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特定外来生物(植物)

特定外来生物(植物)のうち,茨城県内に定着している主なものです。

  • オオキンケイギク
  • オオバナミズキンバイ
  • オオハンゴンソウ
  • オオフサモ
  • ナガエツルノゲイトウ
  • ミズヒマワリ

オオキンケイギク(キク科)

 ookinkeigiku <分布>北アメリカ

<特長>高さ:30~70センチメートル

初夏に鮮やかな黄色い花を咲かせる。根が枯れずに残るため、毎年茎や葉を伸ばす。根元近くから出る葉に長い柄があり小さい葉にわかれる。

繁殖力が強く、在来の植物の生育場所を奪うおそれがある。

オオキンケイギク・パンフレット(環境省)(PDF:544KB)

オオバナミズキンバイ(アカバナ科)

oobanamizukinbai

oobanamizukinnbai2

<分布>南アメリカ、北アメリカ南部
<特長>高:30~80センチメートル

5~10月、鮮やかな黄色の花を咲かせる。茎には粘る密毛がある。

湖沼ため池などに生育する多年生の浮葉~抽水~湿生植物。湿地では直立、水中では走出枝を伸ばす、無毛の茎が立ち上り抽水形か浮葉を拡げていく。繁殖力が強く、在来の植物の生育場所を奪うおそれがある。
指定状況平成26年6月:特定外来生物
平成27年3月:緊急対策外来種

日本国内では、琵琶湖で大量に繁茂している。

 

オオハンゴンソウ(キク科)

oohangonsou

oohangonsou2

<分布>北アメリカ

<特長>高さ:1~3メートル

7月~10月、鮮やかな黄色い花を咲かせる。

道ばた、荒地、畑地、湿原、河川敷などに生育する。肥沃で湿った、ときに湧水のあるところや他の植物が生えている環境にも生育する。

地中を地下茎が這い、そこから地上で枝分かれし、地上部が刈り取られても残った地下茎から茎を出して再生する。

日本国内では、北海道の山中や日光など自然度の高い環境に侵入・定着し、湿原植物などの希少な在来植物を駆逐するおそれがある。

オオフサモ(アリノトウグサ科)

oohusamo

<分布>北アメリカ

<特長>高さ:最長約1メートル

6月ごろ目立たない小さな花を咲かせる。水中から水上に伸び、根が枯れずに残るため、毎年茎や葉を伸ばす。湖沼、河川、池、水路、一部の休耕田など水が浅いところに生える。日本で見られるのは雌株のみのため、種子は確認されていないが、ばらばらになった茎から葉や根を出して再生する。

水路や湖沼で大繁茂し、水路の水流を妨げたり、他の植物の生育場所を奪うおそれがある。

ナガエツルノゲイトウ

nagaeturunogeitou

<分布>南アメリカ

<特長>高さ:約1メートル

4月~10月に白い小さな花を咲かせる。

水中から水上に伸び、根が枯れずに残るため、毎年茎や葉を伸ばす。池沼、水路、湿った畑地などに生える。長期間の乾燥に耐えられ、陸上植物としても生育できる。一般には淡水に生育するが、耐塩性が強い。根本の方の茎は横に這いながら枝分かれし、根を出す。茎の切れ端による繁殖が非常に旺盛であり、肥沃な条件下では急激に増殖する。

水路の水流や船の航行を妨げたり、他の植物の生育場所を奪うことがある。水田雑草となり、農業被害を及ぼすおそれがある。

ミズヒマワリ(キク科)

 

mizuhimawari

<分布>中央・南アメリカ

<特長>高さ:50センチメートル~2メートル

秋に小さな白い花を咲かせる。

河川などの水中や水際に生育し、毎年茎や葉を伸ばす。横に伸びた茎の節からは新たに芽や根が出て、茎がちぎれると節から根を出しすぐに繁殖する。
葉は名前の由来であるひまわりの葉に似ている。

水路や河川の水流を妨げたり、在来植物の生育場所を奪うことがある。また、魚類の生育を脅かすおそれがある。