに心境が変わった理由と,自民の中でも一部の候補だけを応援した理由,この2つをお聞かせください。
知事:応援しないって言っていましたっけ。
朝日:いろいろな人から応援を受けたので,特定の人は応援をしないという意向を示していらっしゃった。
知事:今回の衆議院議員選挙,知事選の直後ということもあって,私も大変知事選挙でお世話になった方々からの強い応援要請があれば,当然のこととして,ある程度ご配慮をさせていただくということでございます。
水戸におりますから,当然,水戸の候補者と,それから,7区の候補者の応援要請を強く受けましたので,そこに応援に駆けつけたということでございます。
特に意図してというよりは,応援要請を受けたところに,大変自分としてもいろいろお世話になった関係で応援をさせていただいたということでございます。
朝日:では,知事選で応援を受けていたので,応援要請があったから気持ちが変わったということですかね。
知事:そうですね。
朝日:わかりました。
知事:衆議院議員選挙がこんなに直後にあると思わなかったものですから,時期も近かったということもあり,そういうことで応援をさせていただきました。
産経(幹事社):失礼しました。いばらき・とちぎ・ぐんま展に関しまして,他社で質問のある方があれば,まずお願いしたいのですが。
産経(幹事社):よろしいですか。
それでは,お知らせ以外の質問を幹事社からさせていただきたいと思います。
まず,先ほどと関連しますが,先日行われた衆議院議員選挙の結果について,知事の率直なご感想をいただければと思います。
知事:解散が行われたときと最終的に投開票が行われたときの状況が随分変わったなというのが率直な印象です。台風の目となる希望の党という新しい政党が生まれて,一時期は非常に勢いがあったものが,最終的には大分失速してしまったので,選挙というものがすごく先が読めないものだなという印象を持ちました。特段にそれ以上の印象を持っているわけではございません。
産経(幹事社):今回の選挙の結果で,県内の情勢ですとか,そういったことに影響はあるとお考えですか。
知事:いや,逆に特にないと思います。というか,もともと茨城県は非常に保守王国というところもあって,今回の選挙の結果,自民党の候補が小選挙区ではほぼ再選されましたし,あるいは比例で復活していますので,そういう意味では,政権とのパイプという茨城県にとっての大きなポイントになるところは,今後とも引き続き強い絆,パイプを持って,茨城県政のためにいろいろ国とのパイプを利用しながら,茨城県の発展のためにいろいろなことに挑戦することができるのかなと思っています。
産経(幹事社):先日,民間の調査会社の魅力度調査で,茨城県が5年連続で最下位になりまして,改めてご所感をいただきたいのと,要因について何か知事が考えていることがあればお願いいたします。
知事:非常に不思議な結果だなというのが率直な感想です。これは7月の調査なので,私が知事に就任する前の調査の結果なのですが,今年に限って言うと,茨城県は非常に話題が豊富だったわけで,NHKの連続テレビ小説の舞台にもなりましたし,稀勢の里,髙安,鹿島アントラーズの活躍があったり,そういう中でまた47位で,茨城県が47位というだけだったらまだしも,一緒にいる「だんご三兄弟」のはずだった群馬と栃木がかなり順位を上げたということなども踏まえると,ちょっと不思議な結果だなと。率直な感想です。一体これは何が要因でこうなっているのかというのがなかなか読めないのかなと思いまして,いろいろ聞いてみますと,単にインターネットで,この県の魅力はどうかという質問を投げて,それに対する答えが返ってきて,要するに,中間のどっちでもないというか,とても魅力があるとか,とても魅力がないとかという人の中間層の数字,パイは全部切り捨てられてしまって,本当に魅力があると思った人たちの数だけで競争順位をつけられているということなので,そういう調査の方法の問題も若干あるのかなという感じはいたします。
でも,いずれにしても,この調査結果は真摯に受け止めながらも,これにあまり振り回されることなく,しっかり茨城県の本当の魅力を上げていく,あるいは訴えていくということを地道にやることが大事なのかなと思っています。
