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更新日:2018年2月6日

 

知事定例記者会見における発言要旨170203

この資料は,県政記者クラブとの定例記者会見での発言内容を要約したものです。

 

平成29年度当初予算編成について(1)

稀勢の里関の横綱昇進について(1)

平成29年度当初予算編成について(2)

常住人口調査における人口増減について

茨城県北芸術祭について(1)

米の輸出拡大に向けた取組について

平成29年度当初予算編成について(3)

茨城県北芸術祭について(2)

稀勢の里関の横綱昇進について(2)

原子力安全協定の見直しについて(1)

平成28年度補正予算案について

環太平洋パートナーシップ協定(TPP)について

トランプ米大統領について

原子力安全協定の見直しについて(2)

稀勢の里関の横綱昇進について(3)

 

(作成:広報広聴課)
平成29年2月3日(金曜日)
11時16分~11時41分会見


 平成29年度当初予算編成について(1)


産経(幹事社):幹事社の産経新聞です。まず,新年度の予算編成が大詰めに入っていると思われますが,規模感と,特に力を注ぐ分野などを教えていただきたいです。

知事:東日本大震災関連の予算が少し減ってきますので,今年度予算よりちょっとぐらい少なめかなという感じです。

どういうところにということでありますが,社会保障関係費がどうしても膨らんできますので,これはやむを得ないのかなと思っておりますし,また,少子化対策ということが大きな課題になってきていますので,そういった方面に力を入れていきたい。あるいは,少人数学級などにも力を入れていきたいなと思っております。さらに加えて,リーマンショック後,県単公共事業などはだいぶ削ってきていますので,道路にも損傷などが生じておりますから,そういったことを埋めるための県単公共事業の増額などを図っていきたいと考えております。

 

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 稀勢の里関の横綱昇進について(1)


産経(幹事社):稀勢の里関のことなのですが,口上ですとか土俵入りなどをご覧になったかと思いますが,改めて所感をいただければと思います。

知事:まずは,本当によかったなという感じです。日本国民が待ち望んでいた日本出身横綱が茨城から出たということについては,我々も大いに誇りにしたいと思います。

そしてまた私自身も,稀勢の里関がまだ10代のころからよく知っておりますので,そういった点で,ここまでよく成長してくれたなと,努力で天才に勝つということを言ってくれていますが,すばらしい発想を持っていたなということを改めて感じております。

産経(幹事社):稀勢の里関の県庁への訪問など,日程,ご予定のほうは固まっていますか。

知事:2月9日に来たいという話をさっき正式に聞きました。ですから,2月9日に来られたときに県民栄誉賞の授与等をするかどうか,考えていきたいと思います。県民栄誉賞を授与することはもう決めていますが,どの場でするかということを,今,考えていたのですが,2月9日に来られるということであれば,その場で授与するのもいい方法かなと思っております。

産経(幹事社):県民栄誉賞の授与を決められたということですが,決め手のほうをお願いします。

知事:これまで,オリンピック選手などが金メダルを取られたときには県民栄誉賞を差し上げてまいりましたが,これだけ日本全体が待ち望んでいた日本出身横綱でありますから,それは当然,県民栄誉賞を差し上げていいのだろうと思っています。

産経(幹事社):牛久市のほうではパレードをされますが,県のほうでは特にその予定というのはいかがでしょうか。

知事:パレードまでは今のところ考えていません。

共同:稀勢の里関への県民栄誉賞ですが,県として贈ることを決めたのはいつなのかということと,9日に来られるということですが,時間帯など決まっていますでしょうか。

知事:いいえ,まだ時間までははっきり聞いておりません。きょう,私の日程調整のところに,職員から,2月9日2時ごろに来られたいという感じのことが来ていましたが,正確な時間までは入っておりません。これからいろいろ調整していくのだろうと思います。

それから,稀勢の里関に県民栄誉賞ということについては,横綱になるということが決まったときから,私どもは考えておりました。

共同:県の正式な手続きとしては,いつの時点でというのは特にないのでしょうか。

知事:県民栄誉賞の場合は,知事が随時できるような形になっておりますので,それはございません。

共同:横綱に決まったそのときから,もう知事の中では贈ることを決めていらっしゃったと,そういうことでよろしいですか。

知事:はい,そうです。

東京:先ほど10代のころからよく知っていたというお話がありましたが,具体的にはどんな感じでご縁があったか,教えていただければと思います。

知事:最初,実は,稀勢の里関,当時は萩原関だったのですが,後援会をつくるときに,牛久市だけではなくて,将来,間違いなく大飛躍をしていく関取になるだろうということで,県全体で後援会をつくったらいいではないかということで,できるだけ経済界の人に会長を引き受けてもらえばいいのではないかということを議論しておりまして,そして私が関さんをぜひ会長にお願いしたいということでお願いし,関さんからは,では知事が名誉会長をやってくれよということで名誉会長をやってきておりますので,それだけでももう十何年になると思います。そのころからのいろいろお付き合いということです。

