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更新日:2019年11月12日

 

 11月補正予算案発表記者会見における発言要旨191112

この資料は,県政記者クラブとの記者会見での発言内容を要約したものです。

 

記者会見の動画は,こちらから視聴いただくことができます。 

いばキラ(外部サイトへリンク)

令和元年度11月補正予算案について

※配布資料(PDF:199KB)

偕楽園の有料化について

・偕楽園の左近の桜について(1)

・東海第二発電所について

・偕楽園の左近の桜について(2)

・水郡線の復旧について

・都道府県魅力度ランキングについて

・土浦市長選挙について

・つくば霞ヶ浦りんりんロードについて

(作成:報道・広聴課)
令和元年11月12日(火曜日)
11時22分~11時57分 会見室

 令和元年度11月補正予算案について

日経(幹事社):幹事社の日経新聞です。よろしくお願いいたします。本日は知事の方から発表事項があるということですので,よろしくお願いいたします。

知事:それでは,令和元年度11月補正予算案について,私の方からご説明をさせていただきます。本日,臨時会に提案いたします予算案につきまして,その概要が固まりましたので,予算編成の基本的考え方と主な事業についてご説明申し上げます。

 まず,補正予算の基本的な考え方になりますが,今回の台風15号及び台風19号によって本県各地は甚大な被害を受けております。2名がお亡くなりになりました他,負傷者などの人的被害,5,900棟を超える住宅の被害が生じております。県民生活や産業活動に極めて深刻な影響が生じているところであります。

 県といたしましては,これまで,速やかに県災害対策本部を立ち上げ,人命救助や応急復旧などに取り組んでまいりましたが,被災者の方々の先行きの不安を解消し,日常生活を一日も早く取り戻せるよう,スピード感をもって対応するため,今回の予算を計上することとしたものでございます。

 実際に常総水害が発生したときと比較しますと,災害が発生してから約1カ月程度短い期間で,今回の補正予算の計上ということになったかと思います。

 計上している事業については,救助に関わる経費や県独自の住宅復旧支援などを実施する「生活再建に向けた支援」,それから,産業活動を支える機械や施設の修繕等を支援する「農業者や中小企業等への支援」,道路や農地,県立学校等の復旧工事を実施する「災害復旧事業」など,当面の復旧・復興のために必要な緊急性が高いものを計上してあります。この結果,一般会計の補正予算額は354億5,900万円となる見込みであります。

 次に,主な事業についてご説明をいたします。初めに,「被災住宅の再建支援」であります。「被災者生活再建支援補助事業」につきましては,被災者生活再建支援法が適用とならない半壊世帯に対して,県と市町村の負担により,25万円の独自支援を実施することにしております。「被災住宅復旧緊急支援事業」につきましては,国の交付金による制度と協調し,台風第15号による被災家屋を対象に,最大50万円の支援を実施するものであります。スライドの下の方に既存制度も含めた支援イメージを記載しておりますが,赤文字の箇所が県独自の単独事業,または国制度の上乗せなどによる支援分となっております。

 次に,被災した農業者や中小企業者等への支援であります,「被災農業者向け経営体育成支援事業」につきましては,農産物の生産や加工に必要な施設や機械の再建等に要する経費を補助することで,被災した農業者の営農再開や継続を支援するものであります。

 「被災農家営農再開緊急対策事業」につきましては,収穫後に倉庫へ保管していた米が浸水被害を受けた農家に対して,営農再開のための支援を実施するものであります。

 「被災中小企業復興支援事業」につきましては,国の補助金を活用し,事業再開に必要な施設や機械・設備の整備等を支援していくものであります。

 「中小企業融資資金貸付金」につきましては,災害対策融資の新規融資枠90億円を設けるものとなっております。

 「台風被害観光支援事業」につきましては,被災により落ち込んだ観光需要の回復を図るため,宿泊施設が料金割引を実施する場合などに支援するもので,1泊当たり最大5,000円などを補助する事業となっております。

