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更新日:2023年3月9日
森林の持つ公益的機能を発揮させるためには、下刈や間伐などの森林整備を担う林業労働者の確保・育成が求められています。
本県ではこれまで、林業労働者数を示す統計として、5年ごとに実施する国勢調査の林業就業者数を用いてきました。林業就業者数は、管理職・事務職等を含む、林業を主業とする事業所で働く労働者の人数です。しかしながら、平成22年国勢調査において産業分類の見直しがあり、それまで林業以外の産業に分類されていた事業所の一部が林業を主業とする事業所に分類されたため、平成17年以前と平成22年以後の林業就業者数を単純に比較できない状況になっています。
一方、林業労働者数を示す他の統計としては、就業している事業体の産業分類に関わらず、森林作業等に従事している労働者の人数を示す林業従事者数があります。林業従事者数は、昭和55年以降の単純比較が可能ですが、抽出推計に基づく数値であるため誤差が見込まれます。
国の「森林・林業白書」においては双方を併記していることから、県内の林業労働者数についても、林業従事者数・林業就業者数の順に併記します。
さて、平成27年における県内の林業労働者数は、林業従事者が510人(男480人・女30人)、林業就業者が724人(男611人・女113人)となっています(図1・図2)。本県の林業労働者については、長らく減少・高齢化が進行していましたが、近年は人数の下げ止まり・若返りの傾向が見られます。
また、新規就業者は、平成14年まで減少傾向にありましたが、平成15年から国で実施している緑の雇用現場技能者育成対策事業により回復傾向にあります。直近5年間における県内認定事業体の新規就業者は、最大で年間45人、最小で年間26人となり、平均すると年間約37人となります(図3)。
(図1)県内の林業従事者の推移(出典:国勢調査)
(図2)県内の林業就業者の推移(出典:国勢調査)
(図3)県内認定事業体の新規就業者数(出典:林野庁統計調査)
地球温暖化など環境問題への関心や自然志向の高まりを背景にして、森林への関心が増しており、IターンやUターンなど林業への就労希望者は増加傾向にあります。
傾斜地での作業、チェーンソーなどの刃物の使用など肉体的にハードな面もありますが、恵まれた自然環境を職場にすることができ、次世代に優れた環境を引き継ぐ観点からも、社会的な意義のある仕事です。
森林ボランティア・緑の募金活動については、「公益社団法人茨城県緑化推進機構」ホームページをご覧ください。
茨城県では、林業就労者の確保・育成対策について、茨城県林業労働力確保支援センター(公益社団法人茨城県林業協会内)を中心として、林業就労者の雇用情報の提供、就業前・就業者を対象とした専門的技術習得のための研修などの支援をしています。直近5年間における就業相談件数は毎年増加しています(図4)。
(図4)茨城県林業協会での就業相談件数
名称 | 掲載号 |
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4月号 |
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林業という仕事(株式会社ヨシナリ林業:齋藤真輝さん)(PDF:115KB) |
5月号 |
「緑の雇用」研修を受講して(有限会社佐川運送:鈴木裕太さん)(PDF:132KB) |
8月号 |
フォレストリーダーになって(笠間広域森林組合:綿引隆範さん)(PDF:134KB) |
9月号 |
様々な研修会を通しての実践(大北産業株式会社:澤俊一さん)(PDF:416KB) |
12月号 |
名称 |
掲載号 |
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4月号 |
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6月号 |
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8月号 |
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10月号 |
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12月号 |
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2月号 |
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3月号 |
茨城県林業労働力確保支援センター(公益社団法人茨城県森林・林業協会内)
〒310-0011茨城県水戸市三の丸1-3-2
電話番号029-225-5949FAX029-225-6847
E-mailringyoukyoukai@k5.dion.ne.jp
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