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更新日:2018年8月3日

 

知事定例記者会見における発言要旨180803

この資料は,県政記者クラブとの定例記者会見での発言内容を要約したものです。

 

知事定例記者会見の動画は,こちらから視聴いただくことができます。 

いばキラ(外部サイトへリンク)

バーチャルYouTuberの起用について

 ※関連資料(PDF:227KB)

アンテナショップのリニューアルについて

 ※関連資料(PDF:1,569KB)

東京2020オリンピック・パラリンピック大会の都市ボランティア募集について

 ※関連資料①(PDF:190KB)

 ※関連資料②(PDF:167KB)

いばらき医療大使の委嘱について(1)

茨城県運動部活動運営方針について

「県バス協会との原子力災害時の緊急輸送に係る協定締結式」の中止について(1)

いばらき医療大使の委嘱について(2)

LGBTなど性的少数者に対する支援について

土浦日大高校の第100回全国高校野球選手権記念大会出場について

「県バス協会との原子力災害時の緊急輸送に係る協定締結式」の中止について(2)

保育所等利用待機児童数について

山口武平茨城県議会名誉議員のご逝去について

平成30年7月豪雨災害における職員の派遣について

(作成:報道・広聴課)
平成30年8月3日(金曜日)
11時15分~12時02分 会見室


 バーチャルYouTuberの起用について


NHK(幹事社):おはようございます。幹事社のNHKです。よろしくお願いします。

 

 本日は,知事から発表事項が3本あると伺っております。まず1本目からお願いいたします。

知事:最初に,国内初の自治体公認「バーチャルYouTuber」,いわゆる「VTuber」の発表をさせていただきます。

 本日付けで,いばキラTVアナウンサーとしてバーチャルYouTuberが着任いたしましたので,ご紹介したいと思います。

 本県の公式動画であるいばキラTVの動画コンテンツの一つとして,今話題のバーチャルYouTuberを起用して動画の制作・配信をすることといたしました。

 なお,今回のバーチャルYouTuberについては,国内初の自治体公認のバーチャルYouTuberでございます。

 今日は,バーチャルYouTuberの名前の発表,それから,初めての3D映像と声のお披露目をさせていただきます。

 まず,動画を制作していますので,ご覧いただければと思います。

 

 ※動画放映(外部サイトへリンク)

 

知事:ということで,いばキラTVのバーチャルYouTuberの名前は「茨(いばら)ひより」さんに決定いたしました。愛称は「ひよりん」ということです。

 皆さんには,記者発表資料に「ひよりん」の名刺を添付させていただきましたので,是非,覚えていただければと思います。

 今月中旬から,順次,動画を配信いたしますので,是非,その内容にもご注目いただければと思います。

 今,私の隣にいるのが「ひよりん」の等身大パネルでございます。県庁の2階と25階並びに茨城空港に設置いたしますので,ファンの方が写真を撮りに来るような,そんな形になればいいなと期待しています。

 これは,今日,私から交付しました「茨ひより」さんへの辞令でございますので,ご紹介まででございます。

 1本目は以上でございます。

NHK(幹事社):では,今の1本目の発表についての質疑に入らせていただきます。

 まず幹事社から質問させていただきますが,今回,国内初の自治体公認ということですが,狙いといいますか,どういう層に一番訴えていきたい,あるいは,その効果として期待される点はどういうところでしょうか。

知事:VTuberは若者を中心にファンが急増しているということを捉えて,その影響力に今や企業も注目しているという状況でございます。例えば,若者の旅行離れを食い止めるために,航空会社がVTuberとコラボした企画を実施していたりとか,海外においては,日本のサブカルチャー人気があることから,日本政府観光局(JNTO)などがVTuberを訪日促進アドバイザーに任命したりと,そういう動きをしております。

 VTuberの数は,2018年1月から大幅に増加しておりまして,7月10日現在,4,000人を突破したと言われ,ロート製薬,バンダイ,サントリーなどの大手企業も続々採用していると伺っています。

 今回,いばキラTVの動画コンテンツの一つとして,国内の若者をターゲットに,本県の魅力を知ってもらうための施策としてVTuberの活用を決定いたしました。

 なお,今回発表するVTuberですが,本県で調べた範囲では,国内初の自治体公認でございます。

 国内の若者向けということですが,現在,茨ひよりさんは,英語も中国語も,いろいろな言葉を勉強しているそうなので,今後は海外向けにも活動をしていただけるのかなと期待しております。