 なお,国の補助制度の活用を見込んでいる「被災中小企業復興支援事業」などにつきましては,今後,国の補助制度における予算規模,各都道府県への配分や制度設計の詳細等を踏まえて当該補助金を活用し,迅速かつきめ細かに対応する予定であります。

 農業の支援につきましては,当初含まれていなかった収穫後の米の被災についても,県の方から国に対して要望をさせていただき,今回,支援が実現したということでございますし,中小企業等については,中小企業分の激甚災害指定の基準を満たしていなかった茨城県に対しても,グループ補助金並み,あるいはそれ以上の支援ということで,梶山経済産業大臣をはじめ関係各方面にお願いをしたところ,非常に充実した支援を,今回,実現していただいたところであります。

 次に,災害復旧事業でありますが,国補公共事業で122億円程度,県単公共事業で23億円程度を計上することとしております。

 その下,「県有施設の災害復旧事業」につきましては,県立高等学校や合同庁舎等の復旧工事分で4億6,000万円を計上しております。

 「民間施設等の災害復旧事業」につきましては,国の制度に基づき,高齢者福祉施設等の災害復旧に要する費用の一部を支援するものとなっており,2億2,400万円を計上することとしております。補正予算についての説明は,私から以上でございます。

日経(幹事社):ありがとうございました。ただいまの発表事項に関しての質疑に入りたいと思います。まず,幹事社日経新聞から1点伺います。今もご説明いただきましたが,改めて今回の補正予算案の策定について,特に意識された部分をお話しいただければと思います。

知事:7日に国から支援パッケージの発表があったわけでございますが,その発表に至る間に,できるだけ被災者に寄り添った形でのパッケージになるように,全力を上げて国との調整を進めてきておりました。

 また,今回の補正予算案の計上に当たって,もう一つ意識したものはスピード感です。早く,どんな具体的な支援が行われるかということをはっきりとさせることが,被災者,あるいは被災自治体にとって復興・復旧に向けた非常に大きなドライブになると考えまして,従来のスケジュール感をかなり早めて,早急に発表できるようにということで,関係各部署に作業を急がせて,今日の発表に至った次第であります。

日経(幹事社):わかりました。ありがとうございます。幹事社からは以上です。補正予算案に関して,各社さん質問をお願いいたします。

毎日:同じく幹事社の毎日新聞です。まず,住宅再建支援についてお伺いします。県独自の被災者生活再建支援補助制度によって,半壊の住宅にも25万円の支給が出るということになりました。ただ,今回,一つ,被災者支援のポイントになっていたとも思われる一部損壊の家屋については,今回,新たな制度がつくられるということは無かったということになったと思います。これはどういう背景でこういうふうになったのかということを教えてください。

知事:これは台風15号と19号の違いによるところが非常に大きいと思います。15号の被害では屋根の損壊が非常に多くて,従来の定義であると一部損壊でありながら,屋根を被災された住宅というのはほぼ住めないという状況になりますので,そこに対する支援というのが必要ではないかという議論がありまして,浸水というところは半壊の支援である程度救えるのですが,一部損壊について,台風15号の被害について救っていく必要があるということで,今回,我が県の方でも対応した次第であります。

毎日:ある程度浸水もこれで半壊であれば救えるということでしたが,それでも困っている被災者の方は一部損壊でもいると思うのですが,そこで新たな助成をするというようなお考えは,知事はなかったのでしょうか。

知事:半壊以上のところで,ほぼ従来の対策水準並み,あるいは以上の対策ができていると思っていますので,あくまでも一部損壊というのは,台風15号で初めて発生したような特殊事情の措置というふうに今回は理解しております。

毎日:わかりました。もう1点,中小企業支援ですが,自治体連携型の補助金ということで,先ほど知事もグループ補助金並み,あるいはそれ以上の効果があるとおっしゃいましたが,「それ以上」に当たる部分というのはどういう根拠なのでしょうか。

