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更新日:2023年5月17日

サツマイモ基腐病に注意しましょう!

サツマイモ基腐病(もとぐされびょう)は、発病するとつるや葉が枯れ、土中のイモが腐る病気です。「糸状菌(カビ)」によって引き起こされ、その菌に感染した種苗や、畑などに残った茎、葉、イモなどが伝染源になります。(見かけ上は健全な苗やイモでも保菌している可能性があるため、注意が必要です。)

発病した株にできた胞子(カビのもと)が水を介して周辺の株に広がるため、降雨などによって畑に水たまりができると、胞子が周辺の株にも広がり、感染が拡大します。

育苗期から生育期、収穫期から貯蔵期間中に至るまで、年間を通して感染・発病する機会があるため、日頃から本病の侵入防止と、早期発見・早期対策に努めましょう。

※令和5年1月現在では、沖縄県・宮崎県・鹿児島県・福岡県・長崎県・熊本県・高知県・静岡県・岐阜県・群馬県・茨城県・東京都・千葉県・岩手県・愛媛県・福井県・埼玉県・山形県・石川県・北海道・鳥取県・長野県・広島県・徳島県・神奈川県・兵庫県・岡山県、大阪府、和歌山県、三重県の30都道府県で発生が確認されています。

 

生育時期別の詳しい対策情報は、以下をご確認ください。

育苗期(2月~)

健全苗の確保

〇 苗の増殖は、ウイルスフリー苗を使用しましょう。

〇 種イモから苗を増殖する場合は、病害等が発生していない畑で生産されたイモを使用し、伏せ込む前には

 種イモの消毒を行いましょう。

〈注意点〉・ サツマイモ基腐病発生地域からは、種イモや切苗を持ち込まないでください。

     ・ 来歴が不明な種イモや切苗は絶対に使用しないでください。

〇 苗床をよく観察し、葉巻や株の萎縮、葉の変色、苗基部の黒変等の疑わしい症状がないか確認しましょ

 う。

植付期(4月~)

苗消毒

〇 採苗した苗は、採苗後速やかに苗消毒をしてください。

〇 切苗を購入するときは、基腐病対策が徹底されていることを販売店に確認し、未消毒の場合は、購入後に

 必ず苗消毒をしてください。

畑への対策

〇 排水の悪い畑は、発病しやすいため、明きょ設置や耕盤破砕、枕畝の途中に排水溝を設置するなど、排水

 対策を徹底しましょう。

〇 苗を植え付ける前に、畑の土壌消毒を行いましょう。(適切な土壌水分であることを確認し、必ず被覆し

 て行いましょう。)

〇 畑ごとに植え付けた苗の苗床の場所や採苗日、ウイルスフリー苗等の購入先を記録してください。

育苗床の片付け

〇 採苗終了後は、残さをできるだけ持ち出し、適切に処分してください。

〇 月に1、2回程度育苗床を耕うんし、残さの分解を促しましょう。その後、育苗施設を閉めきって、太陽

 熱土壌消毒を行いましょう。

生育期(5月~)

早期発見のために

〇 茎葉が繁茂する時期になると初期症状を見つけにくくなるので、生育初期から畑をよく観察しましょう。

〇 植え付け約2か月後から少なくとも月2回程度、地上部の成長に異常(葉の変色、株元の茎の黒変等)が

 ないか確認しましょう。

〇 畑ごとの作業状況を記録するようにしましょう。

収穫期(8月~)

収穫の準備

〇 収穫前に必ず畑をよく観察し、生育不良や株元の黒変を伴う葉の変色、枯死株等の異常がないか確認しま

 しょう。

〇 コンテナ等は、水で洗浄し、土を完全に落としたうえで、資材消毒剤(ケミクロンG等)で消毒してから

 使用しましょう。(消毒剤を使用する際は、製品ラベルの注意事項を必ず読んで、使用方法を守ってくださ

 い。)消毒後は、水洗いし、よく乾燥させて使用してください。

収穫時の対応

〇 なりつるの黒変、イモのなり首側からの変色や腐敗がないか、イモから芽が出ていないか(萌芽)などに

 注意してください。

〇 収穫したイモは、後からどこの畑で生産されたイモかを確認できるよう、コンテナごと、またはパレット

 ごとに収穫した畑を記録してください。

〇 別の畑で作業する前には、農機具や長靴についた土はよく落とし、水できれいに洗浄してください。

 ※ 畑に病原菌が入ることを防ぐため、コンテナや農機具、長靴等の洗浄水がほ場に流れ込まないよう注意

  しましょう。

貯蔵期(11月~)

貯蔵中の対応

〇 貯蔵中のイモは、月に1回程度(貯蔵庫を開けた時など)、異常がないか確認してください。

〇 貯蔵中に症状が出ているイモを見つけた場合、そのイモが入っているコンテナを貯蔵庫から外に出して隔

 離してください。

次作に向けた準備

〈発病を防ぐために〉

〇 収穫終了後に畑に残った茎、葉、イモは、可能な限り畑の外に持ち出し、適切に処分しましょう。

〇 持ち出しきれない茎、葉、イモの腐熟を促進するため、丁寧かつ速やかに耕うんを行いましょう。

 ※ サツマイモ基腐病が発病した畑では、次作の発病を防ぐために、ヒルガオ科以外の作物を2年以上作付

  けするか、休作を検討してください。

〈苗増殖について〉

〇 苗増殖はウイルスフリー苗を使用してください。

〇 種イモで増殖する場合は、病害等の発生していない畑から収穫されたイモのみを使用してください。

 ※ 種イモで増殖する場合の注意点

  ・ 種イモとして使用するイモの栽培履歴は、必ず記録してください。

  ・ サツマイモ基腐病が発病した畑のイモは、種イモとして使用しないでください。

〇 種イモ、切苗等の生産者間の譲渡は絶対に行わないでください。

疑わしい症状を発見した場合の連絡先

サツマイモ基腐病と疑われる症状を発見した場合には、抜き取り等を行わず、速やかに以下の県機関へご連絡をお願いします。

〈鹿嶋市、神栖市、鉾田市にお住まいの方〉

  鹿行農林事務所 経営・普及部門

   0291ー33ー6192

〈潮来市、行方市にお住まいの方〉

  行方地域農業改良普及センター

   0299ー72ー0256

サツマイモ基腐病に関するチラシはこちら

育苗期~植付期(PDF:2,020KB)(令和5年1月茨城県農業技術課作成)

生育期~収穫期(PDF:6,955KB)(令和3年6月茨城県農業技術課作成)

収穫期~貯蔵期(PDF:2,057KB)(令和3年9月茨城県農業技術課作成)

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鹿行農林事務所振興・環境室_

〒311-1593 茨城県鉾田市鉾田1367-3鉾田合同庁舎内

電話番号:0291-33-4117

FAX番号:0291-33-4264

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