 

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 平成29年度当初予算編成について(2)


茨城:新年度予算案について伺います。一般会計の総額はどれぐらいになると見込んでいらっしゃるのでしょうか。

知事:1兆1,000億円ぐらいだと思います。今年度とあまり変わらない感じです。

茨城:では,本年度当初よりわずかに減るぐらいで,1兆1,000億円は超えるということでしょうか。

知事:そうですね。

茨城:国が今度の補正予算で税収を下方修正することを盛り込んでいますが,県税収入の本年度の見通しですとか,来年度以降の見通しについてどのようにお考えでしょうか。

知事:これは,我々としては,地財対策というのが国のほうで策定されていきますので,それに応じた形で税収の伸びなどを計算しているところであります。

これにつきましては,仮に景気が減速して税収が減った場合には減収補填債が発行できるとか,そういう財政手当てもされていますので,我々としては,地財計画などをもとにしながら,さまざまな歳入面での見通しを立て,それに応じて歳出を計画していくということになってまいります。

茨城:予算案の中身として,先ほど少子化対策ですとか県単公共事業とありましたが,目玉となるような事業ですとか取り組みが,今の段階で言えるところがあったらお願いします。

知事:あまり今日しゃべってしまうのも何ですが,先ほど言いましたように,少人数教育とか,あるいは医師の修学資金の額のアップとかいうことも図っていきたいと思っております。また,私学対策なども講じていきたいと思っています。

 

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 常住人口調査における人口増減について


茨城:常住人口調査における人口増減について伺いたいのですが,昨年1年間でまた今年も1万人近い減少がありましたが,そのことについてまず受け止めをお聞かせください。

知事:かねてから予想はしていたのですが,自然減が1万145人ということで,1万人を超してしまったわけでして,大変厳しい局面にきているなと思っております。

一方で,社会増減については391人ほど増になっておりますが,こちらがずっとこれからも増を続けるというのもなかなか難しい状況にありますので,どうやって自然減を少しでも減らしていけるようにするかといいますか,若い人たちが結婚し,出産し,子育てを安心して行える,そういう体制をつくっていくことが本当に必要だなと思っております。

茨城:自然減はある程度やむを得ないのかなという気もしますが,今年,社会増に転じた要因として,どのようなことが考えられるのでしょうか。

知事:これからいろいろ分析しなくてはいけませんが,外国人労働力の問題もあるでしょうし,あるいはまた,企業が県内に張りついてくれているということもあるでしょうし,その辺は今後分析をしていきたいと思っております。

茨城:人口減少に向けてその対策について,新年度予算についても盛り込んでいくということでよろしいのでしょうか。

知事:少子化対策という点で力を入れていきたいと思います。

 

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 茨城県北芸術祭について(1)


読売:県北芸術祭が終わって,しばらくたって,当初,経済効果を見ながら今後どうするか決めたいということだったのですが,何か進展はありましたでしょうか。

知事:来週月曜日に,経済波及効果,いろいろ地元市町へも説明した後で,発表をさせていただく予定になっております。

そういったことも踏まえながら,一方では,地元の方たちは,せっかく貴重な経験,人間的なつながりなどもできたので,これを一旦きれいに切れてしまう形ではなくて,つなぐ形で何かやってくれないだろうかという声がだいぶ聞こえてきておりますので,そういう予算を来年度の予算にも入れていきたいと思っています。

読売:新年度予算に入れるということは,毎年継続してやるという形ですか。

知事:いや,市町ごとに1事業ぐらいずつ,せっかく人間関係などができていますから,それがばらばらになってしまうと,また3年なり4年なりたつと,特に3年後は国体なので,そのタイミングでできるかどうかということも考えると,つないでいく必要があるだろうという声がだいぶ大きいものですから,その辺に対応していきたいと思っています。

読売:何らかの形で続けていくというようなことになりますか。

知事:はい。

読売:具体的には月曜日に発表でしょうか。

知事:月曜日はそういう話はいたしません。経済波及効果だけです。あと,来年度の予算の中でそれは発表させていただきたいと思いますが,例えば,大子ですと,「芸大子」という形で東京芸大と一緒になったプロジェクトをずっと続けていかれる予定ですので,そういったものを一緒になってやっていくということも方法だろうと思います。