知事:今回のグループ補助金並みの支援ということで,自治体と国が連携して中小企業者に対する支援を行うわけでございます。国の支援が2分の1,県の支援が4分の1,残り4分の1が自己負担ということになりますが,グループ化をしないでもそういう支援が認められる。それから,限度額については自治体の方で自由に設定できるということで,今回は,茨城県としては,被災額の範囲で上限を設けない制度にしようというふうに考えておりますので,国の補助の予算の配分の状況などにもよりますが,今回の予備費に対する対応だけではなく,今後は国の方でも新たに補正予算,あるいは来年度の通常予算を含めてしっかりと対応するとおっしゃっていただいているので,それも含めてきちんと支援をしていきたいと思っています。

毎日:国の予備費で,先ほどの自治体向けの補助金の予算額として,およそ53億円計上されることになっていると思います。そのうち県にはどの程度の配分される見通しになるのでしょうか。

知事:今のところ,その配分についてはまだはっきりしておりませんので,今後の調整になると思います。

毎日:わかりました。ありがとうございます。

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 偕楽園の有料化について

日経(幹事社):他いかがでしょうか。補正予算案に関してはよろしいですか。では,補正予算案以外の質疑に移らせていただきます。1点,幹事社日経新聞から伺います。11月1日から偕楽園本園部分への県外の方の有料化が始まりまして,まだ始まって間もないですが,いらっしゃる方の反応とか変化等ありましたらお話しいただければと思います。

知事:県の方でも,有料化を始めてアンケート調査なども実施をしております。その結果,有料化について概ね賛成だと言っていただいている方が9割を超えておりますし,また,今の料金制度,要するに,梅まつり期間以外は県外の方にだけご負担をお願いするということについても,今のままでいいと,それから,まずはやってみてという方を合わせると8割を超えている状況でございまして,概ね今のスタートについては,賛成されている,あるいは,とりあえずはこれでやってみたらいいのではないかと思っていただいている方が多数を占めているのかなと認識しております。

 これでスタートはしたわけですが,今後は魅力向上策に力を入れて偕楽園の魅力,あるいは偕楽園周辺を含めて魅力をどう向上させていくかということについての検討をしっかりとしていきたいと思っています。

日経(幹事社):ありがとうございます。関連してなのですが,細かいところで恐縮なのですが,1日以降,どれぐらいの方がいらっしゃって,アンケートはどれぐらいの人数を対象に実施されたかを,もし分かればお願いいたします。

知事:1日から3日間の合計で来場者数5,032人です。アンケートは,11月4日,週明けの月曜日に大体100名ほどにアンケートさせていただいております。

日経(幹事社):わかりました。ありがとうございます。幹事社日経新聞からは以上です。各社さん,お願いいたします。

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 偕楽園の左近の桜について(1)

共同:偕楽園の関係で関連なのですが,台風15号で好文亭の前にあった左近の桜が倒壊しました。宮内庁からいただいた由緒ある桜だということですが,今後の対応についてどのようにお考えでしょうか。

知事:台風15号によって倒木してしまいました左近の桜については,歴史的な経緯を踏まえて,代々,皇居の方からいただいているわけでございます。今回,国体の際にお会いする機会をいただいた宮内庁長官にも,私からも,直接,こういう状況で倒れてしまった左近の桜,その復活が難しいということもあるので,再度,新たな苗木をいただけないかということでお願いをしてまいりまして,その結果ですが,譲渡時期などはまだはっきり確定はしておりませんが,今後,宮内庁と協議を進めていくということでやっておりますが,いただける方向で検討いただけているということでございます。

共同:県の方には,市民団体から同じ場所でまた新しい桜をという声がある一方で,斉昭公の時代にはなかったということで,なくてもいいのではないかという声もありますが,新しい苗木は同じ場所に復活させるおつもりなのか,それとも,偕楽園内でも他にも場所がありますが,他の場所に移すということも考えられるのか,その辺はいかがでしょうか。

知事:その辺については,今後,全体の偕楽園の魅力向上策の中で検討するテーマの一つになるのではないかなと思います。また,いただけるまでにはもうちょっと時間がかかるようでございますので,その間,しっかり検討する時間もあるようですので,その中でいろいろな方々のご意見を聞きながら考えていきたいと思っています。

