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更新日:2015年3月23日

知事定例記者会見における発言要旨130419

この資料は、県政記者クラブとの定例記者会見での発言内容を要約したものです。

(作成:広報広聴課)
平成25年4月19日(金曜日)
11時15分~11時45分 会見室

 指定廃棄物の最終処分場について(1)

毎日(幹事社):まず,幹事社を代表して毎日新聞から質問をさせていただきます。
先週,指定廃棄物に関する市町村長会議が行われました。週明けの22日に,今度は国で有識者会議が予定されていますが,先日の市町村長会議で,一部の市町村長から,福島県内に集約すべきという意見もありました。現状,週明けの有識者会議に向けて,各市町村からどのような意見が挙がっているかをまずお聞かせいただけますでしょうか。

知事:昨日までに回答してくれるようにお願いしていたのですが,若干遅れておりまして,これまでに12市町村からの回答が出てきていると聞いております。
その中には,先日の指定廃棄物処理促進市町村長会議の際にも出されましたように,福島の1カ所に集約できないのかという意見もいくつか出されているようです。今日中に何とかまとめていきたいと思っておりますが,全体像はまだはっきりしておりません。意見を取りまとめて環境省に伝え,22日に開催される第2回指定廃棄物処分等有識者会議に反映してもらいたいと考えております。

毎日(幹事社):指定廃棄物に関連した質問です。国の基本方針としては,指定廃棄物を排出した各県ごとに集約をしてほしいということなのですが,福島県内に集約を求める意見もある中で,県としては,今後,各市町村にどのような理解を図っていくかをお聞かせいただけますでしょうか。

知事:これから市町村の意見を聞いたうえで考えてまいります。いずれにしましても,福島県のそれぞれの地域の住民感情もしっかり考え,いろいろな意見を聞きながら,トータルの中で環境省が方針を出されていくのではないかと思っています。

 知事選について

毎日(幹事社):一昨日,44の市町村長から次期知事選への出馬の要請がありました。市町村長から早期の出馬要請があったのですが,知事としてはいつのタイミングで最終的に態度を表明されますか。

知事:行政を行っていく上では,早い時期に選挙モードに入ってしまうのはあまり好ましいことではないと思っていますので,これから皆さん方のご意見なども参考にさせていただきながら,検討していきたいと思っています。いつ頃ということについては,今の段階では考えておりません。

 新中核病院について

NHK:中核病院についてお尋ねします。
筑西市で市長選があって,須藤氏が当選したわけですが,選挙中の話や選挙後の取材に対して,県と筑西市と桜川市の3者の合意で,場所は竹島にこだわらないとか,まずは桜川市と筑西市と協和中央病院の3者で協議のテーブルにつくとか,まずは筑西市と桜川市で話すべきだとか,今まで県と合意していたこととは少し違うことを話しているように感じますが,その点について知事はどう受け止めていますか。

知事:2市2病院で行う案が,両市議会などとの関係もあって合意には至らなかった。そのような中で,筑西市のほうから,協和中央病院と筑西市民病院を統合するという案が出てきていましたので,桜川市のほうをどうするかということもありますから,県西総合病院も含めてこれからの地域医療再生に取り組む形をとったらどうかということで,折衷案というか,県としての案を提示したところであります。
したがって,我々として,2市が話し合って別な形が出てくるというのであれば,それはそれで結構ですが,一方で地域医療再生臨時特例交付金の使用期限も迫っておりますので,いずれにしても早急な取組みをお願いしたいと考えております。

NHK:県として折衷案は提案したけれども,市長も代わったこともあり,筑西市と桜川市の間でまた新たな2市が合意できるような案が出れば,そういった案でも構わないということでしょうか。

知事:それはもちろん,地元の意思を最優先ということでありますので。

NHK:この問題は,ずっと時間がないと言われていますが,実際はいつ頃までがリミットになるのですか。

知事:国のほうからは,年度内に建物本体の実施設計ぐらいまではという話がありますので,地元の状況がこれからどう進んでいくかによって,我々としてもどういう対応をしていくか,状況を踏まえながら判断していかなくてはならないと思っています。

