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ページ番号:72454
更新日:2025年10月23日
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県南農林事務所経営・普及部門(土浦地域農業改良普及センター)の令和7年度に行った現地活動の情報です。もくじの各項目からそれぞれの記事に移動することができます。活動に応じて随時更新していきます。
令和7年10月9日(木)、土浦地域女性農業士会は鯉淵学園農業栄養専門学校との交流会を開催しました。
土浦地域女性農業士会は、地元で生産した農畜産物を活かしたレシピを若者と共に調理し、世代を超えた交流を深める取り組みを続けています。これまでにも、つくば国際大学保健栄養学科や茨城大学農学部の学生と連携し、実践的な活動を行ってきました。
今回は、鯉渕学園(農業栄養専門学校)の全面的な協力のもと、食品栄養科の1年生が地元特産品であるれんこんを使ったレシピ4品を考案。女性農業士会のメンバーと共に調理を行い、全学生と会食を通じて意見交換を行いました。
会食には学生・教員を含め約90名が参加し、食後には、普及センターと女性農業士が土浦地域の農業や、自身の経営について、作業風景の動画やInstagramなどを活用して紹介しました。
参加した学生達からは、「調理を通して地元の農産物の良さや活かし方を考えることができた」「農業の抱える課題や生産者の方々の生産・販売戦略を知ることができた」など意見があり、今後の食と農を担う若者に地域農業への理解と関心を深めてもらう機会となりました。
【成長産業・担い手】

令和7年に結成された「ぷらぷらプランツ」は、花き経営の後継者7名による新たな若手グループです。地域の花き産業の発展と継承を目的に、情報交換や視察研修を通じて互いの成長を支え合う組織づくりを目指しています。
令和7年10月3日に、第2回の活動となるほ場見学会を開催しました。今回は、会員同士がお互いの経営を紹介し合うことを目的に、3名の会員の圃場を訪問。カーネーション、ヤナギ、グラジオラス、アルストロメリアなどの栽培現場を見学しました。
見学会では、各会員の経営内容や、今年度取り組んでいる試験(ハウスの高温対策)について説明を行い、参加者からはハウスの換気方法、病害虫防除の工夫、販売先の選定などについて質問が活発に交わされました。
このような取り組みは、後継者同士のつながりを深めるだけでなく、地域の花き産業の技術向上にもつながる貴重な機会です。普及センターでは、今後も「ぷらぷらプランツ」の活動を継続的に支援していきます。
【成長産業・担い手】

9月5日から9月22日にかけて石岡市、土浦市、かすみがうら市の約20名のイチゴ生産者の苗について花芽検鏡を行いました。花芽検鏡は、定植の適期を判定し、安定した生産と収穫等に繋げるために実施しています。今年の検鏡結果は、高温による花芽分化の遅れが懸念されていましたが、昨年と同様の定植時期になると考えられました。
10月以降も平年より気温が高い日が続くと見込まれており、定植後の高温対策も検討する必要があると考えています。
当普及センターでは、今後も栽培指導をとおして園芸作物の生産安定、産地振興を支援してまいります。
【成長産業・担い手】

土浦市のJA水郷つくばれんこん4部会では、7~8月に発泡箱出荷のれんこん目揃え会が開催され、65名の生産者が参加しました。
10月頃までのれんこんは、傷みを防ぐために氷を詰めた発泡スチロール箱に入れて出荷されています。目揃え会では、生産者が市場やJAの担当者と、れんこんの品質や氷の量について積極的に意見交換する様子が見られました。
また、目揃え会の終了後には、普及センターから外来雑草「オオバナミズキンバイ」の特徴や発生状況について情報提供しました。
今後も普及センターはJAと連携し、産地の状況を確認しながら、経営や技術的な情報の発信に努めてまいります。
【成長産業・担い手】

当普及センター管内のJAやさと採種部会では、水稲、麦、大豆の種子生産に取り組んでいます。令和7年産種子用水稲の栽培面積は123haと県内で最も水稲種子の生産量が多い種場であり、「コシヒカリ」など5品種を栽培しています。
水稲のほ場審査は、出穂期(穂の4~5割が出そろった日)と糊熟期(出穂期から15日後頃)の2回実施し、採種部会員らの立会いの下で生育状況等を見て回りながら合否の判定を行います。審査後に行う講評では、当部門よりほ場審査結果(異株や病害虫の有無、雑草発生程度など)と次回の審査までに気を付けたいほ場管理について話をしました。また、今年は特に、熱中症への対策をとりながら審査を進めています。
今後も、栽培指導を通して種子産地の優良種子生産を支援します。
【成長産業・担い手】


