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更新日:2024年5月7日
このコーナーでは、園芸研究所で公表した主要な研究成果をPDF形式で掲載しています。
生産現場に普及できる技術から研究段階の成果などを部門別に掲載しています。
なお、研究成果中の農薬については、最新の農薬登録情報を十分に考慮したうえでご活用ください。
ここでは、野菜部門・トマトの研究成果を紹介しています。
タバコカスミカメの定着・増殖に影響の少ないトマト育苗終期の薬剤処理(PDF:162KB)(令和6年5月7日)
トマト定植直前にタバコカスミカメを苗に放飼する方法において、スピロテトラマト水和剤及びクロラントラニリプロール水和剤の育苗終期の処理は、その後の定着・増殖に影響を与えず、加えて2週間程度タバココナジラミを防除できる。【令和5年度・病虫研】
生分解性プラスチックマルチは施設夏秋トマト栽培に適用できる(PDF:190KB)(令和6年5月7日)
生分解性プラスチックマルチを利用した施設夏秋トマト栽培は、慣行のポリエチレン製マルチ栽培と同等の収量を得られ、マルチ片付け作業にかかる労働時間を削減できる。【令和5年度・土壌肥料研】
生分解性プラスチックマルチは春レタス加工用トマト栽培に適用できる(PDF:130KB)(令和6年5月7日)
春レタスと加工用トマトの2作を同一のマルチで連続栽培する方法において、生分解性プラスチックマルチの利用は、栽培期間の被覆が可能であり、2作とも慣行のポリエチレン製マルチ利用と同等の収量を得られる。【令和5年度・土壌肥料研】
抑制トマトにおけるタバコカスミカメを用いたコナジラミ類の総合防除法(PDF:250KB)(令和5年5月29日)
抑制栽培トマトにおいて、コナジラミ類の天敵タバコカスミカメと複数の防除資材を組み合わせることで、化学合成殺虫剤の使用回数を減らしつつ、慣行防除と同程度にコナジラミ類を防除できる。【令和4年度・病虫研】
抑制トマトでの苗放飼法による天敵タバコカスミカメの定着促進効果(PDF:318KB)(令和5年5月29日)
定植前のトマト苗にタバコカスミカメを放飼すると、定植後に放飼する場合と比べて定着性が良く、より少ない放飼回数でタバコカスミカメ密度が1~2か月程度早く増加する。【令和4年度・病虫研】
LAMP法を用いたトマト退緑ウイルス(ToCV)の簡易迅速検定法(PDF:181KB)
葉脈を3回つまようじでつつく簡易遺伝子抽出法と合わせ、RT-LAMP法を用いることで、トマト退緑ウイルスの感染の有無を迅速に検定することができる。【令和2年度・病虫研】
トマト黄化葉巻ウイルスの簡易検出キットの開発と迅速診断(PDF:202KB)
トマト黄化葉巻ウイルスを生産現場で簡易に検出するために開発したイムノクロマトキットは、キット以外に特別な機器や試薬が不要であり、本ウイルスを30分程度で診断できる。【令和元年度・病虫研】
ハウス内日平均気温及び昼夜温差の変化がトマトの生育に及ぼす影響(PDF:133KB)
トマト栽培において、日平均気温の上昇下降及び昼夜温差の増減により種々の変化が同時に起こる。日平均気温の上昇により茎径が細くなり草勢が弱くなると同時に、茎伸長、新葉展開、収穫果数に促進的な効果をもたらす。【令和元年度・野菜研】
天敵糸状菌剤と殺虫剤の混用はタバココナジラミの防除に有効である(PDF:221KB)
タバココナジラミに対し、殺虫剤とボーベリアバッシアナ乳剤の混用散布は効果が高く、薬剤抵抗性の発達しにくい防除法である。【平成29年度・病虫研】
抗体を用いたトマト黄化葉巻ウイルスの簡易検出法(PDF:208KB)(平成28年12月20日追加)
トマト黄化葉巻ウイルスの外被タンパク質を大腸菌で発現させて精製した抗原を家兎に免疫して得られた抗体を用い、濾紙または96穴プレート上における抗原抗体反応により、トマト黄化葉巻ウイルスを簡易に検出することができる。【平成26年度・病虫研】
トマト黄化葉巻病耐病性品種もトマト黄化葉巻ウイルスの感染源となる(PDF:140KB)
トマト黄化葉巻病耐病性品種は、感受性品種に比べて植物体内でのトマト黄化葉巻ウイルスの蓄積量が約1割で、黄化葉巻症状の出現は少ないが、草丈が抑制されるとともに、感受性品種と同等にタバココナジラミによる媒介の感染源となる。【平成26年度・病虫研】