 

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 米の輸出拡大に向けた取組について


読売:トランプ大統領になってから輸出関連は先行きがちょっとわからないところもあると思うのですが,その中でアメリカへの米の輸出拡大に向けた取組について,輸出した茨城の米はその後どうなったのかというのをもしわかれば教えていただければと思います。

知事:先般,山口副知事もアメリカへ行きまして,だいぶ大量に買い付け注文を受けられるような状況になってきております。今度(アメリカ訪問に)行かれた方たちが私のところにも訪問してくれることになっていますので,その方たちからも話を聞きながら,今後の方向というものを決めていきたいと思います。

注文(取引希望)が来ているのは,500トンです。かなり注文が来ています。

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 平成29年度当初予算編成について(3)


NHK:新年度予算案のことなのですが,少子化対策として,具体的にはどういったことに取り組みたいというのは,ある程度お話しいただけるのでしたらお願いします。

知事:きょうはそこまでは差し控えたいと思います。幾つかやっていきたいなと思っています。妊娠関係とか,保育関係とかいうところを中心にやっていきたいと思います。

 

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 茨城県北芸術祭について(2)


NHK:県北芸術祭のお話を伺っていますと,以前からビエンナーレかトリエンナーレかというお話があったかと思いますが,今,ビエンナーレという方向でお考えなのでしょうか。

知事:これは,3年後,国体と重なるからどうするかということについては,前の南條総合ディレクターなどからもいろいろ考え方をお聞きしているところでして,余り長くなると切れてしまうからと。切れないようにするにはどのぐらいが限度だろうかというようなことも含めて,今,検討しています。

NHK:例えば,2年に一度となれば,今度はオリンピックと重なってくることになりますか。

知事:そうですね。2年に一度は難しいと思います。もうすぐ始めなければ間に合いませんから。

NHK:わかりました。それも含めてお考えということですね。

知事:はい。

 

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 稀勢の里関の横綱昇進について(2)


NHK:稀勢の里関のお話の中で,待ちに待った日本出身の横綱であるということなのですが,そういう意味では,オリンピックのメダリストというよりもむしろ希少というか,茨城県にとっても確か男女ノ川以来だったかと思うのですが,その辺についての思いというのはいかがでしょうか。

知事:国技ですからね。しかも,もう長いこと,19年,日本出身横綱が出ていなかったという点からすれば,それは待望の日本出身横綱だと思います。そういった点で,国技という名にふさわしいものに戻していくためにも,日本出身の力士が大いに活躍してくれることを大勢の方々が期待していると思いますので,その先頭に立って頑張ってもらえたらなと思います。

NHK:その辺も含めて県民栄誉賞への選定の理由ということでよろしいですか。

知事:はい。

 

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 原子力安全協定の見直しについて(1)


東京:原子力安全協定の見直し協議の中で,原電が,安全協定は原発の再稼働まで規制するものではないという発言をしたという情報がありますが,知事としては所感はいかがでしょうか。

知事:具体的にどう言ったのか,必ずしも報道されているような趣旨ではないというようなことも原電側から聞こえてきていますので,何とも答えようがないのですが,私どもとしては,地元の意見というものはしっかりと原電側に聞いていっていただきたいと思っています。

東京:そもそもで申しわけないのですが,現行の安全協定の中では再稼働の事前了解というのはどのように権限が担保されているか,改めてですが,教えていただきたいと思います。

知事:今の(安全協定の)中には,(再稼働の事前了解について)明白に読めるかどうか難しい面があります。ただ,今回の場合は施設の新増設が絡んできますから,そうなりますと,きちんと読めるようになってまいります。

東京:規定の中には再稼働とか運転延長という文言はないけれども,それに伴う新増設計画について同意というのか,了解を求めてくるということで。運転延長申請が出た場合にそれに伴う審査で,追加の工事がなかった場合は,運転延長というものについては地元同意をすることがあるのでしょうか。

知事:それはまだこれから状況を見てから考えていきたいと思います。

東京:わかりました。ちょっと戻って,安全協定の中で,見直し協議でもしそういう発言が本当になされていたら,どのようにお考えになりますか。

知事:それは当事者同士でお話し合いをしていけばいいのだろうと思います。

 

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 平成28年度補正予算案について


茨城:先ほど新年度予算案のお話がありましたが,本年度の最終補正予算というのはお考えでしょうか。

知事:もちろん,毎年やっておりますから。ただ,それはまだ作業に全く着手していません。

茨城:では,まだ規模とか中身というのもこれからですよね。

知事:はい。

 

