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ホーム > 健康・医療・福祉 > 医療 > がん対策~総合がん情報サイトいばらき~ > 茨城県がん検診を推進し,がんと向き合うための県民参療条例 > がん検診を受けましょう
ページ番号:12105
更新日:2024年7月17日
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がんは,日本人の死因の第1位であり,死亡数は年々増え続けています。しかし,診断と治療の進歩によって早期発見・早期治療で治せるがんも増えてきています。早期のがんは自覚症状がないことが多いため,症状がなくとも定期的にがん検診を受けましょう。
がん検診は,市町村やご加入の医療保険(職場)で実施しています。検診の申込み方法等については,お住まいの市町村保健センターまたは職場へお問い合わせください。
がん検診は市町村などの住民検診に代表される「対策型検診」と,人間ドックなどの「任意型検診」の二つに大別されます。
対策型検診は,地域などにおけるがん死亡率の減少を目的として導入されるもので,対象となる人々が公平に利益を受けるためには,有効性の確立したがん検診が選択されます。
一方,任意型検診は,医療機関などが任意で提供する医療サービスです。このため,さまざまな検診方法があり,個人が自分の目的や考えに合わせて検診を選択することができます。
検診方法 | 対策型検診 | 任意型検診 |
---|---|---|
目的 |
対象集団全体の死亡率を下げる | 個人の死亡リスクを下げる |
概要 |
予防対策として行われる公共的な医療サービス | 医療機関・検診機関などが任意で提供する医療サービス |
検診対象者 |
構成員の全員(一定の年齢範囲の住民など) | 定義されない |
検診費用 |
公的資金を使用 | 全額自己負担 |
利益と不利益 |
限られた資源の中で,利益と不利益のバランスを考慮し,集団にとっての利益を最大化 | 個人のレベルで,利益と不利益のバランスを判断 |
国立がん研究センターがん情報サービスより引用
本県では,市町村が行うがん検診について,十分な精度が確保された効率の良い検診を実施し,がんの早期発見・早期治療に繋げることを目的として「茨城県がん検診実施指針」を定めています。
検診項目 | 対象者 | 受診間隔 | |
---|---|---|---|
胃 |
胃内視鏡検査 又は 胃部エックス線検査 |
50歳以上(胃部エックス線検査は40歳以上でも可) |
2年に1回(胃部エックス線検査は年1回でも可) |
肺 |
胸部エックス線検査+喀痰細胞診 | 40歳以上 | 年1回 |
大腸 |
便潜血検査 | 40歳以上 | 年1回 |
乳 |
乳房エックス線検査 又は 乳房エックス線検査+超音波検査 |
40歳以上 |
2年に1回 |
子宮 |
子宮頸部の細胞診 | 20歳以上 | 年1回 |
喀痰細胞診は50歳以上で喫煙指数(1日喫煙本数×喫煙年数)600以上が対象
がん検診を受けて異常がない場合は,定期的に次回の検診を受診することとなりますが,「精密検査が必要」と判断された場合には,精密検査を受診することが必要です。精密検査を受診して,「異常なしまたは良性の病変」であったときは,次回の検診へ。「がん」と判定された場合は,治療へ進むことががん検診の流れです。途中で精密検査や治療を受けない場合は,がん検診の効果はなくなってしまいます。
本県では,これまで,がん検診受診率50%にすることを目標に掲げ,がんに関する正しい知識の普及と検診の重要性の啓発に努めてきました。
2022(令和4)年の国民生活基礎調査によると,本県のがん検診受診率は,肺がん検診のみ全国平均を上回り,その他のがん検診は全国平均を下回る結果となりました。
がん検診受診率の目標値である50%も肺がん検診以外のがん検診では達成できていない現状です。
|
胃がん | 肺がん | 大腸がん | 乳がん | 子宮頸がん |
---|---|---|---|---|---|
2022(令和4)年 |
46.8% |
50.3% |
45.1% |
46.6% |
42.4% |
(全国平均) |
(48.0%) |
(49.7%) |
(45.9%) |
(47.4%) |
(43.6%) |
(全国順位) |
(32位) |
(28位) |
(29位) |
(27位) |
(32位) |
令和元年 |
47.9% |
52.0% |
44.1% |
46.2% |
41.7% |
平成28年 |
42.4% |
51.0% |
42.2% |
46.2% |
42.5% |
平成25年 |
39.5% |
44.2% |
36.8% |
44.8% |
41.7% |
平成22年 |
32.6% |
26.6% |
25.6% |
39.8% |
36.5% |