NHK:年度内というのは,今年度中にということですか。

知事:確か,建物本体の実施設計まで着手するようにということを国のほうから言われていたと思います。

NHK:筑西市の状況も変わったということで,県としては,まず,地元の今の意向を確かめて,それからバックアップしていきたいという立ち位置なのでしょうか。

知事:国のほうからは,平成25年度末までに建物本体の実施設計が完了すれば着工と認めてもいいかのような話は伺っておりますが,それまでに,間に合うのかどうか。これからどのように進んでいくのかによって,いろいろな対応をしていかざるを得ないと思っています。

NHK:この問題は,かなり長い期間,場所とかも含めて決まらない状況が続いていますが,こういった状況についてはどう感じていますか。

知事:ある案が出てくると片方が反対するというようなことが繰り返し続いてきていたわけです。こういったことを何とか防いでほしいという思いは強く持っています。これまでも具体的に腹を割ってお互いに話し合いをしてきたはずなのですが,なかなか合意に至らない。間違いなく早いほうがいいという感じは私も持っております。
ただ,現場がそのような状態になっているので,これを強引に県として云々ということもできませんので,これはやむを得ないと思っております。

 主権回復・国際社会復帰を記念する式典への対応について

茨城A:来週の28日に主権回復の日を政府が挙行する予定ですが,知事は出席する予定でしょうか。

知事:それは榊副知事に代理で出てもらう予定です。

茨城A:知事本人が出席しない理由というのはあるのでしょうか。

知事:先約がありまして,そちらでは私が極めて重要な役割を果たすことになっていますので,そちらを優先することにしています。

 教育委員会制度の在り方について

茨城A:昨日,知事が中教審に出席されて,教育長の権限についてご発言がありました。逆側に見れば,政治が教育に入り込んでいくとなると,政教分離についても懸念する考え方もあると思うのですが,そういった指摘に対して知事はどんなお考えをお持ちでしょうか。

知事:例えば,茨城県の予算では,約4分の1が教育費です。教育はそれほど重要なものですし,小学校の統廃合や新しい特別支援学校の整備などについて,教育長までの判断で進めることは,私は好ましくないのではないかと思っております。それはあくまで選挙を経た首長さん方が選挙民の意見も踏まえながら判断していくことが必要だろうと思っています。
そして,例えば,都道府県の教育長についてみますと,平成12年までは,教育長は教育委員である必要はなかったわけですから,都道府県議会の同意を得て任命されたわけではないのです。それでうまくいっていたのを,平成12年に,国の承認を不要とする代わりに(教育委員として)議会の同意を必要とするという改正を行ったわけです。国の承認はなくして当然ですが,議会の同意が必要とされたことによって,各市町村で見られますように,首長として,この人に教育長になってもらって,教育行政にしっかり取り組んでいきたいと思う人を任命できないというのでは問題だろうと私は思っています。
教育行政の責務を教育長に任せることは,ある程度までは当然ですが,(教育長の)上司として首長がいるのだろうと思っていますので,そのような意味も含めて,任命形式などもきちんと考えていくべきではないかと昨日の会議では申し上げました。
国のほうでは委員会制度をとっておらず,政治そのもので,文部科学大臣の任命を行っています。国はそのような形なのに,なぜ地方は,政治的中立性の確保ということで,首長が選挙で約束したことが,場合によってできないかもしれないような制度にしておくのか。私は問題だろうと思っております。

茨城A:一方で,首長選もいろいろな選挙があります。一つの対立軸で選挙が行われるケースもあり,あまり教育に関しての争点がない中で,突出した首長が生まれる可能性もあります。その中で,その突出した部分をきちんとチェックするということについて,今後の教育委員会のあり方をどうお考えでしょうか。

