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更新日:2017年1月23日

侵入警戒を要する病害虫について

侵入警戒病害虫とは

海外や国内の一部で発生し,農作物等に重大な損害を与えるおそれがある病害虫が本県で発生することを防ぐため,茨城県病害虫防除所では,トラップ等による侵入警戒調査を実施しています。現在,調査対象としている病害虫は,アリモドキゾウムシ,コドリンガ,チチュウカイミバエ,火傷病(外部サイトへリンク)及びスイカ果実汚斑細菌病(外部サイトへリンク)です。
さらに,平成21年に県内の公園等のウメで発見されたウメ輪紋ウイルスについては,毎年,調査を実施しています。
これら病害虫の疑わしい被害が認められる場合には,茨城県病害虫防除所までご連絡ください。

アリモドキゾウムシ

本虫は,サツマイモの塊根に被害を与える害虫で,国内では,沖縄県全域,奄美諸島,トカラ列島,小笠原諸島で発生しています。加害された塊根は,悪臭と苦味を生じ,食用はもとより飼料用にもなりません。本虫が侵入すると,サツマイモ等の生産に大きな被害を及ぼし,甚大な経済的損失が生じる恐れがあります。
そのため,上記の発生地域からのサツマイモ(無消毒),ヨウサイ(エンサイ),アサガオ,グンバイヒルガオ等の生茎葉及び地下部の本土への持ち込みは,法律によって規制されています。もし,発生地域から持ち込めないものが届いた場合,または見つけた場合には茨城県病害虫防除所へご連絡ください。

アリモドキゾウムシ成虫農林水産省横浜植物防疫所より提供

アリモドキゾウムシ成虫
(農林水産省
横浜植物防疫所より提供)

アリモドキゾウムシ幼虫及び被害農林水産省横浜植物防疫所より提供

アリモドキゾウムシ幼虫及び被害
(農林水産省
横浜植物防疫所より提供)

チチュウカイミバエ

ナシ,ブドウ,リンゴ,柑橘類,モモ,ウリ類,ナス等多くの植物の果実に寄生するミバエ科の害虫です。成虫は体長4.5~5.5ミリメートル,幼虫は細長いウジ虫型で体長は若齢幼虫1ミリメートル,老齢幼虫8ミリメートル程度で色は不透明~クリーム色です。蛹は円筒形で,長さ3ミリメートル程度,色は暗い赤褐色を呈します。卵は,熟した直後の果実の傷口などから表皮下に2~10個程度産み付けられ,温暖な条件であれば1~3日程度で孵化します。幼虫は果実を食害しながら成長し,やがて果実から出て,土中に移行して蛹化します。アフリカ,南アメリカ,ヨーロッパ,オーストラリア,ハワイ等に広く分布しています。

チチュウカイミバエ成虫農林水産省横浜植物防疫所より提供

チチュウカイミバエ成虫
(農林水産省
横浜植物防疫所より提供)

コドリンガ

ナシ,リンゴ,モモ,スモモ,アンズ,マルメロ等のバラ科果実等を加害するチョウ目の害虫です。成虫は体長7~9ミリメートル,前翅を広げた幅は15~17ミリメートル,色は褐色でナシヒメシンクイより大型です。幼虫は老熟すると,体長が20ミリメートルに達し,体色は赤みがかった乳白色となります。卵は熟していない果実や葉の表面に産み付けられ,孵化した幼虫は,果実を食害しながら内部に侵入します。老熟幼虫はやがて果実から脱出し,蛹化するために樹皮下や地上の落葉中に移動します。ナシヒメシンクイと異なり,幼虫は新梢に食入することはありません。
現在では赤道付近及び極圏を除き,ほとんど全世界に分布を広げています。

コドリンガ成虫農林水産省横浜植物防疫所より提供

コドリンガ成虫
(農林水産省
横浜植物防疫所より提供)

コドリンガ幼虫農林水産省横浜植物防疫所より提供

コドリンガ幼虫
(農林水産省
横浜植物防疫所より提供)

ウメ輪紋ウイルス(プラムポックスウイルス)

本ウイルスは,サクラ節を除くサクラ属の果樹(モモ,スモモ,ネクタリン,アンズ,オウトウなど),セイヨウマユミ,ナガバクコ,ヨウシュイボタなどの植物に重大な被害を与える病原ウイルスで,欧州,アジア,北米,南米等で発生が確認されています。国内では,平成21年に東京都青梅市で発見されて以降,平成28年12月までに12都府県において発生が確認されています。特に,地域的な発生の広がりが確認されている東京都や大阪府,兵庫県,愛知県の19市町では,国の緊急防除区域に指定され,ウイルスの封じ込め及び根絶に向けた防除が実施されています。また,県内においては,平成21年に水戸市,平成23年に古河市のそれぞれの公園で発生が確認され,緊急防除区域に準じて防除対策ならびに発生監視調査を行ってきました。その結果,3年連続で感染が認められなかったことから,平成27年に古河市,平成28年に水戸市で根絶が確認されました。さらに,県内の公園や生産園についても,発生の有無を毎年調査していますが,本年(平成28年)の調査の結果は,全て陰性で,県内での感染樹は認められませんでした。
この病気は,アブラムシ類により媒介されるほか,感染樹を穂木や苗として使用することにより広がります。症状は,葉に退緑斑点や輪紋が生じるほか,果実の表面に斑紋が現れ,商品価値が失われたり,成熟前の落果により減収したりするとの報告があります。国内で広く感染が認められているウメでは,葉の輪紋や花弁の斑入り症状が見られるのが特徴です。
なお,このウイルスは,種子や果実から他の樹に感染することはありません。また,人には感染しないので,果実を食べても健康に影響はありません。



ウメにおける葉の退緑斑紋症状

ウメの葉の退緑斑紋症状

ウメにおける葉の輪紋症状

ウメの葉の輪紋症状

 

農林水産省は,植物防疫法に基づく緊急防除省令を平成22年から施行しています。詳細の情報は,以下のホームページを参照ください。
◎農林水産省「ウメ輪紋ウイルス(プラムポックスウイルス)の防除について」(外部サイトへリンク)
◎横浜植物防疫所「ウメ輪紋ウイルス(プラムポックスウイルス)の緊急防除について」(外部サイトへリンク)

このページに関するお問い合わせ

農林水産部農業総合センター病害虫防除部防除指導課

茨城県笠間市安居3165-1(園芸研究所内)

電話番号:0299-45-8200

FAX番号:0299-45-8255

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