NHK(幹事社):各社,質問がありましたらお願いします。

茨城:名前のイメージの理由とか,そういったものは何かございますでしょうか。

知事:一般公募をさせていただいて,募集した結果で,専門家を中心に意見交換をしていただいて,茨城らしいものであるとか,あるいは,VTuberのキャラクターの名前として覚えていただきやすいものとか,キャラクターの雰囲気に合っているものとか,そのほか画数がいいとか,いろいろなことを検討して,最終的に専門家のメンバーの皆様に決めていただいたということでございます。

茨城:「ひよりちゃん」の「ひより」の方の名前って,ちょっと茨城県とのつながりがわからないのですけれども,何かありますか。

事務局:茨城日和とか,「今日は茨城日和ですね」なんていうふうに,旅行に行くのに良い時などに使えたら良いなと思いまして,「ひより」という名前を決めさせていただきました。

毎日:名前なのですが,どういった方が応募2,002件の中からこの名前をつけたのは,どういった背景の方だとか,複数名,すごくいっぱい応募があって,何百人もいたなら,その人数とかがわかれば教えていただきたいのと,あと,茨城日和というのはどういうふうな天候のことなのかというのもお願いします。

知事:ツイッターで名前を募集しまして,2,002件の応募をいただいて,その中から専門家を交えていろいろ検討した結果ということで,「ひより」という名前もこういうイメージにつながるのではないかということで決定しました。

毎日:よく名前とかをつけるときに,どこどこの誰々さんが決めたということがよくあったのですが,ツイッターだからそういうのは特にないような感じなのですか。

知事:応募をいただいた方はわかってはいるのですが,個人名は伏せています。

 お名前などは把握していますので,この方には,旅行券1万円を贈呈させていただく予定となっています。

毎日:茨城日和というのは,どういうふうな天候をイメージして,それと県のイメージとどういうふうに関連づけたのか,お伺いします。

事務局:「お日和が良い」という,これは柔らかい平仮名の言葉がバーチャルYouTuberのネーミングにふさわしいということで,インターネットの業界の方でもそういうことが一般的ということで選びました。そういう意味で,「ひより」という名前をまず選ばせていただいて,「茨」は,当然,茨城の「茨」ということでして,マッチングしているということで判断させていただきました。

朝日:今の点なのですが,最初から「茨ひより」として応募があったのか,あるいは,「茨」と「ひより」とが別々に挙がってきて,それを組み合わせたものなのか。

事務局:「茨ひより」さんで応募がありました。この漢字で,この平仮名です。

朝日:あと,この女性のキャラクターなのですが,これは何をイメージというか,茨城らしい要素みたいなものが入っているのか,入っていないのか。

事務局:女性のキャラクターにつきましては,資料にもございますように,イラストレーターの茨城出身のハルタスクさんにお願いしまして作成いただきました。

 今,バーチャルYouTuber,知事から発表がございましたように,全国で4,000以上の方が活躍されています。これは個人の人間のキャラクターもございますし,それ以外のキャラクターもございますが,(イラストレーターに)このキャラクターに合うようなデザインを策定いただきまして,こういったビジュアルになったということでございます。

読売:知事は,このキャラクターの策定にはどう関わっていらっしゃるのですか。例えばデザインとか,声とか。

知事:私は直接は関わっていません。

読売:全く関わっていない。

知事:はい。

読売:もうでき上がったものを任命したということですね。

知事:はい。

読売:わかりました。

産経:「茨ひより」さんの声はどなたが担当されているのですか。

事務局:非公表ということで。

事務局:バーチャルYouTuberの方は声を公表しないという形がPR戦略でございまして,この動画を見て,ファンの方が,どういった声優さん,あるいはどういった方が声をしているかということを探るのも楽しみということで,非公表にさせていただいております。

 先ほど説明が漏れましたが,「ひより」さんの服装ですが,上のブルーはネモフィラブルーをイメージしておりまして,スカートは干しいものイエローをイメージしているということでございます。靴のピンク色は偕楽園の梅をイメージしているということでデザインさせていただいております。