令和7年7月11日(金)に令和7年度茨城県農業経営士等認定式及び令和6年度退任式が開催されました。
新しく農業経営士に認定された石岡市の久家泰永氏は、ブドウ栽培の高い技術を持ち、高品質で安定したブドウ生産をおこなうほか、就農希望者を研修生としての受入れ、農業後継者の育成にも貢献されています。
また、退任式では、石岡市 原田通弘農業経営士、かすみがうら市 飯田勝農業経営士、土浦市 小林弘美女性農業士、荒井弘青年農業士が退任され、知事から感謝状を授与されました。退任された皆様におかれましては、長年にわたり土浦地域の農業振興及び農業後継者の育成にご協力いただきまして誠にありがとうございました。
普及センターでは、今後も農業三士の皆様のご協力をいただきながら、農業振興に取り組んでまいります。
【成長産業・担い手】


令和7年7月8日~11日にJA水郷つくばれんこん肥料・農薬講習会が開催され、4日間で土浦市内の生産者80名が参加しました。
普及センターからは、肥料や堆肥、レンコンネモグリセンチュウに関する現地試験の結果について、スライドを用いて説明しました。生産者からは「エサの違いにより堆肥の質は違うものか」、「センチュウの対策をしなかった場合、れんこんの収量や品質はどんな変化をするか」などの質問がありました。
茨城県は日本一のれんこん産地であることから、今後も普及センターはれんこんの安定生産を目指し、現地試験等を通じて支援してまいります。
【成長産業・担い手】

令和7年6月24日(火)、かすみがうら市4Hクラブが視察研修を行い、常総市にある「グランベリー大地」と、つくば市にある「つくばワイナリー」を視察しました。
グランベリー大地では、観光いちご園の経営や栽培の工夫についてお話いただきながら、収穫調製施設や上下に可動するリフト式の栽培棚を見学しました。
つくばワイナリーでは、施設概要や沿革をお話いただいた後、垣根のように仕立てたブドウ畑を見学し、品種やワインの特徴、今後の栽培管理のポイント等を教えていただきました。
参加したクラブ員8名は、「これから導入したい栽培技術や高温対策はあるか」、「生産と販売の人員配置はどのようにしているか」、「集客の工夫や課題は何か」等の活発な質疑応答を行い、有意義な研修となりました。
普及センターでは、今後もかすみがうら市4Hクラブの取組を支援していきます。
【成長産業・担い手】


令和7年6月19日、石岡市の関係機関(石岡市農政課、JA新ひたち野、JAやさと、当部門)で構成する石岡市農業振興会議が、下妻市役所において、下妻市果樹組合連合会及び関係機関の後継者育成の取組みに関する研修会を開催しました。石岡市農業振興会議からは14名、下妻市からは果樹組合連合会及び関係機関から8名が出席しました。
石岡市では、多くの農作物で、担い手不足による産地の縮小が深刻化しています。果樹においては、定植から収益化までに時間がかかることが、新規就農者の参入を困難にする要因の一つとなっています。これに対し下妻市の梨産地では、下妻市果樹組合連合会と関係機関が連携し、離農者の園地を管理して新規就農者の独立時に優先的に集積する取り組みを行っています。また、就農相談会への積極的な出展等により新規参入者を確保し、現在9名が、生産者の下で研修を受けながら独立を目指しています。
下妻市の後継者受け入れ開始までの経緯及び現在の取組みに関する説明に対し、石岡市側からは、産地の意識醸成及び研修受け入れのノウハウ、関係機関からの支援内容等について、活発に質問が出されました。
研修を修了し、出席者全員が、石岡市においても産地が一丸となり、担い手育成に取り組むことが急務であると、認識を新たにしました。その上で、石岡市の農業の維持・発展を図るうえで、多くのヒントが得られ、非常に有意義な研修となりました。
【成長産業・担い手】