抑制栽培ミニトマトにおける減化学合成農薬・減化学肥料栽培の実証(PDF:354KB)
抑制栽培ミニトマトにおいて、病害虫の発生に応じた有効薬剤の選択、耕種的・物理的防除及び基肥を土壌診断施肥、追肥を有機態N50%含有液肥とすることで、茨城県特別栽培農産物認証使用基準以下に削減しても、慣行栽培とほぼ同等の収量が得られる。【平成26年度・病虫研・土壌肥料研】
トマトかいよう病、青枯病および茎えそ細菌病の現地診断のためのフローチャート(PDF:268KB)
トマトかいよう病、青枯病および茎えそ細菌病は、植物体の各部位における病徴観察により判別が可能であり、かいよう病および青枯病はRIPA(迅速免疫ろ紙検定)法を用いることにより、現地や普及センターで迅速な診断が可能である。【平成24年度・病虫研】
トマト青枯病に対する高接ぎ木を利用した効果の高い防除法(PDF:223KB)
トマト青枯病耐病性台木品種「がんばる根フォルテ」、「Bバリア」等の第2葉節位または第3葉節位への高接ぎ木苗は、収量・品質を低下させることなく、慣行の子葉位での接ぎ木より高い発病抑制効果が得られ、青枯病の防除法として有効である。【平成24年度・病虫研】
トマト播種時または鉢上げ時の殺虫剤処理は有効だが、TYLCVに感染するリスクはある(PDF:171KB)
トマト播種時または鉢上げ時の殺虫剤(粒剤)処理により、タバココナジラミの発生を4週間抑制できる。ただし、保毒虫または感染株があれば、タバココナジラミによりトマト黄化葉巻ウイルス(TYLCV)が伝搬される。【平成24年度・病虫研】
青枯病耐病性台木への高接ぎ木によりトマト青枯病の発病抑制効果が向上する(PDF:204KB)
トマト青枯病発病圃場においては、青枯病耐病性台木品種「がんばる根フォルテ」の第2葉節位または第3葉節位への高接ぎ木苗を利用することで、慣行の子葉位での接ぎ木より高い発病抑制効果が得られる。【平成23年度・病虫研】
抑制トマトにおける減化学合成農薬・減化学肥料栽培の実証(PDF:190KB)
抑制トマトにおいて、病害虫の発生に応じた有効薬剤の選択、耕種的防除および堆肥による窒素肥料成分の代替を行うことにより、化学合成農薬および化学肥料を慣行の50パーセント以下に削減できる。【平成23年度・病虫研】
冬春どりトマト栽培における低濃度管理での二酸化炭素施用効果(PDF:161KB)
冬季のトマト栽培ハウス内において、二酸化炭素を従来よりも低濃度(500ppm程度)に管理し施用すると、糖度の向上や空洞果の減少などの品質向上がみられる。【平成22年度・野菜研】
トマトの葉の気孔開度には、相対湿度、飽差および土壌容量が影響する(要約のみ掲載)
トマトの葉の気孔開度は、施設内の相対湿度や飽差の影響を受けやすい。また、相対湿度や飽差に対する気孔の反応性は、品種や土壌容量の違いにより異なる。【平成22年度・野菜研】
PCR法によるトマト茎えそ細菌病の迅速診断(要約のみ掲載)
県内で分離されたトマト茎えそ細菌病菌は、本菌特異的プライマーを用いたPCR法により簡易同定が可能であり、約3日間でトマト茎えそ細菌病の診断が可能である。【平成22年度・病虫研】
台木品種のトマト青枯病に対する耐病性と生育特性(要約のみ掲載)
トマト青枯病の汚染圃場において、青枯病耐病性台木品種の「がんばる根フォルテ、「健助」、「Bバリア」、「がんばる根ベクト」、「良縁」、「レシーブ」は強い耐病性を有し、台木品種間での生育、収量及び果実糖度に差は認められない。【平成21年度・病虫研】
施設内環境がトマトの葉の気孔開度に及ぼす影響(要約のみ掲載)
トマトの葉の気孔開度は、施設内の温度、相対湿度、飽差、光合成有効光量子束密度の影響を強く受ける。【平成21年度・野菜研】
マット給液技術を導入した新しい養液栽培システム(PDF:239KB)
当所で考案した『養液栽培装置と方法(特許第4195712号)』をベースに、株式会社間組との共同研究によって、新しい養液栽培システム(マット給液栽培装置)を実用化した。【平成21年度・野菜研】
RIPA法によるトマトかいよう病、青枯病の迅速診断(PDF:205KB)
トマトかいよう病と青枯病は、RIPA(迅速免疫ろ紙検定)法による市販キットを用い、現地や普及センターにおいて簡易で迅速な診断が可能である。【平成21年度・病虫研】
