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更新日:2015年3月1日

東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴う放射線の影響は心配ありません。

公開日 2011年3月16日

このたびの地震におきまして、亡くなられた方々のご冥福を心からお祈り申し上げますとともに、被災された方々にお見舞いを申し上げます。

さて、福島第一原子力発電所の事故につきましては、皆様方、大変ご心配されていることと存じます。
菅総理が3月15日に発表した国民向けメッセージにおいて、福島第一原子力発電所から20~30キロメートルの範囲が屋内待避の区域とされ、茨城県に隣接する「いわき市」の一部もその区域に含まれましたことから、同市をはじめ、県外から本県に向けて、避難のために移動してくる方々が大変多く見受けられるようになっております。
「いわき市」の名前が報道されたことにより、本県との県境である同市の南部の地域を含め、市の全域が屋内避難の区域と誤解されている方々も少なからずおられるようですが、地図で示しておりますように、いわき市内で屋内待避の区域とされたところは、南北に45キロメートルもある同市の最北端の一部の地域であり、本県の北茨城市からは35キロメートルほど離れておりますので、ご安心いただきたいと存じます。
この点につきましては、福島県内においてもしっかりと情報を提供していただくため、福島県庁やテレビ局、ラジオ局などにお願いをしております。

また、本県では、今回の事故を受け、放射線の量を測定する可搬型モニタリングポストを、3月13日以降、北茨城市などに設置して観測を行っており、その数値は、3月16日正午現在、最大15マイクロシーベルト(0.015ミリシーベルト)/時間程度となっております。この値は、通常時に比べますと約300倍となっておりますが、胸部レントゲン撮影時(0.05ミリシーベルト)の3分の1程度のレベルであり、健康には全く影響はありません。
この0.015ミリシーベルトがどの程度のレベルなのかということにつきまして、身近な事例と比べてみますと、日本人が1年間に自然界から受ける放射線の量(1.48ミリシーベルト)の100分の1程度となっており、非常に小さいレベルであることがお分かりいただけると思います。(参考:日常生活と放射線(PDF:323KB)
なお、雨が降った場合には、一般的には観測される放射線の数値が上昇するとされておりますが、もともと県内で観測された値は最大でも0.015ミリシーベルト/時間程度でありますので、これが仮に倍になったとしても心配するレベルではありません。もちろん、雨に濡れないにこしたことはありませんが、万が一濡れてしまっても、極端に神経質になられる必要はないレベルであると考えております。(参考:県内の放射線情報

一方、3月15日には、福島第一原子力発電所の3号機と4号機の間で、400ミリシーベルト/時間の放射線が観測され、人体にも大変な影響を与えるレベルであると報道されたことから、多くの方々が不安を感じられたことと存じます。
しかしながら、放射線の強さは距離の2乗に反比例するとされておりますので、福島第一原子力発電所から約80キロメートル離れた北茨城市では、その強さは極めてわずかなレベルとなり、人体への影響は考えられないとされております。(参考:福島第一原発からの距離(PDF:1,394KB)

このように、今回の東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴う、茨城県内での放射線の影響につきましては、現在までのところ、何らかの行動が必要とされるレベルのものではありませんので、冷静に行動していただきますようお願いを申し上げます。

茨城県知事 橋本 昌

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