令和7年6月17日(火)、アグリライフセミナーを土浦地域女性農業士会との合同で開催しました。
千葉県山武郡横芝光町の農業生産法人(株)アグリスリーを視察しました。梨生産からスタートし、社長の前職であるパティシエの経験を活かしたカフェを2017年にオープン。加工商品開発と併せ、地域のネットワークづくりや女性農業者が活躍できる環境づくりに積極的に取り組み、儲かる農業のビジネスモデルとして成功しています。
当日は農園のカフェや「日本一きれいな梨園」と称されるほ場の見事な栽植管理を見学してから、活発な質疑応答がなされました。
参加者15名のうち女性農業士は5名で、セミナーの一般受講生とも交流が深められ、今後のビジネスパートナーとしての連携強化が期待できる機会としても有意義な研修会となりました。
【成長産業・担い手】

令和7年6月10日、11日の2日間にわたり水稲の中干し講習会が開催され、当部門からは今年の生育状況や中干し開始時期等について情報提供しました。両日とも雨だったにもかかわらず、JAやさと採種部会及びJAやさと稲作部会員あわせて63名が参加し、「藻の発生が多い。効果的な除草剤は何か」等の質問が活発に出され、水稲栽培に関する意識の高さが伺えました。次回は、穂肥施用のタイミングと病害虫対策について講習会を実施する予定です。
当普及センターでは、今後も栽培指導を通して水稲の生産安定、産地振興を支援してまいります。
【成長産業・担い手】

令和7年6月5日、JA水郷つくば霞ケ浦中央集荷所で、ハウスれんこん生産者、市場関係者、JA水郷つくば、県南農林事務所経営・普及部門(土浦地域農業改良普及センター)等約30名が出席して目揃え会を行い、新物れんこんの出荷を開始しました。
今年は春先の天候不順でれんこんの肥大が遅れるなど苦労しましたが、例年どおりの品質の高いれんこんを収穫することができました。
JA担当者からは出荷前のれんこんを手に、調製や選別方法、規格の遵守についての説明がありました。生産者からは多くの意見が出される活気にあふれる場となり、消費者に質の高いれんこんを届けたいという意識の高さがうかがわれました。
当部門ではれんこん生産者の所得を向上させるため、今後も安全・安心な農作物の生産を支援していきます。
【成長産業・担い手】

JAやさと梅部会では、5月27日に青ウメの出荷目揃え会が開催され、部会員と選果員の合計12名が出席しました。今年のウメの開花は平年より7~10日遅く、生育の遅れが心配されましたが、着果は良好で肥大も概ね平年並みとなっています。
目揃え会では、選果員を中心にA~C品の目合わせを行い、選果基準を確認しました。また、現時点ではカメムシ類を含む病害虫の被害は少ないですが、出荷まで気を抜かずに害虫の発生を確認したら防除すること、防除する際は収穫前日数に十分注意するよう、当部門より呼びかけました。
6月から青ウメの出荷が本格的に開始され、当部会では昨年の2~3倍の出荷量が見込まれます。当部門では、今後も栽培指導をとおしてウメの高品質安定生産を支援してまいります。
【成長産業・担い手】

当普及センター管内のJAやさと採種部会では水稲、麦、大豆の種子生産に取組んでおり、令和7年産種子用麦類を57ha作付けしています。
令和7年4月23日(水)から六条大麦のほ場審査、5月13日(火)から小麦のほ場審査が始まりました。審査は出穂期(穂の4~5割が出そろった日)と糊熟期(出穂期から15日後頃)の2回実施します。採種部会員らの立会いの下、生育状況等を確認し合否の判定を行いました。今年は出穂後に降雨が多く一部倒伏が認められましたが、病害の発生はほとんど認められず、部会員の栽培管理技術の高さが伺えました。一方で、高温多湿状態が続いており、収穫までに病害の発生が懸念されることから、改めて病害防除の徹底を呼びかけました。
当普及センターでは、継続した栽培指導を通して高品質種子の安定生産・産地支援を行ってまいります。
【成長産業・担い手】


JA水郷つくば霞ヶ浦梨部会では、4月28日に摘果講習会が開催され、部会員15名が出席しました。今年は3月、4月に平年より低い気温の日が多く、ナシの開花は昨年並みで平年並み~やや遅くなりました。
講習会では、摘果する果実や時期について改めて確認するとともに、昨年多発生した炭疽病や黒星病、害虫の防除について情報提供しました。また、当部門からの資料説明後に、部会員全員で1樹を摘果し、摘果する果実や着果状況について情報交換を行いました。
これから管内ナシ生産部会で順次講習会が開催されます。当部門では、今後も栽培指導をとおしてナシの高品質安定生産、産地振興を支援してまいります。
【成長産業・担い手】