産経:頭に乗っているのはアンコウでいいですか。

事務局:これは髪飾りということなのですが,詳細は乞うご期待ということでございます。

産経:ありがとうございます。

知事:きっと服装はいろいろ変わるんでしょう,恐らく。

NHK(幹事社):では,2項目めの発表をお願いいたします。

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 アンテナショップのリニューアルについて


知事:2つ目の発表でございますが,茨城県の「アンテナショップのリニューアル」について現状の報告をさせていただきます。

 

 東京の銀座1丁目にある茨城県のアンテナショップは,現在,リニューアルを行っていますが,新店舗の名称及びロゴマークが決まりましたので,店舗内外のイメージとともに発表させていただきます。

 まず店舗名称は「イバラキセンス」という名前です。これは厳選された茨城のもの,センスのある品々が並ぶセレクトショップという意味を込めております。

 ロゴマークでございますが,県の花であり,かつ高級で上品なイメージのあるバラをモチーフに,ゴールドの色調と日本の伝統文化が感じられる六角形の紋といたしました。

 次に,外観のイメージでございます。ロゴマークをあしらった日よけを設置して,カフェスタンドではカフェメニューを気軽にテイクアウトできるようにする。それからまた,外堀通りと銀座桜通りに面しているその立地条件を生かして,どちらの通りからも目につきやすいように,店舗の角にはデジタルサイネージを設置して,県の絶景スポットなどをPRしてまいります。

 次が店舗の内観ですが,茨城の上質なセンスを発信するために,統一デザインの大型テーブルにより,美しく,手に取りたくなるような商品陳列を行います。また,笠間焼の壺を美術品のように配置することで,夜にはライトアップして,道行く人に印象を与えると。そういうような店舗にしたいと考えています。

 さらに,ダイニングですが,壁面に県産材の稲田石を使って,その全面に袋田の滝を映し出すというこれまでにない演出を考えております。上質な茨城の食材を使った料理とともに,茨城の魅力を堪能いただければと考えております。

 カフェでは,茨城の旬のフルーツを使ったメニューを揃えて,気軽に語らいながらご利用できる空間とします。

 なお,PRコーナーにおいては,県内各地のイベントや観光情報を映像とともに提供してまいります。

 店舗のオープンにつきましては,10月下旬を予定しておりますが,オープン前日には,報道関係の皆様を対象とした内覧会を開催させていただきますので,よろしくお願いいたします。

 開店日等,メニューとともに,詳細は9月に発表する予定となっております。

 私の方からは以上です。

NHK(幹事社):では,この2項目めについての質疑に入らせていただきます。

 まず幹事社から質問させていただきますが,銀座とか新橋のあたりはアンテナショップの激戦地だと思いますが,他県との差別化というか,他にはない特色としてどういうところに力を入れていこうというお考えか。あるいは,あるかどうかわかりませんが,今回のリニューアルに際して,どこか参考にされたようなところとかはあったのでしょうか。

知事:激戦地区のアンテナショップは私自らもかなり回って拝見をいたしました。そもそも茨城県は物が豊富なので,差別化という点で言うと,いろいろな可能性があると思っています。

 ただ,差別化ということ以上に私が気にしていたのは,「茨城のいいもの」をちゃんといいものとして評価していただけるようなアンテナショップにしたいということでございまして,そういう質とかクオリティとかセンスとか,そういうところについてかなり意識をして,気を使ってこのアンテナショップのリニューアルを行っているということでございます。「茨城のいいもの」がきちんとした形で市場で評価されて,東京の銀座という一番の高級店が並ぶ市場で話題になるようなアンテナショップを目指したいと思っています。

NHK(幹事社):知事は就任当初から茨城県の魅力度向上に力を入れるというお考えを示されていると思いますが,その中において,このアンテナショップの位置づけはどういうふうにお考えでしょうか。

知事:アンテナショップの位置づけは,まさに「茨城のいいもの」に関するマーケティングの拠点と考えていまして,銀座という一等地で,茨城の中の特に品質の高いものをどう東京の市場で受け入れてもらえるのか。そういうことをしっかりこのアンテナショップを通じて,マーケティング,あるいは実験的な展示なり,あるいは出品なり,そういうことをしていくことによって,生産者にフィードバックして,どうすればマーケットに受け入れられる商品,あるいは製品をつくることができるのかということを生産者自ら考えられるような拠点にしたいなと思っています。