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 東海第二発電所について

東京:東海第二原発のことですが,先日,東海村の山田村長が,雑誌の対談で,原発再稼働を容認すると受け取れるような発言をしまして,村長は,これまで,住民意見を集約して判断するというようなことをおっしゃっていたかと思います。発言に関する知事の所感と,これまで知事はこうした村長の意見を聞かれたことがあるのかというのをまずお聞きしたいのですが。

知事:私も直接村長からお話を聞いたわけではございませんが,記事を拝見したところによれば,BWR(沸騰水型軽水炉)に対する一般論の話なのかなとは感じております。必ずしも直接東海第二原発の話ということにはならないのではないかなという印象を受けておりますが,いずれにしましても,村長が具体的にどういうふうにお考えになっているかということは,今までもこういう形では述べられたことは聞いたことがないので,私にはちょっとコメントしがたいところでございます。私自身としては,日頃から申し上げているとおり,県民の意見をしっかりと聞きながら判断していきたいというスタンスに変わりはないということでございます。

東京:立地自治体の長の発言としては結構重い発言だと思うのですが,住民理解を得ていく上で影響があると見られるのですが,知事は影響をどう見ますか。

知事:東海第二原発について再開すべきだというご発言であれば,そういうご指摘のとおりなのかなという気もしますが,BWRに関するエネルギー政策一般論としてのご発言だとすると,必ずしもその影響もはっきりしないところもございますので,私としては,全体の流れにそんなに影響はないのではないかなという気がしております。

 いずれにしても,県民の方一人一人がしっかりとこの問題について理解し,考え,自分たちとしてどう判断するかということをしっかりと進めていくことが物事の全ての前提だと思いますので,首長のお一人がどんな発言をするか,しないかということよりも,そっちの方が私としては重要ではないかなと思います。

東京:最後ですが,この件に関して村長と改めてお話しするということは,今は考えていますか。

知事:特に一般論だとおっしゃっているところなので,そういうふうには考えておりません。

東京:わかりました。

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 偕楽園の左近の桜について(2)

茨城:先ほどの左近の桜の話に戻るのですが,宮内庁の方に苗木をもらうという方向性というのはどのような経緯で決められたのでしょうか。例えば,市民の方とか,皆さんの声を聞いたりとかして決めたのか,それとも知事の方で決められたのか。

知事:台風の被害で左近の桜が倒木した直後から,県の方には復活を望むご意見等がたくさん寄せられていたと聞いております。我々としても,由緒ある経緯をもって,倒木する,あるいは枯れるたびに毎回いただいてきた左近の桜をここでやめてしまう理由は逆にないのではないかなと。そういうご要望もいただいておりますので,県として,宮内庁に対して,是非,再度,苗木をわけてほしいということでお願いをしていた経緯でございまして,今回,それを宮内庁の方でも,これまでの経緯も含めて,歴史的に左近の桜が枯れる,あるいは倒木するたびに苗木をご下賜いただいていたという歴史的な経緯も踏まえて決定いただいたのかなと思っています。

茨城:ありがとうございます。

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 水郡線の復旧について

茨城:JR水郡線の復旧についてなのですが,流出した鉄橋について,周辺の河川改修の方針を,前回の会見では2週間以内に固めて,JR側と協議したいというお考えだったかと思いますが,どういった方針に固まったのか等,協議の現状などを教えていただければと思います。

知事:現在,JR側と水郡線の復旧に向けての調整を進めているところでございますが,我々の方からは,久慈川の河川改修についての方針を示したところでございまして,それに対してJRの方でどう対応していくのかということを,今後,検討していただくということになるのかなと思っています。

茨城:改修の方針というのはどういったものになったのでしょうか。

知事:基本的に,水郡線については,現状のまま鉄橋として復旧していただきたいと。その部分については河川改修に伴う変更は基本的にないという考え方を我々としては今とっているところでございます。

 スピード感をもって,2年,3年かけるのではなく,できれば1年以内にすぐにでも水郡線の全面復旧をしていただきたいということから,河川については,あそこの特定の箇所だけではなくて,全体に対して対策を行うことによって十分対応可能という結論を今現在のところ得ておりますので,それに基づいて,我々の方針をJR東日本様の方にお伝えしているところでありまして,今,JR東日本様の方で検討いただいていると認識しております。