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 環太平洋パートナーシップ協定(TPP)について


NHK:TPPに関して,県としても今年度予算で補正も含めて相当な予算措置を講じてきている中で,アメリカ側から一方的に破棄というような話が出てきまして見通しが立たなくなっているわけですが,その辺について,知事としてどのようにお考えでしょう。

知事:これからどうなっていくのか,様子を見ていかなくてはいけませんが,いずれにしても,グローバル化の中で,日本の農業,あるいはまた商工業にとっても厳しい状況が続くのは間違いありませんので,それにどう対応するかという意味で,例えば,農業のTPP対策,水田対策とか,あるいは畜産対策とか,講じられようとしておりますが,そういったことはしっかりとやっていく必要があるのだろうと思っていますので,我々としては,今後どういう方向に行くかも注視しながら,一方では,しっかりした体制づくりを進めていきたいと思っております。

多分,TPP破棄ということになってくると,より厳しい状況も予想されるわけでありますので,今,講じようとしている対策をもっともっとしっかりしたものにしていく必要があるのだろうと思っています。

NHK:若干,先行投資みたいな形にはなってしまったのですが,そもそもが必要な対策であろうというようなお考えでしょうか。

知事:そうです。

 

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 トランプ米大統領について


NHK:これはニュースで見聞きした限りという話になってしまうのかと思うのですが,就任してからのトランプ米大統領による大統領令の乱発,それによる影響の大きさというのは,知事さんご覧になっていて,所感がありましたらお願いします。

知事:世論調査をやっても,(入国制限についての支持・反対が)49対41とか,いろいろ施策によって国民の支持も分かれているようでありますが,グローバル化というものは避けて通れない方向でもありますので,その先頭に立ってアメリカには頑張っていっていただけたらなと思っております。

 

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 原子力安全協定の見直しについて(2)


朝日:安全協定のお話が出ましたのでその関連で,前回の知事会見で,延長申請については了解事項になっているかどうかについてはまだ十分検討していないということだったのですが,あれから検討は進みましたでしょうか。

知事:延長申請については,先ほど申し上げましたように,延長申請の段階でどういうものが中に含まれてくるかによって違ってきますので,安全協定の対象になる場合もあれば,ならない場合もあるかもしれません。

朝日:その点はまだ保留ということですか。

知事:そうですね。

朝日:一方で前回の会見では,年限が切られているという意味ではやむを得ないかなという発言もありましたが,どちらなのかなということを疑問に思ったのですがいかがですか。

知事:延長申請ということについては規定が全然ないのです。ですから,報告事項という項目がありますから,そこで報告をしてもらうということになってくると思います。そして,それを県のほうでも原子力安全対策委員会などでしっかりと議論していくということになるのだろうと思いますが,それ以前の問題として,延長申請に対してどう対応するかということについては,報告を求める前に,相手方からいろいろな話は来るのだろうと思っております。ですから,それが来た段階で検討させてもらいます。

朝日:再稼働は新増設の部分に当たるというのはわかるのですが,延長申請だとそれに当たるかどうかというのはいかがですか。

知事:延長申請のときにもそういう部分があるかどうかとか,いろいろわかりませんから。

朝日:まだわからないという段階ということですか。

知事:はい。

 

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 稀勢の里関の横綱昇進について(3)


東京:稀勢の里関の話に戻りますが,知事ご自身,相撲に造詣が深いという噂を聞いたのですが,最近,稀勢の里関と接触があったとか応援に行ったとか,あるいは知事ご自身としてどんな評価をされているかというのをもうちょっと教えていただけますか。

知事:千秋楽は見に行きました。せっかく晴れ舞台,多分,横綱になるだろうという期待を持って見に行ったのですが,粘り腰で14勝目をあげてくれて大変うれしく思いました。

私自身は,子どものころ,相撲の星取表というのをずっと切り取ってノートに貼っていたぐらいですので,相撲には大変興味は持っております。

そして,今回,稀勢の里関については,例えば,初代の若乃花,隆の里の師匠ですが,そういった人たちにも,どうやれば稀勢の里はより安定した相撲取になっていけるのですかと,大力士になれますかというような話をいろいろ伺ったりして,稀勢の里とそういったことも話したこともあります。そういった点で,今回,大分成長をしてきたなという思いを強く持っております。このまま大横綱に育ってくれればと思います。

東京:今,本人と話されたというのは,それは千秋楽のときですか。

知事:最近は話していません。

東京:最近は話していないのですね。

知事:ええ。

産経(幹事社):ありがとうございました。

 

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