NHK(幹事社):各社さん,お願いします。

読売:茨城マルシェの時にずっと右肩上がりで売り上げが伸びている中で,今回の決断に至ったと思うのですが,今回,センスとか,いわゆるイメージアップということですが,売り上げというよりは,そこで得られたものを地元にフィードバックしたりとか,イメージ向上の方に主たる目的を切り替えたということでしょうか。

知事:そういうことです。量を売ることは全く問題にしていませんので,売り上げとか利益とかということは一切関係なく,マーケティングの舞台としてこの新たなアンテナショップを考えていきたいと思っています。

読売:わかりました。ありがとうございます。 

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 東京2020オリンピック・パラリンピック大会の都市ボランティア募集について


NHK(幹事社):では,3つ目の項目をお願いいたします。

 

知事:それでは,次が,「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会における茨城県の都市ボランティア募集」について発表させていただきます。

 募集内容でございますが,茨城県都市ボランティアには,国内外から本県を訪れるお客様へのおもてなし活動をしていただく予定です。募集人員は700人程度,応募期間は今年の9月18日から12月10日までとなっております。応募方法は,電子申請,郵送,またはファックスのいずれかになります。

 活動場所ですが,競技会場である茨城カシマスタジアム周辺や,最寄り駅である鹿島サッカースタジアム駅,鹿島神宮駅周辺などでございます。

 交通案内や,鹿嶋市内及び茨城県内の観光案内,大会日程の案内など,延べ3日間以上,1日当たり5時間程度の活動になる予定です。

 応募条件についてですが,次の3つの全てに当てはまる方ということです。2005年4月1日以前に生まれた方,大会開催時に満15歳以上の方となります。2つ目が日本国籍を有する方,また,日本に居住する資格を有する方です。3つ目として,日本語による簡単な会話,意思疎通のできる方でございます。

 活動に当たり提供する物品等については,以下の4点です。ユニフォーム,活動中の飲食,ボランティア活動向けの保険に加入します。それから,交通費相当として一定程度の金額を提供する予定でございます。

 都市ボランティアは,開催都市の顔として,大会成功に向けた一翼を担っていただくメンバーになりますので,多くの方に参加いただければと思っています。

 ボランティアについては以上です。

NHK(幹事社):ありがとうございます。

 では,今の3項目めについての質疑に入らせていただきます。

 まず,幹事社から質問をさせていただきますが,ボランティアということで,開催地ならではの関わり方の一つかなという気もしますが,こうした取り組みを通じて,県民の皆さんにオリンピック・パラリンピックにどう関わっていってほしいか,あるいは,県民にとってどういうような意義のあるイベントになればいいのかというあたりを,いま一度お聞かせいただけますでしょうか。

知事:オリンピックは,なかなか人生の中で巡り会えるようなイベントではないので,自分の国で開催されるということで,県内外の方にぜひオリンピックというイベントをいろいろな形で体験してほしい。

 特に,ボランティアだと,恐らく海外からいらっしゃるお客様との接点というのが非常に増えると思いますので,そういう意味で,国際感覚であるとか,あるいは,いろいろな人たちのいろいろな考え方に接する,すばらしく良い機会だと思いますので,そういう中で自らの人生の幅を広げるような体験をしていただく機会になったらなと思っています。

NHK(幹事社):ありがとうございます。

 各社さん,お願いします。

知事:ということで,他の自治体と違って,茨城県では,募集条件で,18歳以上ではなくて15歳以上にしています。高校生であっても,このボランティアは非常に良い社会経験になると思っていますので,15歳以上ということで募集条件を東京都とか他の自治体に比べると意図的に緩和して募集しています。

NHK(幹事社):ご質問よろしいですか。

 なければ,では,この3項目めについての質疑を終わらせていただきます。

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 いばらき医療大使の委嘱について(1)


NHK(幹事社):では,続いて,発表事項以外の質問に移らせていただきます。

 