茨城:今後の見通しについてはいかがでしょうか。協議の進行状況といいますか。

知事:私自身,鉄橋が崩れた直後からJRの水戸支社長にもご連絡させていただいていますし,JR東日本の深澤社長にも訪問して,是非水郡線の早期復旧ということでお願いしておりますので,JR側の方でしっかりと,可能な限りの早期復旧ということで検討を進めていただいているのではないかなと期待しております。

毎日:水郡線のことでまず1点。今,かさ上げなどの河川改修を伴うような工事は県としては行う考えはないとおっしゃいましたけれども,安全性などの面を考えると,ある程度のかさ上げということもひょっとして可能性としてあるのかなと思っていたのですが,そういう判断をされた根拠を教えてください。

知事:久慈川の県管理の部分自体が,いわゆる10年に一度の災害に対応するための河川改修がまだ終わっていないのです。あそこの一部だけ改修したとしても,要するに,水が流れていますので,どこかで詰まってしまったら意味が無い話でございますので,全体としてしっかりとした,よく10分の1と専門家の間で言われています10年に一度の災害に対応できるような河川改修を全体として行っていくと。あそこについては既に10分の1の対策をとってありますので,そのままで原状復帰していただいて,専門家の試算によりますと,鉄橋のちょうど下ぐらいで止まるような形で対応できるという試算もしておりますので,私としても,水郡線がこのままずっと復旧せずにいること自体が大子町にとってのリスクになりつつありますものですから,そういう技術的な結論を得たからには,現状の場所での早期復旧を是非お願いしたいということで話をJR側と調整しているところでございます。

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 都道府県魅力度ランキングについて

毎日:もう1点,これは全く違う話題なのですが,かなり時間が過ぎましたが,魅力度ランキングの件で,残念ながらああいう結果に終わりました。

 ちょっと振り返られて,今回も最下位に終わったというのは,知事なりに,県なりに,どういったところがなかなか評価してもらえなかったのかという何か反省点などがあったらということと,あと,ランキングの選定の仕方についても,以前のコメントの中で,若干問題視をするような趣旨のコメントがあったかと思います。今後,ランキングを決めている主体に対して,何らか説明を求めるとか,ないし,もう既にそういうやり取りをしていることがあれば教えてください。

知事:魅力度ランキングについて,最大の問題点は2つございまして,まず魅力度の定義って何なのかというところが非常に曖昧というか,問題なのかなと考えております。何となく観光地としての人気の順位と同じような感じで魅力度の順位も大体同じくらいになるという傾向からして,観光地としての魅力を示唆しているようにも見えるのですが,単に魅力度ランキングと言ってしまうと,住む人にとっての魅力なのか,例えば,企業にとって立地する時の魅力なのか何なのかということがはっきりしない。いわゆる全体としての魅力度ランキングで例えば47位ということは,全てが魅力がないのだというような誤解を受けやすいということが一つ大きな問題点なのかなと思っています。

 幸福度ランキングで,別な会社の調査では,茨城県は11位になっておりますし,企業誘致でも,県外からの誘致,立地面積ともに全国で茨城県は断トツで1位でございますので,企業にとっても非常に魅力的な場所と映っているわけでございますので,そういう点などを考えると,単に魅力度ランキングと言ってしまって,47位と言われてしまう定義が若干曖昧過ぎて問題なのかなということが1点目。

 もう一つは,一体何で47位かということを誰も説明できないということなのです。1行だけのアンケートで,(1地域あたり)500人か600人程度のインターネット上のアンケートで順位づけしているわけでございますが,一体何が,どこが悪いのかとか,どこが良いのかということ自体も全くそのアンケートからは浮き出てこないわけでございまして,ある意味,我々としても改善のしようが非常に少ないというわけでございまして,そこについてもランキングを発表する以上は,何らかの工夫が必要なのではないかなと,個人的には考えております。