産経(幹事社):幹事社からは,以上です。各社,お願いいたします。
読売:東海第二原子力発電所のことなのですが,先月26日に原子力規制委員会のほうで安全審査をほぼ終えました。日本原電のほうは,今月28日までに40年超の申請をすると見られていますが,これについてのご所感をお聞かせください。
知事:今の新規制基準適合性審査について,設置変更許可に係る審査については,ある程度めどがついてきたという一部報道もありますので,引き続き,その補正申請,今後行われるのでしょうけれども,引き続き,審査について,国に対してはしっかりやっていただきたいということをお願いするとともに,県で独自にきちんとまた別途,原子力安全の観点から,私どもでも検証する予定になっておりますので,それについてはしっかりやっていきたいと思っています。そういう意味では,我々としてもきちんと検証するということを淡々と続けたいと思っています。
NHK:今の原発に関してなのですが,今月28日が延長申請の期限ということで,一部報道で申請に向かっているとされていますが,仮に延長の申請がなされた場合に,県としてどのように向き合っていくか,どのように取り組んでいくかというお考えがあればお聞かせください。
知事:まだ原電さんから具体的な方針を聞いていない状況なので何とも言えませんが,私としては,延長申請に向けて動きがあるのであれば,県の原子力安全対策委員会を通じて,我々としての検証をしっかり進めていくと。これに尽きるのではないかなと思っています。
NHK:例えば,広域避難のことなど,なかなか進まないところもあると思いますが,広域避難計画について,延長申請の期限が迫っているところも併せて,何かお考えがあれば。
知事:広域避難計画の話はまたそれとは切り離した話であると思っていますので,それはそれで本当に現実的な広域避難計画をつくれるかというのは,今,事務的にもんでいるところですので,その検討・検証をきちんと進めていくということだと思います。
茨城:衆議院選挙の話に戻ってしまうのですが,知事は,応援演説に行かれた中で,若干,希望の党に対する批判を強めていたかと思うのですが,県内でお二人,比例で初当選したということで,それを受けて,そのお二人に何かおっしゃることとか,今後の関係というのがあれば教えていただきたいのですが。
知事:希望の党に対する批判というよりは,政治家としてのあるべき論だと思っているのですが,主張をころころ変えるのはよくないですよねと。国民の信頼,あるいは県民の信頼を失いますよねという趣旨で演説をしたと思っています。
希望の党で,比例復活で当選された青山さんと浅野さんにも既にお会いして,今後しっかり連携してやりましょうということでお話をさせていただいていますので,希望の党,自民党ということではなくて,県選出の国会議員として,是々非々で一緒に連携できるところは連携して,お互いに協力して茨城県のために働きましょうという話をしたところです。
毎日:原発の話に戻るのですが,周辺6市町の方々,地元合意に関して,首長懇談会をやっている途中ですが,前知事に関しては,「まずは地元で」というスタンスでしたが,大井川知事も同じようなスタンスでいかれるのか,もしくは,いろいろ迫ってくるので,もっと積極的に関わっていかれるのか,スタンスをお伺いしたいです。
知事:現在のところ,「まずは地元で」に近い状況です。というのは,まだ直接現地の首長さんからお話を伺っていないので,まずは成り行きを見守りたいし,必要な支援の要請があれば,それはしっかり中に入って一緒に議論することもやぶさかではないと思っています。
毎日:では,首長さん側の支援の要請を待つと。
知事:まず首長さんたちの議論の推移を見守ってということです。
毎日:わかりました。
読売:一部報道で,知事に県内の首長が会いたいときに,自民県連,あるいは自民県議を通してでないと会えないという報道が一部なされました。知事は,選挙を終わってから,ずっと,終わったらノーサイドだということをおっしゃっていたと思うのですが,この件が知事の意向によるものかなのかどうかわかりませんが,そのあたりも含めて,一連の報道について所感をお伺いできればと思います。よろしくお願いいたします。
