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ページ番号:55747
更新日:2025年3月14日
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アニサキス(Anisakis)は、寄生虫(線虫)の一種です。
その幼虫(アニサキス幼虫)は、長さ2~3センチメートル、幅は0.5~1ミリメートルくらいで、白色の少し太い糸のように見えます。
アニサキス幼虫は、サバ、アジ、サンマ、カツオ、イワシ、サケ、ヒラメ、マグロ、イカなどの魚介類に寄生します。
アニサキス幼虫は、寄生している魚介類が死亡し、時間が経過すると内臓から筋肉に移動することが知られています。
アニサキスが寄生した魚を生で食べたとき、まれに人の胃や腸壁に侵入し、激しい腹痛、吐き気及びおう吐等の症状を示します。
寄生部位(穿孔部位)により、胃アニサキス症、腸アニサキス症、消化管外アニサキス症に分けられます。
胃アニサキス症の症状は、食後数時間のうちに生じる激しい腹痛と吐き気及び嘔吐です。
絞りあげられるような痛みに周期的に襲われることが特徴的であるとされます。
その他、アニサキス幼虫が胃壁等に刺入しない場合でも、アニサキスが抗原となり、じんま疹やアナフィラキシーなどのアレルギー症状を示す場合があります。
胃アニサキス症では胃内視鏡検査時に胃粘膜に穿入する虫体を摘出します。
腸アニサキス症では対症療法を行い、場合によっては外科的処置が施されます。
また、アニサキスアレルギーに対しては、アレルギーに関する対処療法を行いますが、アナフィラキシーの場合、緊急に医療処置を行う必要があります。
加熱調理が最も効果的です。
生で食べる場合には-20℃で24時間以上冷凍すると死滅します。
また、新鮮なうちに内臓を取り去ることも効果的です。