 今後,ブランド総研さんには,そういう問題意識などもお伝えしながら,アンケートについてもうちょっと改善できるところは改善していただければいいなと私としては考えております。

毎日:ありがとうございます。

日経(幹事社):他,ご質問はいかがでしょうか。

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 土浦市長選挙について

茨城放送:10日の日曜日に行われました土浦市長選挙で,土浦の市としては初めて女性市長が誕生,そして現職は4期16年で終了。ある種,16年ぶりに首長さんが代わるということになるわけですが,ある種,パイプというか,そういったことについてはある程度変わっていく感じになるのでしょうか。

知事:パイプ?

茨城放送:つながりのとり方だとか距離感だとか。

知事:特段,我々からのつながり方というか,接点の持ち方に大きな変化があるとは考えておりません。きちんと県内の各市町村及び各市町村長の方々とはしっかりと連携しながら県全体として仕事をしていきたいと思っています。

 ただ,今回,当選された安藤新市長につきましては,県議会の先生としてこれまでかなり身近でいろいろご指導いただいた関係でもございますので,今後,是非,彼女の新しい発想,あるいはバイタリティーを生かして,また私の生まれ故郷でもある土浦を再活性化していただければなと期待を持っております。

茨城放送:特にどのあたりに期待を持たれますか。

知事:これから政策を立てていくとは思うのですが,是非土浦の市街地の賑わいを取り戻すような政策を,今後,我々も一緒になって考えていくことができればいいなと思っています。

日経(幹事社):他はよろしいでしょうか。

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 つくば霞ヶ浦りんりんロードについて

茨城:先日,つくば霞ヶ浦りんりんロードがナショナルサイクルルートに選ばれて,知事ご自身も赤羽大臣のところに行かれて認定書を受け取ってきたかと思うのですが,その所感を教えていただければと思います。

知事:第1回目のナショナルサイクルルートとして,今回,つくば霞ヶ浦りんりんロードが3つの中の一つとして選ばれたというのは,私は非常に大きなことではないかなと思います。知名度で言っても,しまなみ海道は,ある意味,断トツに,世界的にも知名度のあるところでございますし,ビワイチにおいても,昔からのサイクリングロードとしていろいろ努力を積み重ねて知名度も上がってきている中で,今回,茨城県のつくば霞ヶ浦りんりんロードが選ばれたというのは,私は非常に画期的なことだと思います。国として海外も含めていろいろな方に売り込みたいサイクリングロードの3つのうちの一つということで選ばれたわけですので,これをきっかけに,是非,つくば霞ヶ浦りんりんロード以外も含めて,県内全体でサイクルツーリズムなどをどんどん盛り上げていくことができればなと思っています。

茨城:ありがとうございます。ただ,今,知事からお話があったとおり,他に比べると後発ということで,まだまだ課題も多いかと思うのですが,今度,星野リゾートのサイクリングホテルなども決まりましたが,どういうところを改善していこうということでお考えになっていますでしょうか。

知事:強みを伸ばしていくことが必要なのかなと思っていまして,しまなみ海道とかビワイチに比べて,つくば霞ヶ浦りんりんロードの大きな強みというのは,首都圏に対して非常に近いということなのではないかなと思います。

 サイクリングをされる方にとってのストレスというのは,信号でしょっちゅう止まらなければならないとか,長い間自由に自分のスピードでサイクリングができないということが非常にストレスになると伺っておりますので,首都圏から電車で30分とかそんなもので来られる場所に,手ぶらでやってきて,一流のレンタサイクルを借りて,初心者も含めて楽しむことができる,つくば霞ヶ浦りんりんロードというのは,今,専門誌の中でも注目されていますし,今後そういう強みを生かしながら,星野リゾートさんが新しくつくられるホテルなども活用しながら,いわゆる地元の魅力をうまくアピールしながら,他の2つとは違った魅力のあるサイクリングルートにしていきたいと思っています。

日経(幹事社):他はよろしいでしょうか。では,これで会見を終わります。どうもありがとうございました。

知事:どうもありがとうございました。

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