 まず幹事社から2点,質問させていただきます。

 まず1点目,今日,この後,午後に「いばらき医療大使」の任命ということが控えているという案内をいただいていますが,前回の会見のときには高校の医学コースについてのお話をされましたが,就任当初から医師不足の解消に向けてあらゆる手段をということをおっしゃってこられたと思いますが,就任から間もなく1年が経とうとして,現状どういうふうに認識をされているのか,今,新たに始まりつつある取り組みの総括,そして,今後についての決意といいますか,改めてお聞かせいただければと思います。

知事:医師不足については,「医師不足緊急対策行動宣言」という形で抜本的な対策をとると宣言して進んできたわけでございますが,現在のところ,いろいろな取り組みを始めてきたという段階で,まだまだ十分な成果を挙げているというようには全く考えておりません。今後さらに取り組みを加速させて,しっかりと成果を目指していかなければならないなと思っています。

 ただ,恐らく,一昨年,昨年に比べると,やっていることは格段に広がっているだろうなと考えています。例えば,今日,委嘱状交付式をする予定でございますが,医療大使の任命が始まったり,UIJターン促進のための専用サイトなども検討しておりますので,そういうことで県外からの医師のリクルーティング活動を,各病院,あるいは県職員の地道な活動に加えて,さらに組織的な対応をしていこうということでございます。

 それから,寄附講座の設置によって,さらに医師不足の激しいところに対する医師の供給,特に産婦人科医ですね。そういう調整なども進めておりまして,現在,課題になっている日立総合病院,そういうところに対する目鼻を何とかつけられないかというところまで来ているところでございます。

 それから,私も出張をして直接いろいろ交渉させていただきましたが,ハンガリーの医科大学からの実習生の受け入れ,こういうことについても,筑波大学附属病院や県立中央病院などへの現地視察の受け入れなどを含めてさらに拡充できないか。

 それから,ハンガリーで今勉強している医学生が今後戻ってきたときに,茨城県を選んでいただけるような,そういう活動というのもしっかり取り組んでいきたいなと。実際,私が直接ハンガリーで会った医学生の中から,茨城県であればちょっと考えようかと言っていただいている人が何人かもう出てきているということもありますので,そういう活動をしっかり広げていきたいと思います。

 それから,病児保育体制も,茨城西南医療センター病院を皮切りに,これも9月の利用開始を目指して進んでいるところでございます。その他の病院についても,今月中に全体説明会を開催して,さらに拡充の方向で,今,個別調整をしておりますし,医師の海外派遣事業,「茨城で医師をやっていると,自らのスキルをアップするチャンスがある」というためにつくった海外派遣事業ですが,これも現在のところ,希望者がたくさん出てきておりまして,短期,中期それぞれについて今,選考中ということでございます。

 それから,「医志の実現」ということで,県内からの医学部への進学のための教育ローンの利子補給事業,これも9月1日から各金融機関において募集開始となります。

 それから,海外対象医師修学研修資金貸与事業ということで,修学資金の貸与者を8月初旬に面接して決定する予定でございますが,現在,定員の10名を超える応募者が集まっているということでございます。これは昨年ですと1人だったということもあることから,県の意気込みがいろいろなところである程度共鳴していると。

 あとは,先日発表させていただきました県立高校での医学部進学コースの設置ということで,確実に茨城県内で医師不足を何とかしなければいけないという雰囲気は出てきているし,徐々にではありますが,今後成果が期待できる分野が出てきているという状況ではないかなと考えています。

NHK(幹事社):ありがとうございます。

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 茨城県運動部活動運営方針について

NHK(幹事社):もう1点,これは教育庁の方にも関わる話かと思うのですが,部活動の朝練を原則取りやめるという方向が示されて,子どもへの配慮,あるいは教員の負担軽減という観点からかと思うのですが,一方で,部活動を頑張りたいという生徒さんもいらっしゃるのかと思うのですが,そのあたりについてもし知事の所見があれば教えていただけますでしょうか。

知事:部活動については,国の指針のガイドラインに沿って我々としても指導をしているということで,長くやれば良いという時代はもう終わっているのではないかなと思うのです。いかに短い時間で効率良くしっかり練習をするか。アメリカなど,スポーツ先進国では当たり前のことを,いつまでも根性とかそういうことで長くやればいいという指導体制を変えなければいけない。例えば,気象条件一つ取ってみても,あるいは勉学を全部放ったらかしにして,無理強いするような,そんな部活動というのは本末転倒も甚だしいと思いますので,私は朝練禁止というのを,別にやりたい人がいるという問題とは違って,非常に教育的には良いことなのかなと個人的には思っていますけれども。

