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更新日:2020年8月21日

 

知事定例記者会見における発言要旨160105

この資料は,県政記者クラブとの定例記者会見での発言内容を要約したものです。

 

・今年の抱負について(1)

・環太平洋パートナーシップ協定(TPP)について

・政府関係機関の地方移転について

・茨城空港について

・今年の抱負について(2)

 

(作成:広報広聴課)
平成28年1月5日(火曜日)
11時18分~11時34分 会見室
 


 ○今年の抱負について(1)


読売(幹事社):幹事社の読売新聞です。新年最初の記者会見ということで,今年の抱負をお聞かせいただけますでしょうか。

知事:皆さん,明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

今年の抱負ですが,まず何よりも,災害のない良い年になって欲しいということが第一であります。昨年の関東・東北豪雨,まだまだ影響が残っておりますので,どのようにして,少しでも被災者の皆さんの立場に立って施策を進めていくか,あるいは,鬼怒川の改修をはじめとして,ソフト面も含めて災害に強い県土を作っていくか,そうしたことにまず取り組んでいかなければいけないと思っております。幸い,鬼怒川緊急対策プロジェクトで600億円ほど,国,県,市町で一緒になって(河川)改修等に投資をしますとともに,それに合わせたソフト面の対策も検討していくとされておりますので,それに取り組んでいかなければならないと思っております。新しく室(鬼怒川流域緊急対策推進室)も立ち上げさせていただいたところであります。

そして,それと合わせて国では「一億総活躍社会」ということで「GDP600兆円」その他の新しい的が定められたところであります。何とか,地方経済あるいは中小企業も元気になるような年になって,そして一日も早くデフレ脱却が出来れば,大変良いのではないかなと思っておりまして,それに向けての大きな一年になってくれれば良いなと思っております。

また一方では,地方にとって,地方創生が大変大きな課題であります。どの地域も,県も市町村も,がんばっているわけであります。その中で茨城が少しでも他よりも良い状況にもっていくために,何をしなければいけないかみんなで知恵を出し合いながら,市町村との連携も深めながら取り組んでまいりたいと思っているところです。今年,様々な事業に取りかかっていくことにしております。茨城県北芸術祭もありますし,水郷筑波サイクリングロードの話もあります。

さらにそうしたことに加えて,近年,とみに外国(海外)との関係が深くなってきておりますので,交流の促進,また農業,製造業などでの海外との取引の活発化などにも取り組んでいく必要があるだろうと思っております。

幸い,今月末に,中国国際航空が杭州便を就航させてくれることになっておりまして,それに続いて色々な動きも活発化し始めております。そうしたものを実現させていければ大変有難いと思っております。税関も常駐してくれることになりましたし,免税店も新しくもう一軒開店してくれました。

そうしたことなども活用しながら,国際的な交流がもっともっと深まっていくような一年にしていきたいと思っております。以上です。

  

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 ○環太平洋パートナーシップ協定(TPP)について

読売(幹事社):次に,TPPについてお伺いしたいと思います。政府は,昨年12月にTPPの発効によりGDPが2.59%押し上げられるとの見通しを示していましたけれども,これは農業生産量が減少しないことを前提に置くなど,見通しの甘さも指摘されているところだと思いますが,茨城県として何が期待でき,何を警戒すべきか,また県内生産者などへの対応など,知事のお考えをお聞かせいただけますでしょうか。

知事:期待ということでは,製造業などについては,関税がかなり引き下げられることによって取引が活発化するなど,十分に県内の企業にとってもメリットとして働いてくるのではないかと思っています。

そして,今お話がございました農業関係については,私どもとしては,現在のところ,どういう影響があるのかがまだはっきりつかめていません。国では,前回(平成25年3月の影響試算では),3兆円と言っていたのが,今回は1,300億円から2,100億円のマイナスの影響ということで,随分変わってきています。

国の試算方法はどういうものなのかまだはっきりしておりません。それをはっきりと教えていただいた上で,県としてもどういう影響が出てくるのか検討してまいりたいと思っておりますが,今,国(全体)の状況を見ますと,影響が大きいのは,牛肉,豚肉,牛乳・乳製品といった分野で,本県においても,こういった畜産の分野は,(農業産出額全体の)4分の1以上を占めていますので,かなり大きな影響が出てくるのではないかと思っております。

いずれにしましても,現段階では,試算方法等について国から聞いておりませんので,それを待って,対応策なども含めて検討していきたいと思っています。

 

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 ○政府関係機関の地方移転について


読売(幹事社):次に,政府関係機関の地方移転についてお伺いいたします。先月,政府が地方移転を進める候補の34機関を発表しましたが,残念ながら県の要望は退けられた一方,つくばにある5機関が機能の一部を移転する候補に選ばれました。まだ正式決定ではないと思いますが,知事のご感想と今後の対応をお聞かせください。