知事:そのような心配があるとすれば,教育長と教育委員をきちんと分けて,教育委員のほうでチェックできるようなシステムをつくっていけばいいのではないかと思っております。
国の文部科学大臣,そして教育再生実行会議や中央教育審議会などの委員さん方は,学校制度や教育委員会制度のあり方について考えていますが,国会の同意を得ているわけではないのです。地方の教育委員会での議論よりもはるかに重要なことを議論していて,政府のほうはそれに基づいてこれからいろいろな施策を実施しようとしていますが,その委員などが全く議会の同意も得ていないのに,地方の教育長についてだけ,議会の同意を得なければ任命できないというのは,私は少しおかしいのではないかと思っています。

茨城A:改めて,教育再生実行会議が提言した内容については,知事は概ね満足した内容ということですか。

知事:提言の中に,(首長による教育長の任命・罷免に際しては)議会の同意を得るということが書いてありますが,私はそこには異論があるので,これからもっと議論する必要があるのではないかと思っています。
今おっしゃったように,突出した人が出てくるかどうかということもありますが,一方で,例えば,古河市では,入学式,卒業式が行われる重要な時期に教育長がいないのです。そのような状況が好ましいのかどうかということです。

 憲法第96条の改正について

茨城A:安倍総理が,憲法の改正について,96条に関して,3分の2ではなくて2分の1にした方がいいのではないかということをおっしゃっています。その点について知事はどんなお考えをお持ちでしょうか。

知事:これについては,私自身は,今明確な考えは持っておりません。政党によって意見も異なっているようでもありますし,もしそのような改正をされるならば,十分に議論して国会で決めていってほしいと思います。

茨城A:欧米などでは何度も改正があることも指摘されていますし,占領下で作られた憲法については改正すべきだという意見もあります。
その中で,参議院選挙で,自民党なども争点化したいなどという積極的な意見がありますが,その点についてはどうお考えですか。

知事:国民の皆さんの意見を聞くという意味では,争点化した上で選挙を行うことは考えられることだと思いますし,結構なことだと思います。

 インターネットを利用した選挙運動の解禁について(1)

朝日:次の参院選挙からインターネットを使った選挙運動が解禁されることになりました。若者の関心が高まって投票率が上がるという期待がある一方,例えば,誹謗中傷であったり,なりすましであったり,そんな懸念もありますが,知事はこの解禁についてどのようにお考えでしょうか。

知事:韓国の大統領選の例などを見ていますと,投票率がかなり上がっているようです。特に若い人の投票率が上がっているということですので,若い方々に政治への関心を持ってもらうためには,良い改正なのではと思っております。
ただ,韓国でもあったようですが,いろいろな誹謗中傷が行われているようです。そういったことについてどのような規制をかけて,誹謗中傷が起こらないような措置をとっていくのか。例えば,誹謗中傷された場合に,候補者がそれを全部チェックすることなどは不可能ですので,誹謗中傷などが起こらないような制度にしていってもらいたいと思っています。

 指定廃棄物の最終処分場について(2)

共同:最終処分場の件です。福島に集約すればいいという多数の首長さんの声があるのですが,知事ご自身はその案についてはどのように思われますか。

知事:福島県民,地元の住民の方々の気持ちを十分に酌みながら,理解を得られるのであれば,実際問題として,その地域の放射性物質濃度よりも濃度が低いものでありますから,集約することも考えられるかもしれませんが,その場合には,地域の住民の意向を十分忖度していく必要があるのだろうと思います。

 中国における鳥インフルエンザへの対応について

共同:中国で鳥インフルエンザが猛威を振るっているのですが,茨城県では,特に対策が必要なのは,茨城空港になると思うのですが,どういう対策を今後とるご予定ですか。

知事:今は薬剤入りのマットを敷いて靴底を消毒しています。それは国内線も一緒です。加えて,サーモグラフィーでそこを通られる方の体温を観測し,体温が異常に高い方については,いろいろお話を聞かせてもらうという態勢をとっています。