NHK(幹事社):ありがとうございます。各社さん,お願いします。

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 「県バス協会との原子力災害時の緊急輸送に係る協定締結式」の中止について(1)


朝日:先月,東海第二の事故に係るバス協定の調定式が延長されたのですが,その理由を教えてください。

 

知事:県バス協会との協定なのですが,実際に結ぶ予定にしていた協定の中身というのが,ほぼ課題は全部取り残し,全て先送りという協定になっていましたので,これではちょっと意味がないので,しっかりと課題を両者で検討して,目処が立った上で,改めてちゃんと協定を結んだ方が良いだろうと。協定を結ぶことが目的ではないので,きちんとした避難計画の協力体制を築くための協定であるべきだと考えていますので,そういう意味で延期させていただきました。

朝日:例えば,協定を結んでから課題を一緒に解決していくのではなくて,協定を最初に解決した上で,めどが立った上で協定を結んだ方が良いという考え。

知事:そうですね。要するに,協力しましょうというだけだったら,今でも別に協定など無くても,公共交通機関の一翼を担っているバス協会の方々とはもうそういう連携はできていますので,今さら協定をして,マスコミに発表するためだけにそんなことをやってもあまり意味がないと。本当にきちんと中身がある形で,実際にどのくらい派遣いただけるのか,そういうことなども含めてきちんと中身を詰めて,それで協定とした方が,私は意味があると考えて,先送りをさせていただきました。

朝日:担当課の方から,こうこうこういう内容で協定を結ぶというのを,多分,前日の前にも上がっていたと思うのですが,それを把握はしていなかったということ。

知事:していなかったです。

朝日:協定を結ぶ上で,どれだけ先方の県バス協会の方に,強制力という言い方が正しいかわからないのですが,それを持ったものが結べるのかなと思いまして。

知事:強制力ではなくて,お互いの合意ですから,強制するものではありません。

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 いばらき医療大使の委嘱について(2)


読売:先ほどの「いばらき医療大使」なのですが,午後に任命される方の岩尾さんと丹正さん,このお二人をなぜ選ばれたのかということと,あと,このお二人にどういったことを期待しているかということを具体的にそれぞれ教えてもらってよろしいですか。

 

知事:任命をさせていただくのが岩尾先生と丹正先生でございまして,岩尾總一郎先生については,厚生労働省の医政局長などを歴任されて非常に医療行政にも明るい。それから,ハンガリー医科大学事務局の理事を務められておりまして,本年4月の私のハンガリー訪問にも同行いただいたと。そういうことで,非常に幅広い分野でのパイプを持っていらっしゃる。本県が力を入れて取り組んでいるハンガリー医科大学との連携強化や,同大学の卒業生医師の本県への受け入れ拡大などにもご尽力いただけるのではないかということを大いに期待して,今回,任命をさせていただきました。

 それから,丹正勝久先生でございますが,日本大学医学部附属板橋病院の病院長などを歴任されてきて,本年4月から県内病院の名誉院長に就任されました。水戸市内にお住まいいただいているということとあわせて,日本大学の医局より,同病院の救急の常勤医師2名が着任されたということもございます。救急医療の権威ということでございます。日本大学につきましては,本県の地域枠や寄附講座が未設置であることなど,今後さらに協力の枠を広げていく可能性もございますので,そういう意味では,丹正先生を通じて日本大学との新たな関係を構築することにより,本県への医師派遣などにご尽力いただけるものと考え,大いに期待して任命をさせていただく予定でございます。

読売:わかりました。

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 LGBTなど性的少数者に対する支援について


毎日:LGBTなど性的少数者に関する質問をします。

 

 自民党の杉田衆議院議員が,月刊誌のほうで,LGBTのカップルは子どもを産まない,生産性がないという表現をしましたが,それについての知事の所感と,あと,県として,性的少数者に対しての支援ですとか,また指針の発表ですとか,そういった予定があれば教えてください。

