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更新日:2022年5月29日
親潮(寒流)と黒潮(暖流)が交わり、魚の餌となるプランクトンが多く発生する茨城沖はしらすの好漁場で、全国有数の漁業生産量を誇ります。
県では、本県産しらすの魅力を、より多くの消費者に知ってもらい、味わってもらうため、認知度向上に取り組んでいます。
しらすの漁獲状況(令和2年)
●漁獲量:4645t 全国第4位
●生産地:県内全域
しらす干しの生産状況(令和2年)
●生産量:2823t 全国第5位
農林水産省「漁業・養殖業生産統計」、「水産加工統計調査」
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多くのしらす産地では、一度に大量のしらすを獲るため、2艘の船で一つの網を引く「二艘曳き」漁法が行われています。これに対し本県では、1艘の船がしらすの群れの周りに網を入れ、巻きとる「一艘曳き」漁法が行われています。
「一艘曳き」は網を引く時間が短く、繊細なしらすを傷つけずに鮮度よく獲ることができる漁法です。
本県の漁師が丁寧にしらすを扱っているからこそ、新鮮でおいしいしらすが食卓に届けられます。
①しらすの群れを囲むように周囲を回って網を入れる
②網を引き寄せる
③しらすを船上に揚げ、カゴに移す
④すぐに氷を混ぜて冷却し、新鮮なまま魚市場へ運ぶ
しらす干しは、本県を代表する水産加工品で、市場に水揚げされたしらすはすぐに競りに掛けられ、加工されます。
目利きのプロである水産加工業者が大きさや質を見て選んだしらすを、加工場に運び込み、水洗い、釜炊き、選別、乾燥など、一連の工程を丁寧に行い、しらす干しやちりめんじゃこなどの製品に仕上げます。
Q.しらすは何の子ども?
A.「イワシ」です。
私たちが普段食べるのは主に「カタクチイワシ」の稚魚ですが、白くて小さい稚魚のことをまとめて白子(しらす)と呼びます。
Q.釜揚げしらす、しらす干し、ちりめんじゃこの違いは?
A.「乾燥度」が違います。一般的に、生しらすをゆでたものを「釜揚げしらす」、ゆでたしらすを天日干しなどで少し乾燥させたものを「しらす干し」、さらにしっかりと乾燥させたものを「ちりめんじゃこ」と区別します。
県や若手漁業者が一体となって立ち上げた「茨城県産しらすPR研究会」で、県産しらすの魅力を表現したロゴマークとキャッチフレーズを作成し、鮮やかな色使いと消費者の目を引くデザインにすることで、県産しらすの認知度向上を図っています。
カルシウムなどを多く含み、成長期の子どもにピッタリであることを表現
円を描くようにシラスを巻いて漁獲する漁船の動きを表現
2つの海流が出会う海域でキラリと輝くしらすのおいしさを表現
1.しらすの鮮度を重視した「一艘曳き」で丁寧に獲られている
2.親潮と黒潮が交わる茨城沖は、魚の餌となるプランクトンが豊富で、おいしいしらすがたくさん獲れる
3.カルシウムやビタミンDなど育ち盛りの子どもがしっかり取りたい栄養を豊富に含んでいる
作成したロゴマークとキャッチフレーズを活用し、首都圏のスーパーとイタリアンレストランでテストマーケティングを行ったところ、消費者や関係者から、「茨城がしらすの産地とは知らなかった」「また食べたい」などの声が寄せられ、好評でした。
今後もより多くの方に知って、味わってもらえるよう、PRしていきます。
県では、しらすだけでなく、県内で水揚げされた魚介類「いばらきの地魚」が購入できたり、食べられるお店を、地魚を積極的に取り扱う店舗として認証する「いばらきの地魚取扱店認証制度」を設けています。
店舗検索やマップ機能、お店の詳しい紹介などが充実したサイトをぜひご利用ください。
大洗町漁協かあちゃんの店は、漁師の奥さまたちが切り盛りする漁協直営店です。その日の朝に水揚げされた地魚を使い、生しらす丼やかき揚げ、煮魚などの定食を提供しています。鮮度の良さはもちろん、ボリューム満点の料理で、平日でも行列のできる人気店です。
■材料(1人前)
食パン(1枚)、マヨネーズ(適量)
しらす干し、チーズ(お好みの量)
<作り方>
1.食パンにマヨネーズを薄く塗り、しらす干しとチーズをのせ、トースターでこんがり焼きます。
2.青のりや小ねぎなどお好みの具材をトッピング。いろいろなアレンジを試してみてください。
県漁政課☎029(301)4070
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