共同:春秋航空で上海から来る方に特に何か対策をするということはありますか。皆さん一律に同じですか。

知事:変わりありません。

 インターネットを利用した選挙運動の解禁について(2)

茨城B:先ほど,インターネットを活用した選挙が解禁というお話が出ました。それに関連して,参院選からということですが,それ以降の地方選挙にも適用されるということです。もちろん知事選にも適用されるということになりますが,その点について,これまでの選挙とかなり様変わりするのではないかと言われているのですが,知事ご自身のお考えとして,どのようなイメージをお持ちでしょうか。

知事:私自身どうするかということについては,まだまだ自分の身の振り方を決めていませんので,それは別といたしまして,インターネットをより活用したさまざまな取組みが今度の参議院選挙で行われていくと思います。そういったことを十分に参考にしながらその後の選挙は行われていくのだろうと思っていまして,個人が(1人で)考えるより,いろいろな人が考えるととんでもないような発想も出てきますので,その中から有効なものはどんどん活用していくような時代になってくるのではないかと思っています。
ただ,一方で,先ほど申し上げましたが,誹謗中傷といったことが起こらないような体制をつくっておかないといけないと思います。いかにも第三者的な意見として片方にひいきしたようなことを言うとか,そういうことがあっては困るなと思っています。
例えば,この間,ある市の市長選挙でも,私のところへ情報として入ってきたのは,「片方の新人が大変優勢で,ほぼそちらで勝敗が決したので報道陣がそちらへたくさん集まっています」ということでしたが,全くのデマなのです。しかし,もしそういうことを聞いた人がいるとすれば,投票行動にかなり影響してしまうのではないかと思っています。
そういうデマなどを飛ばせない仕組みというのは難しいかもしれませんが,デマを飛ばしたらきちんと罰則を受けるようなシステムを考えていく必要があるのだろうと思います。

 茨城空港について

日経:茨城空港に関連する質問です。ソウル便の運休が続いていますが,チャーター便は非常に好調で満席だったと。ただ一方で,アシアナさんは,夏ダイヤの申請は見送ったようで,まだ運休の状態が続いているわけですが,今後も,県としては,例えば,同様のチャーターを運航するとか,回復に向けてどのような態度で臨んでいかれるのでしょうか。

知事:採算が見込めなければ民間航空機は当然就航してくれません。今,成田空港からも安い便が飛んでいますので,それでもお客さんがある程度確保できるだろうということを示していかなければいけないわけです。そういった状況を見ていきたいと思いますが,今はまだまだ成田空港以外からも飛ばさないと需要に応えられないという状況になっていません。全体としての往来,交流がまだかつてのような状況になっていない。
そして,この地域について言いますと,私自身は,空間放射線量率についてソウルよりも茨城のほうが低いのですよというようなことを,図面にきちんと各国(各都市)の数値を落として説明をしているのですが,一方で,地震の問題も最近言われるようになってきております。韓国は極めて地震が少ないそうで,地震をこちらで経験するとびっくりしてしまって,なかなか需要が戻ってきていないというようなことも聞いております。
そういう諸々の状況を考えながら,チャーター便などで需要がしっかりあるということを示しながら,将来の回復に向けて頑張っていきたいと思っています。

 大型連休の誘客に向けたPRについて

茨城B:これからゴールデンウィークに入っていきますが,今年のテーマの一つに風評払拭があります。連休の誘客振興キャンペーンというか,盛り上げ策というか,県としての対策があれば教えていただけますか。それから,連休中の知事のご予定がもしあれば教えていただきたいのですが。

知事:ご承知のとおり,筑波山のつつじまつり,竜神峡の鯉のぼりまつり,笠間の陶炎祭,国営ひたち海浜公園のネモフィラハーモニー,あるいは,高萩の方では常陸国風土記勅撰1300年記念祭等々いろいろな催しが行われます。それ以外にもたくさんあると思いますが,そういったことについては,記者クラブにもPRについて協力してもらえるようにお願いをしていきたいと思っています。
私自身は,今のところ,具体的な計画は立てておりません。

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