知事:LGBTの方々に対して,子どもを産まないから生産性が無いというような発言はあまりにも不適切だし,あまりにも認識が低いと言わざるを得ないと考えております。非常に才能豊かな,国内外で活躍されている方がたくさんいらっしゃいますし,何をもって生産性とおっしゃるのかという,非常に視野の狭い考え方ではないのかなと思います。

 県としては,LGBTの方々も含めて,全ての方が住みやすい,仕事がしやすい,そんな県を目指していきたいと思っていますし,LGBTの方々に対する支援についても,今現在,詳細はまだ申し上げられませんが,いろいろ検討しておりまして,今後,何らかの形で打ち出すことができたらなということも検討しています。

毎日:関連なのですが,県が,前知事のときに,2016年に男女共同参画基本計画というのをまとめていまして,その中でLGBTなど性的少数者に関する支援とか配慮の必要性などは特に明記はされていません。また,人権施策推進基本計画の方でもそういった記載が無いのですが,全国の同様の計画・指針を見たときに,LGBTの方たちに対する支援ですとか,そういったものが,インターネットでざっと見ただけですが,山梨県以外のところはほぼ全て書いてあるのです。そこに対しての基本計画・指針の見直しなどはしなくて良いのかと思ったのですが,そのあたりはいかがですか。

知事:そうですね。基本計画を見直す機会があったら是非,そういう項目を加えたらいいのではないかなと思います。基本計画自体よりも,もっと実質的にLGBTの方々が住みやすいと感じていただけるような施策を打つことがまず先だと思っていますので,形式よりはまず実質を考えていきたいなと思います。

 男女共同参画基本計画の見直しのタイミングがあったら,是非,そういうことも当然盛り込めるような,盛り込んで胸を張れるような施策を今のうちにしっかりつくっていきたいと思っています。

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 土浦日大高校の第100回全国高校野球選手権記念大会出場について


産経:昨日,夏の甲子園の組み合わせが決まりまして,土浦日大高校は沖縄の興南高校との対戦が決まりまして,春夏連覇も成し遂げている強豪校だと思うのですが,組み合わせの受け止めとか選手たちへのエールなどあればお願いします。

 

知事:土浦日大高等学校,私も高校生のころ,大変な強豪校でございましたので,昨年の雪辱をぜひ果たしていただきたいと思いますし,相手がどこであろうと,土浦日大の強力打線でぜひ勝ち上がって,深紅の優勝旗を持ってきていただきたいと思っています。

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 「県バス協会との原子力災害時の緊急輸送に係る協定締結式」の中止について(2)


毎日:先ほどのバス協会との協定に関してなのですが,実際にどういったところが先送りになって,逆に,ここら辺がきちんと詰められれば協定に至るところにいけるのかなというところがもし知事の中にあれば伺えればなと思います。

 

知事:少なくとも具体的な協力内容をもう少し書けることが重要ではないかと思います。「協力します。以上。」では何のための協力協定かわかりませんので,具体的にもう少し協力の中身を決めることができたらと考えています。

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 保育所等利用待機児童数について


日経:先週,待機児童の数が発表されまして,昨年よりは大幅に減っているかと思いますが,受け止めと,待機児童に関連して,保育士の確保というのも,先ほどの医師に関連して,人材不足という点では結構深刻かと思うのですが,人材バンクとかは活用されているかと思うのですが,一方で離職する人を減らすというのも一つ大事かと思うのですが,そこに対する取り組みとか今後の考え方がありましたらよろしくお願いいたします。

 

知事:今回,待機児童,全体で130人ほど減少したのですが,大きな要因としては,水戸市とひたちなか市で,それぞれ83人,29人と大幅に減少したということでございます。基本的には,保育施設がその地域で増えたということでございますが,一方で,依然としてつくば市や牛久市の方は待機児童が多く発生していると。施設ができるとさらにまた待機児童が増えるという状況が続いておりますので,待機児童の解消のためのさらなる取り組みというのを,県南地域を中心にしっかり進めていく必要がまだまだあるのかなというふうに考えています。