RIPA法によるトマトかいよう病菌の検出(PDF:40KB)
トマトかいよう病菌は、RIPA(迅速免疫ろ紙検定)法による市販キットを用いると、細菌懸濁液の濃度が10の5乗cfu/ミリリットル以上で検出が可能である。【平成20年度・病虫研】
マット給液栽培における生育の均一化技術(PDF:241KB)
当所で考案した『養液栽培装置及び方法(特願2006-132600)』は、マット給液栽培における水流の方向を定期的に反転させることによって、作物の生育の均一性を高める技術である。【平成18年度・野菜研】
促成トマトの養液土耕・根域制限栽培における果実品質制御(PDF:162KB)
養液土耕・根域制限栽培は、給液する液肥濃度と土壌水分を調整することで、果実の大きさと糖度を制御できる。液肥濃度EC3.4~4.2・潅水始点pF2.5以上では果実重80グラム・Brix9パーセント程度、液肥濃度EC4.2・潅水始点pF2.0では、同160グラム・同5パーセント程度の果実品質になる。【平成18年度・土肥研】
促成トマトの養液土耕栽培における窒素施肥量削減(PDF:254KB)
養液土耕栽培は、普通土耕栽培に比べ窒素施肥量を約3割減肥しても果実の収量・品質は同等である。【平成17年度・土肥研】
促成トマトの養液土耕・根域制限栽培における果実品質制御(PDF:337KB)
養液土耕での根域制限栽培法は、施肥窒素量21.5キログラム/10アール条件下では平均果実重77.6グラム、平均Brix糖度8.9パーセント、窒素量15.2キログラム条件下では平均果実重100グラム、平均Brix糖度7.6パーセントであり、施肥窒素の多少により果実品質制御が容易である。【平成17年度・土肥研】
生物農薬を利用したトマト灰色かび病の効果的な防除法による殺菌剤の削減(PDF:156KB)
トマト促成栽培において生物農薬バチルス・ズブチリス水和剤(商品名:ボトキラー水和剤)10アール当たり10~15グラムを灰色かび病の発生前から毎日、ダクト内に投入する方法は効果が高く、湿度管理等の耕種的防除を併用することで、化学殺菌剤の使用回数を削減できる。【平成17年度・病虫研】
培地バッグ技術を導入した高糖度トマト生産方法(PDF:182KB)
既存の茨城農総セ園研式高糖度トマト生産方式に、「培地バッグ技術」および「底面給液法を利用した少量培地育苗法」を導入することによって、育苗の省力化、栽培終了時の棄却培地の削減、さらにトマトの品質向上を図ることができる。【平成16年度・野菜研】
バチルス・ズブチリス芽胞水和剤のダクト内投入によるトマト灰色かび病の防除(PDF:201KB)
温風暖房機の送風口近くのダクト内に、微生物農薬バチルス・ズブチリス芽胞水和剤(15グラム/10アール/1日)を毎日投入し、暖房機の稼働によりハウス内に均一に飛散させる方法は、トマト灰色かび病の発病抑制に有効である。【平成16年度・土肥研】
RIPA法を利用した果菜類ウイルス病の簡易診断法(PDF:212KB)
トマト、ピーマン、メロン、キュウリにおけるモザイク病や黄化えそ病などのウイルス病は、RIPA(迅速免疫ろ紙検定)法により、簡易かつ迅速な診断が可能である。【平成15年度・病虫研】
底面給液法を導入したトマトの少量培地育苗法(PDF:132KB)
肥料成分を含んだ育苗培養土を塩ビパイプを切断した育苗容器に入れ、底面給液法を用いて育苗を行う。育苗期前半は水を、育苗期後半は液肥を施用することによって従来の十分の一程度の培地量で第1花房開花期までの育苗を行うことができる。【平成14年度・野菜研】
培地バッグ(仮称)を用いた野菜養液栽培技術(PDF:132KB)
固形培地を遮根透水シートで包んだものが培地バッグである。点滴給液や底面給液などの固形培地を用いる養液栽培では,固形培地の代わりに培地バッグを用いることによって,栽培終了後の棄却する固形培地の量を大幅に減らすことができる。【平成14年度・野菜研】
メロンしおれ症及びホウレンソウ・トマト萎凋病に対する夏季の熱水土壌消毒の防除効果(PDF:180KB)
メロンしおれ症、ホウレンソウ萎凋病及びトマト萎凋病(J2)に対し、家庭用小型ボイラーを用いた夏季の熱水(75℃)土壌消毒は、防除効果が高い。【平成14年度・病虫研】
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