知事:あの報道は,正直,間違っているなと思っているのですが,私は首長さんとは直接お会いしていますし,ご要望も承っています。きょうも稲敷市,その前は桜川市,それから,高萩市とか笠間市とか茨城町とか,いろいろなところにご挨拶をいただいていますので,その中で,一つ,お願いしているのは,要望があるときは,ちゃんと地元の県議の皆さんとも意思疎通を図ってくださいねということです。要するに,お互いが同じところの住民の代表でありながら,お互いが知らない状況で首長さんと知事,あるいは県議が外されている状況でいろいろな話が進むというのはあまりよくないのかなという状況は,私はそれは全く間違っていないと思っているので,会うことは全く会っていますし,誰もブロックしているつもりはないですし,お話もしていますし,そういうことです。それに尽きる話だと思っています。
読売:私のほうで聞いたある自治体の首長さんが,県議を通してくれと言われたとおっしゃっている方がいるのですが,それはあくまで要望については,地元の話なので,県議さんと意向をまとめてからという意味で。
知事:まとめてなくてもいいのですが,一緒にちゃんと出席してくださいねということですよね。
読売:普通の面会とかについてはそういうのはない。
知事:全然,会っていますよ。
読売:わかりました。
東京:また原発の話なのですが,先ほど,広域避難計画について,切り離した話とおっしゃいましたが,これは運転延長申請への対応とは切り離した話という理解でよろしいですか。
知事:そうです。
東京:いつか地元合意と呼ばれる判断をする日が来ると思いますが,これと切り離すという意味ではない。
知事:もちろんないです。
東京:わかりました。
NHK:先の県議会で,取手のいじめの問題ですが,調査委員会設置の条例案が成立したと思います。改めて調査委員会について,今後のスケジュール,また人選について,知事のお考えをお聞かせください。
知事:調査委員会の設置ですが,現在,ご遺族ともお話を密にさせていただきながら,客観的に公正な判断を下せるような委員の選定を進めているところでございます。
大体12月早々に立ち上がるのかなというスケジュール感になっておりまして,その中でしっかり調査していただいて,客観的な調査ができるような体制をとっていきたいと思っています。
あとは皆さんにもお知らせしているかと思いますが,6日には,ご遺族の方と私で直接面会する予定でございます。
NHK:先ほどの東海第二原発について追加でお伺いしたいのですが,国の審査を引き続き見守っていきたいということで,延長申請もしくはその先にある再稼働に関して,国の安全が認められる,また県での調査に関しても安全性が認められれば,その場合,知事としては,申請だったり再稼働に関して問題があるとは,そういうふうには考えていないということで大丈夫ですか。
知事:それとあとは避難計画も含めてトータルでどういうふうに判断するかということになると思いますので,再稼働についてはまた別な話だと思っています。
NHK:再稼働については,避難計画であったり,安全性であったりと。
知事:安全性,広域避難計画,それから,私がずっと申し上げている茨城県民の民意,そういうことを総合的に判断しなければいけないと思っていますので,適合性審査イコール再稼働ということにはならないと思っています。
NHK:わかりました。
茨城:また別の話なのですが,昨日,第4次安倍内閣が組閣されました。これの受け止めと,本県から梶山大臣がまた再任されたのですが,地方創生関係で,梶山大臣だということを受けて,知事に何かお考えがあれば教えていただきたいのですが。
知事:組閣されて一度も国会答弁がなかった内閣だったので,今回の選挙結果を受けて,全員再任というのは当然の結果なのかなと思いますし,茨城県からも梶山大臣が引き続き,地方創生を担当していただけるということは非常にありがたい話なのかなと思っています。
梶山大臣がいらっしゃるということも踏まえて,茨城県でも,地方創生に向けていろいろ知恵を出しながらぶつけていきたいと思っていますので,今,庁内でいろいろなアイデアを出し合おうとしているところでございます。
産経(幹事社):ほかにございますでしょうか。よろしいですか。それでは,知事,ありがとうございました。
知事:どうもありがとうございました。