 離職防止も含めて,保育士をどう確保していくかというのが非常に重要な問題で,保育士をしていて離職された方の再就職というのも推進しているのですが,さらに,今検討しているのは,保育士ではない方にボランティアで保育所を手伝ってもらえるような,例えば,配膳とかそういうことも含めて,そういうサポートができるのか,できないか,その辺なども検討してみたいと思っていますし,あるいは,そもそも離職をさせないということも非常に重要なので,そこについても,保育人材バンクによる復職支援とあわせて,今後の課題として検討していきたいと思います。

日経:ありがとうございます。

 待機児童ゼロというのはいつぐらいまでにやりたいという目標とかはありますでしょうか。

知事:今のところ,まだ目標として言える段階ではないのですが,あと待機児童の解消策の一つとして,いわゆる施設型の保育所以外にも,例えば,ベビーシッターとか保育ママと言われるようなファミリーサポート,いわゆる一般家庭がサポートするような,そういうことでいろいろなものの組み合わせというのも非常に重要になってくると思いますので,その効果を見ながら,なるべく早く待機児童ゼロとなるような努力をしていきたいと思っています。

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 山口武平茨城県議会名誉議員のご逝去について


茨城:先月の27日に自民党県連の会長を長く務められました山口武平さんがお亡くなりになりました。知事からはコメントを正式に出してはいらっしゃるのですが,改めて受け止めを教えていただければと思います。

 

知事:茨城県にとって非常に偉大な功績を残された茨城県の巨星である山口先生がお亡くなりになったということで,本当に心からご冥福をお祈りしたいと思いますし,茨城県としても非常に大きなものを失ったのかなと感じております。

 今後,山口先生が築かれたいろいろな実績の上に,さらにこの茨城県を発展させていくために,残された者としてしっかり努力していきたいと思っています。

茨城:昨年の知事選なんかも含めて,知事と山口さんの間では幾つか関わりがあったかと思うのですが,そういったところはどうですか。今までどんな関わりが。

知事:選挙ということ以上に大きな存在ですので,選挙も大変お世話になりましたし,それ以上に茨城県の県政にとっては非常に大きな存在ですので,そういう意味では,故人の大変なご功績を偲ぶとともに,その上にしっかりとした実績をつくっていくのが我々の務めかなと思っています。

茨城:わかりました。

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 平成30年7月豪雨災害における職員の派遣について


茨城:もう1点,別なお話なのですが,西日本豪雨の支援の関係で,茨城県からも職員さんの派遣をずっと続けておられるかと思うのですが,第1班は,最初,急遽,市町村の方も含めて派遣されていましたが,第2班から県職員さんのみに変わったのですが,この理由というのは何かありますでしょうか。

 

知事:基本的に,直接支援を依頼されたのが茨城県だということもあって,最初の派遣はその当日に返事をしなければならなかったということもあって,県下の各市町村にもお願いをして人数を集めましたけれども,その後については県庁の中で派遣の対応ができるということでしたので,県庁の方で対応させていただきました。

茨城:細かいことなのですが,今までの経験者とか,向こうで活躍するということを考えると,市町村の方の方が罹災証明の関係なんかでもいいのかなと思うのですが,それ以外に,スキルアップということでいうと,経験のない方も派遣して県の職員さんのレベルを上げるというところもあるかとは思うのですが,そこはどうですか。

知事:何でも関係の自治体に振ってしまうということであると,県庁の中でのノウハウが全くたまらなくなってしまうので,今回,県への依頼と別に,それぞれ直接依頼をいただいて,境町をはじめいろいろなところが職員の派遣も含めていろいろな協力をしていると思いますが,茨城県としても,この機会にしっかり職員には,実際の現場を経験していただいて,ノウハウをためていきたいと思っています。

 岡山県の伊原木知事がおっしゃっていましたが,県内の市町村の中で特に対応の良かった市があって,そこの秘訣は,災害派遣のときに本当に積極的に職員を支援に出していたと。そのノウハウがたまっていて,いざというときにものすごく素早い対応ができたという話をされていました。まさに情けは人の為ならずではないですが,そういうことを自らしっかり支援をすることによって,逆に自分たちがいざとなった時にしっかり対応ができる体制をつくることができるという良い教訓なのかなと思いましたので,茨城県の職員にもそういう経験を積ませたいと思っています。

NHK(幹事社):他いかがでしょうか。よろしいですか。

 無ければ,これで終わらせていただきます。ありがとうございました。

知事:ありがとうございました。

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