知事:今回の政府関係機関の地方移転がなぜ行われることになったのか。まち・ひと・しごと創生総合戦略の中で東京一極集中の是正という大きなテーマが取り上げられている。それがあったので今回の政府関係機関の地方移転が打ち出されたわけで,つくばから他の地域に研究機関を移転して,まち・ひと・しごと創生総合戦略の中の東京一極集中の是正に何の役に立つのだろうというのが私どもの考えであります。科学技術の研究などについては,できるだけ拠点を集約していった方が良いわけで,そういった点からもかえってマイナスの影響の方がはるかに大きいのではないかと思っており,現在,まだ,幾つか検討中ということで,大変危惧しているところです。

国にとっても,今検討している方向に沿ってやっていくのは,マイナスになることはあってもプラスになることはあまりないのではないかと思っています。

研究機関の再編ということで進めるのであれば,全国の研究機関の連携を強める中で,つくばの研究機関についても,これからどういうふうに存在させていくべきか検討する余地はあるかと思いますが,今回の(狙い)は,東京一極集中の是正であり,研究機関の集約化や適正配置を決めていくというのであれば,いくらでも他の地域につくばへ持ってきた方が良い研究機関があります。そちらは全然問題にしないで,つくばだけを問題にしているのは,全く意味がわかりません。   

 

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 ○茨城空港について


読売(幹事社):次に,茨城空港についてお伺いいたします。台湾のLCC・Vエアが3月から茨城空港への定期便を計画していますが,これは県の働きかけが実った形と言えるかと思いますが,これまでの経緯と期待をお聞かせいただきたいのと,また中国の春秋航空についても,成都と茨城空港を結ぶ定期便を就航する計画もあるようですが,これに対する経緯や期待などもお願いします。

知事:Vエアにつきましては,ご承知のとおり9月にチャーター便を運航してもらいました。その後もVエアの幹部の方たちとは関係を密にしてきているところでありまして,先般,幹部のお一人が私のところを訪問してくれました。そういう中で,台湾と日本との間には,極めて多くの人の行き来がある,そして,VエアはLCCでありますから,茨城空港の場合にはいろいろLCCにとってメリットも大いにある,そして東京にも近いということで,茨城空港の活用ということについて大変関心を持ってもらっているところであります。

私どもとしても,定期便が就航されれば,より一層この路線のPRなどに努めて協力していきますよということは申し上げているところであり,そういったことが評価されているのかなと思っております。まだ正式に発表されておりませんので,私どもは発表を受けた形でないと,何とも申し上げようがないのですが,大変強く期待しているということだけを申し上げておきたいと思います。

それから,成都の方につきましては,私どもが聞いている範囲では,もし飛ばそうとするならば許可を得られるかどうかを,確認するためのものであって,まだ,(飛ばすとの方向が)決定しているわけではないと聞いております。そういった点で,まだ春秋航空とこの路線についての調整などは行っていない状況にあります。

茨城:先ほどのVエアの件ですが,茨城空港は中国路線が大分増えてきましたが,新たに台湾ということで,知事としてはどのように期待していますでしょうか。

知事:我々も国際線に大いに期待しているところでありまして,今回台湾から就航してくれるということは,非常に大きな一歩だと思っております。これから台湾便が成功してくれれば,周辺の東南アジア諸国のLCCなども茨城に関心を向けてくれるようになるなど,大変大きな役割も果たしてくれるのではないかなと思っております。

茨城:今回のVエアについては,実現可能性は高いと見ていらっしゃるのでしょうか。

知事:我々,一応3月中旬位の就航に向けて,今調整を進めさせていただいておりますので,実現可能性は極めて高いと思っており期待しています。

茨城:先ほどお話がありましたが,今月末には中国国際航空の杭州便就航もありますが,どのように期待されていますか。

知事:中国と日本との往来は,これからますます多くなってくると思います。中国は人口13億人の大国でありますから,絶対量という意味では圧倒的に多い国でありますので,そことの交流の窓口が広がっていくことについては,大変ありがたく思っております。

茨城:今後も中国路線について受け入れていく余地はあるということですか。

知事:今,春秋航空,中国南方航空,そして今度の中国国際航空という形で広がっていこうとしているところです。私どもとしては,そのように多様な形で入ってくれるということについても,ありがたく思っております。自衛隊との関係の中ではありますが,今後も中国路線が広がっていってくれればありがたいと思っております。

 

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 ○今年の抱負について(2)


NHK:今年で東日本大震災から5年を迎えるということで,改めて震災に関しての年頭の所感をお伺いしてもよろしいでしょうか。

知事:今でも,本当に大きい災害だったなという感じを,強く持っております。県民の皆さんも必死で復興に取り組んできておられるところでありまして,復興についてはかなり進んできたと思っておりますが,例えば水戸市でも市役所,市民会館などが復旧・復興できていない状況にありまして,まだまだ多方面に影響が残っております。これをできるだけ早く復旧・復興させていく。

そして,特に風評被害という点ではまだまだ大きなものがありまして,ホテル,旅館,あるいは土産物屋なども,その影響の大きさに大変戸惑っているところでありますし,また,原発事故もあったので,外国の中には茨城県の農産物の輸入を受け付けないというところもたくさん残っております。

そういった面も含めて,一日も早く従来のような日常生活に戻っていけるように努力をしていかなければいけないと思っております。

読売(幹事社):ありがとうございました。

 

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